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第二章 12 『式場警備』

「ねーねー!その面白そうな魔道具は何?ロジェちゃんだけそんなのばっかり持っててずるいー!ちょっとだけでいいから僕に貸して?」


「だーめ。さっきも言ったけどこれは連絡する為だけのアイテムだし、間違えて起動させたら相手に迷惑かけちゃうんだから。」


 現在ロジェ達は、ガーデンウエディングを行う式場で、魔道具で呼び出したサンドホーク愛護団体の人を待っていた。その待っている間にあーるんが、私が見慣れない魔道具を持っている事に気付いてしまったので、私の背中にのしかかり、あの手この手で魔道具を触ろうとしているのだ。それを振りほどく作業を何度も繰り返している。


「えー!だってそのベル型のチップみたいな小さな魔道具、明らかに珍しいんだもん!絶対売ったら高く売れるって!」


 いやこれただの連絡用アイテムだし、売る気なんて微塵もないよ?そんな事したらあの愛護団体に何されるか分からないし。


 うちのあーるんは金目になる物が大好きで、昔から拾った魔道具や魔石などを自分なりに鑑定して高価な物だけ集める収集癖のような趣味がある。


 そのおかげで彼女の部屋には貴重な魔道具や魔石、綺麗に洗浄してある魔物の素材などで埋め尽くされており、たまに部屋のドアを壊して素材やら魔石やらが廊下に飛び出てくるので、そうならないようにするために定期的に私がこっそり彼女の魔道具を売ったりしているのだ。(ちなみに売上金は全て彼女の部屋に置いているし、特にお咎めはないので多分黙認されてる。)


「これは何がなんでも売らないわよ?そもそもこれ貰い物だし、さっきも言ったけどこれは本当に連絡くらいにしか使えないんだから。」


「ほんとぉ?全然そんな風に見えないけど…あ!もしかしてまだ何か隠してるんでしょ?ほら見せなさい!」


 まずい。本格的に彼女の鑑定心に火がついてしまったらしい。こうなればそろそろ私相手でも彼女に何されるか分からない。


「はぁ…。しょうがないわね。このベルを左に回したら相手に連絡いっちゃうから気をつけて扱ってね?…絶対壊しちゃダメだから。」


「はーい!やっぱりロジェちゃんやっさしい〜!慎重に扱うから終わったらすぐ返すね!」


 そう言ってあーるんに連絡用のチップを渡すと、彼女は新しい玩具をもらった子供のように目を輝かせながら魔道具を調べ始めた。こうやって何かを鑑定している時は彼女が1番生き生きしている気がする。

 そんなこんなであーるんの相手をしていると、いつものように痛い仮面を被った2人組が式場内部へとやってきた。


「お待たせ致しましたマスター。到着がかなり遅れてしまい申し訳ございません。例の物を持ってくるのに少し時間がかかってしまって。こちらが例の物が入った時空檻(マジックゲージ)になります!」


 え?まだ呼び出して10分も経ってないよ?こんな短時間でここまで来てるし、別に責める気ないんだけど…。というか同業者なんだからもっと馴れ馴れしく話してもらいたいわね。


「いえいえ。全然構いませんよ?突然呼び出したのはこちらですし、皆さんもサンドホークの保護活動が忙しいのにわざわざ時間を取ってしまい申し訳ありません。」


 すると、あーるんが真剣な顔をしながら質問をしてきた。


「ねーねー。ロジェちゃん。こいつら一体何者?もしかして…私達の敵?殺るの?殺っていい?こんな痛々しい画面被ってる奴らなんて、どうせ碌な奴じゃないよ。」


「私もそれに関しては同意見です。彼らは見た目からして明らかに異質ですし、例の件もあるので慎重に立ち回らなければいけません。ロジェ様。彼らについて教えて頂けますか?」


 どうやら2人は目の前にいる人達の明らかに怪しい風貌に耐えられなかったらしい。大丈夫。私も最初は怖かったけど慣れたら意外と良い人達だから!!!


「安心してください!この人達は確かに見た目が怪しいですが、私達と同じく同業者の方です!彼らはサンドホーク愛護団体の方で、特に危害を加えるようなやばい事は基本しないのでご安心を。ほら皆さんも挨拶してください!」


「シャド……サンドホーク愛護団体のモモです。よろしくお願いします!」


「お、同じくサンドホーク愛護団体のクロだ。余計な事をするつもりはない。むしろ遠慮なくこき使ってくれ。よろしく頼む。」


 あーるんがまるで獲物を査定する肉食動物のような目で仮面の2人を睨みつけている。こういう顔をしている時は彼女が本気で警戒している証拠だ。相手から漂ってくる匂いや立ち方、体から感じる気配など全てを事細かく観察している。

 このまま睨み続けて、(多分)同業者の愛護団体の人を殺す訳にはいかないので、ロジェが急いで止めに入った。


「そんな警戒しなくても大丈夫よ。彼らは良い人だし、私たちの敵じゃないことは私が保証するわ。なんかあったら私が首を斬る。これでいいでしょ?」


「えー!?本気で言ってるの?ロジェちゃん。こんなあからさまに危ない奴らに命なんて掛けない方が良いって!」


「大丈夫。私は彼らの安全性は既に分かってるから心配しなくていいわ。もし彼らが裏切ったとしても、あーるんなら何とかできるでしょ?」


 どこに住んでいるかも分からない人に手を出して更に謹慎が重くなったら本当に笑い話にならないし、あーるんも私の命がかかっているとなれば彼らの命までは奪わないはず。


 するとあーるんが口を開いた。


「はあぁ…分かった。分かったよ。今回はロジェちゃんがそういうなら何か考えがあるんだろうし、僕は手を出さない。だけどぉ…そこのふざけた仮面を被ったてめぇら。うちの可愛いロジェちゃんを裏切ったら承知しねぇから!くれぐれも行動には気ぃつけろよ?」


「ヒィッ。わ、我々は絶対裏切りません!大丈夫です!」


 あまりの迫力に桃色の方の仮面の人が怖がっている。あと考えって何?私にそんなもの無いんだけど…。


 彼女は青い瞳を少しだけ赤色に変化させながら強く目を輝かせ、まるで悪魔のような鋭い眼差しで睨みつけ、誰が見ても腰を抜かしそうな怖い顔をした彼女が彼らに脅しのような事を言っていた。

 この場にあの怖がりなリンが居たら即座に腰を抜かして口から泡を吐いて気絶している事だろう。


 ……てかあなた達、定期的に交流してるんじゃなかったの?その割には仲悪くない?


「あ、そうだ。そこの仮面の奴ら2人。念の為首にこれ付けといて。大丈夫。君達が裏切らなかったら僕はなんもしないから。」


 そう言ってあーるんが即座に彼らの首元にピンク模様の首輪のような物をつける。彼女が何をしているのか全く分からない。


「………一体何つけたの?」


「んー。まだ秘密?あのグレイちゃんが作った首輪だから威力は絶大だと思うよ?壊そうとしたりぃ、外そうとしたらやばい事になるかもねぇ。具体的な事は教えられないけどぉ、裏切ったとしたら仮面のこいつらは生き残れないかもなぁ。」


「!? ちょっとあーる――」


 すぐさまそういう事を辞めさせようとした時、彼女が目で追えない速度で近付いてきて、耳元で囁いてくる。


「大丈夫。これただの鍵が着いた市販の首輪だから。裏切ったら何されるのか分からない恐怖で精神的に追い込んで、奴らが絶対裏切らせないようにしてるだけだし安心して。」


 ――ほんと?だとしたらそんな首輪どこで買ったのかしら。


 けどこの子は、こういう場面で嘘をつくような子じゃないので、今は素直に信じることにした。


 そのままの勢いであーるんが責任者さんの元へと行き、耳打ちで同じ内容を喋りに行った。それを聞いた責任者さんは口を開く。


「……分かりました。2人にはその首輪もありますし、ロジェ様がそういうのであれば私は止めません。ですが、人選はくれぐれも慎重にお願いしますね。」


「大丈夫です!私は見る目だけはあるので。」


 ほんとか…?みたいな疑いの目をあーるんが向けてくるが一旦スルーする。


「とりあえず、今回彼らに協力して貰ったのは他でもありません。彼らの保護しているサンドホークが式場の警備の強化に繋がるので、彼らにここまで連れてきて貰いました!」


「あの最弱でお馴染みのサンドホークが…ですか?一体どうやって。」


「確かこの愛護団体の人達は、かなり強い戦闘向けのサンドホークを入手しているんです!ですよね?皆さん。」


 自分でも口にしてて思う。戦闘用サンドホークって何?言ってて意味わかんなすぎるから!!!


「はい。我々サンドホーク愛護団体は、マスターの指示に従い、火炎放射を放てる個体やレーザービームが出せる個体など様々な種類を取り扱っております。元々は街を1つ落とせる程の個体だったので管理が少し大変でしたが、マスターの新たな指示によって現在はかなり弱体化させており、精々生身の人間には掠り傷程度の小さなダメージを与える個体になりました。安全面に関しては我々が保証するので問題ないと思います。」


 相変わらずこの組織のマスターは一体何を指示しているのだろうか?もしかしてサンドホークだけで世界を取るつもりなのかしら。あとなんでこの人達、(多分)どこかから盗んできた個体なのに恰も自分が作ったみたいな発言をしているの?魔物の改造なんてバレたら犯罪だよそれ…。


「そういうことなので安全面は問題ないらしいですし、この小さな木材のエリアにサンドホークを解き放っても大丈夫ですか?」


 ロジェが指を指したのは、木材が沢山並べられて放置されていた空間だった。恐らく設備を作る際に余った木材を担当の人がまだ片付けていないのだろう。木材を柵のように配置すれば、サンドホーク用の籠になるはずだ。


「え?わ、私は別に構いませんが、くれぐれも慎重にお願いしますね。その魔物によって式場が破壊されては話にならないので。」


 とりあえず使用許可は降りたので、簡単に木材で周りを囲んでサンドホークをその場に解き放つ。すると時空檻から小さくて可愛いサンドホークが5匹ほど出てくる。


「ほう。これが戦闘型のサンドホーク…。実に興味深い。」


「そんな馬鹿なぁ。大体、いくらサンドホークを強化しようが所詮はただのハリネズミでしょぉ?そんな雑魚に警備なんて―――っていってぇ!なんだこいつ!」


 そういったあーるんの横腹にサンドホークからの小さな熱光線が当てられる。恐らく雑魚扱いされた事にレーザービームを打てる個体が怒ったのだろう。これに関してはあーるんが悪いので庇う気は無い。


「このように我々のサンドホークは常に進化しています。最初はビームを出せたり鋼鉄のように硬いタイプも個体もいましたし、全長5mを超える大型の個体もいましたが、先程マスターの新たな指示があり全て変更しました。いずれこのサンドホークで武力ではなく安全な方法で世界を取る。それがマスターの指示であり、サンドホーク愛護団体の使命なのです!」


 そうだったんだ…。保護活動がメインだと思ってたけど、最弱の魔物で天下を狙うだなんて世界って広いんだなぁ。ところで私は危険だから弱体化させろとしか言ってないんだけど、いつから世界を取る話になってたの?


「しかしロジェ様。彼らのサンドホークが優秀なのは分かりましたが、この全長30cm程しかないサンドホーク達をどう警備に割り当てるのですか?こんなにも小さければ意味が無いと思うのですが…。」


「大丈夫です!そこら辺もちゃんと考えています!」


 ロジェは自分の周りを見渡し、試しに近くに咲いていたチューリップに向かって魔法を使った。


「ビックスポットン!」


 するとチューリップの花は魔法の影響で即座に大きくなり、大きくなったチューリップにその場にいた全員が驚くのであった。茎や葉の部分は小さいままで、綺麗に咲いている花の部分だけが巨大化したバランスの悪いチューリップの完成である。


「なるほど...魔法で一時的に大きくするのですね。このようなことが出来る方は非常に珍しい。」


「どうですか?私のこの魔法を当日に使えば、このように小さなサンドホークも簡単に巨大化出来るので、警備に使えると思いませんか!」


「解除できるのであれば私は止めません。警備が増える事は大歓迎ですし、ロジェ様が管理出来るのであれば許可を出しましょう。」


「もちろん大丈夫です!時間経過で勝手に効果がなくなりますし、危害は加えさせないので安心してください。」


 その言葉を言い放ってから後ろで小さくガッツポーズを取り、勝ち誇った顔をする。


 ――――よし!サンドホークの数はまだまだ増やせるらしいし、あーるんも居るなら私はもう戦闘する必要なんてないわねこれは。あとは(シャドウ)なんて盗賊団が居なくなれば全てが解決するんだけど…ってそうだ!相手の頭数を減らせばいいんだ!




△ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼




 現在クロ達は、式場に解放したサンドホークを回収しながら、端の方で喋っていた。ちなみに解放した個体はほぼ全て回収し終えているので、完全な無駄話である。


「おいクロ。俺らはマスターからなんか変な首輪をつけられたけど、これ大丈夫だと思うか?」


「今は分からねえ。だが1つ言えることがある。マスターは俺達の事を完全に信頼してくれているが、隣にいるマスターの仲間はずっと俺達を警戒しているって事だ。この先何か失敗してマスターからの信頼を失えば、首輪なり拳なりですぐにでも俺達を消しに来るぞ。」


 マスターからは、組織のトップだから人や魔物なんて殺した経験が無いわけがないのに血の匂いが全くしなかったし、感じる魔力の量が異常な事を除けばまるで一般人のような感じがしたが、その隣にいる女から感じるプレッシャーは異常だった。

 隣の小さな女からは圧倒的に戦闘慣れしている強者特有の気配があったし、かなりの血の匂いもしたのだ。そんな相手にクロなんかが挑んでも小指一本で叩き潰されるだろう。


「だよなぁ。結局この首輪の効果も分かんねえし、参ったぜ。まさかここまで用心深い人だとは思わなかった。元々裏切るつもりはないけど、こんな事されちゃあ裏切る気があってもなくても戦意を失っちまう。何考えてるか全くわかんねーし恐ろしい人だ。」


「にしてもマスターはずっと何考えてるか分からねえが、式場内に戦闘型サンドホークをこうも上手く潜入させるなんて凄いよな。弱体化させろって指示を聞いた時には驚いたが、弱体化させた個体を見せて式場の人間に安全性を信じ込ませ、当日に巨大化させたこいつらを大暴れさせるつもりなんだろう。あの理不尽な指示全てはこの為だったとは。俺達じゃ考えられない手段だった。」


「だな!ならあとは僕達は日没までに『導きの祝儀』を集めて転移魔法陣に――」


「御二人とも?サンドホークなら全て回収し終わっているのに、そんな所でなんの話をしているんですか?」


 突然聞こえてくるマスターの声に思わず変な声を出してしまう。後ろを振り返ると、何も考えてなさそうな顔をしたマスターと、その後ろで小さな悪魔を彷彿とさせる女が隠れていた。


「すみません。回収も終わっているのに少し無駄口が過ぎました。我々の怠惰をお許しください!すぐさま指示にあった例の物は回収してきますので!」


「例の物………?」


 さっきアジトに連れて行った時には特に何も思わなかったが、まるで何も分かってなさそうな演技が今はとてつもなく恐ろしく感じる。

 マスター自身も何をしてくるか分からない恐怖があるが、それ以上に恐ろしい存在が常にマスターの近くに控えているのだ。今はマスターの機嫌を損ねる訳にはいかない。


「まぁそんなことはどうでもいいんです。あなた達には私の代わりに当日式場や街を襲いに来ると噂になっている影の鼓動の相手をして頂けませんか?私の戦闘力なんて塵芥ですし、周りの人目もかなり気になるので私は動けません。それに私が動くよりもあなた達の方がきっと上手くやれます!別に当日までにこの街に襲いに来る(シャドウ)の一味を全員倒してもらって構いません。私の代わりにお願い出来ますか?」


 まさかマスター自ら組織の壊滅を俺達に指示するのか!?もしかして既に内部に強力な内通者がいると判断してこんな判断を…?


 いやいやいや。そんなわけがない。どこを探せば自分の組織を下っ端に潰せと指示をするマスターがいるんだ!そんな事がバレれば上位部隊から即座に消されるし、いくら自分達が下位部隊の実権を握ってるとは言え、全員を潰しきれるわけがない。俺も長く裏社会にいるが、そんな馬鹿げた話は聞いた事がないぞ!


「大丈夫。私はあなた達の腕ならばきっと壊滅まで出来ると思ってます!私はクリア出来ないような無理難題をあなた達に押し付けるような鬼畜ではありません。先程言ってた魔道具?の回収も含めてよろしくお願いしますね……って話聞いてます?」


 目の前にいるマスターは情報通りの本物と一致している。今日着ている服装は赤のローブを羽織った服装なのでそれだけ情報とは違うが、異常な魔力量の話も無駄に目立つ黒い指輪の話も一致しているし、先程言っていた人目が気になるというのは、恐らくマスターが直接動くと内通者に勘付かれて逃げられるので出来ないという事だろう。そう考えれば納得自体は出来る。


 最初会った時から見せる行動や発言など理解しようと思えば全て納得出来る。出来るのだが、やっぱり何かが変だ。組織を裏社会のトップまで上げたマスターがそんな馬鹿な指示をするとは思えない。


 だがマスターの指示は絶対な以上、どんな依頼でも直接指示されたのであれば尚のこと拒否する事は出来ない。それが組織のルールだ。


 今この場で依頼を否定すれば、即座にマスターは後ろにいる小さな悪魔に俺達への抹殺の指示を出すだろう。何を考えているのか分からない以上、そう指示してきてもおかしくはない。


「おーい。私の話はちゃんと聞こえてます?」


 クロたちの顔の前に手を振りながら「おーい。」などとふざけた口調で喋りかけてくるマスターが今はとにかく恐ろしく感じる。あまりにも想定外の依頼の為、驚きすぎて自分の口が全く動かないし、言葉を上手く発音してくれなかった。その為クロは黙って顔を動かして大きく3回頷いた。組織の者なら分かる作戦了承のサインである。


 その反応を見てマスターは特に何も言わなかった。というか本当に何も分かってなさそうな間抜けな顔をしていたが、マスターが自分達を試している演技である可能性まで考えれば、下位部隊の端くれであるクロ達は指摘なんて出来る訳がない。


 しばらくするとマスターは不安そうな顔で後ろに小さな悪魔を見る。するとその悪魔が何かを理解したのか、理解も追いつかないくらいに速い速度で、小さな悪魔がクロの顔の目の前に移動してくる。

 その瞬間体全身に何かに蹴られたような強い痛みを感じるが、何が起きたのか理解できないままクロ達は意識を失った。

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