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義景さまの大混乱作戦

弘治三年(1557年)。朝倉軍は越前大野城に集結し、進軍を始めた。光秀は不安と寒さに駆られ気分が上がらなかった。何か策があるそうだが、あまり信用できぬ。山崎殿は正気なのか?とすら思っていた。


進軍をすること10日。朝倉軍は本巣に布陣。斎藤軍も呼応し、両者はこの地にて激突することとなった。

朝倉軍の総数はおよそ5000強。山中での進軍は厳しく、兵を集めることはできなかった。敵の兵数は10000人弱。兵数の差は歴然である。


「殿、、どうなさったのだ、、やはり腹を斬ってでもお止めすべきだったか、、」

曽祖父の代より朝倉家に仕える魚住景固(うおずみかげかた)がそう漏らした。やはり義景は様子がおかしいらしい。真面目に。だが、山崎吉家はあくまでも

「殿には考えがあるのだ」

そう言うので、光秀は余計に混乱する。だがここまで来て逃げ出すのは武士の道に反する故、従うしかない。やはり仕えるべき男を間違えたのか?





「伝令!景鏡様が南の森に到着致しました!」


「よろしい」


「殿、如何なる手を打ったので?」

(何で早く教えないんだよ、、)


「景鏡に伏兵を持たせたのだ。夜まで待つぞよ!」


「まさか、、夜襲にござるか?ここは敵地!兵を潜ませられる場なぞ敵はよく分かっているでしょう!」


「くっくっく、、、これを見よ」


義景はそう言って書状をどっさりと出した。そこには、斎藤軍の将が朝倉軍に内通していることを伝える書状や斎藤軍の命令が書かれた書状などがあった。


「適当に内通の書状を流しまくっていたら勝手に向こうが混乱してな!敵の陣では偽の命令が飛び交いろくに統率が取れていないらしい!」


(まじかよ、、、)

流石に驚いた。絶対何も考えてなかっただろ、、光秀は疑ったがそんなことはどうでも良い。この戦に勝てれば良いのだ。


「ちなみに、、この書状はどうやって?」


「うちの忍びじゃ。おぅい、弥次郎」


すると、ボロい服を着た謎の男が突如現れた。全くわからなかった。音を置き去りにした!?


それもそのはず、この男は先祖の代より朝倉家に仕える忍びの1人で朝倉家の中でも実力は抜きんでている。


「弥次郎じゃ。こいつが斎藤の忍びを殺し書状を奪い取ったのだ。1人でな」


「ひ、、1人で!?」


相当な実力者である。敵の忍びも常軌を逸しているのだから。


「まぁとにかく、敵の軍は烏合の衆に等しいのだ。伏兵も簡単に通るじゃろう」


「は、はぁ、、」


困惑。


「伝令!先鋒の河合殿の部隊が斎藤軍の日根野隊と激突!槍合わせでござる!」


「ウム!よかろうて!戦の始まりじゃぁ!」


新生朝倉にとって初の戦、結果は!?


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