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1プロローグ

宜しくお願いします!(*´ω`*)

【あらすじ、ナーニョ妹と→ナーニョは妹と】「お母さん、ただいま! 今日もジョロアじいちゃんのお手伝いしたんだよ!」


 大きく尻尾を振って母に抱きついた私。


 この世界は獣人しかいない。


 大昔に異界の穴から落ちてきた人間達は獣人と交わりこの世界と溶けあった。進化の過程か、人間と交わったせいか体毛が無くなり、今では獣人の特徴を一部残すだけの人が多い。


 大昔の獣人は体毛に覆われ力が強かったと言われている。


 異界から落ちてきた人間はというと、獣人よりもか弱いが知力は高く魔法が使えたらしい。人間の血が混ざったことにより子孫である私達も道具を使えば魔法が使えるようになった。

 だが中には先祖返りする者が偶にいるようで獣人の血が出ると種族の能力が大幅に上がるのだ。


 猫であればしなやかになり柔軟な身体となることや、熊になると力が強くなるなど。反対に人間の血が強くなると道具を使用しなくても魔法が行使出来る。


 どちらもこの世界には必要な能力なので歓迎されているのだ。

 なぜ先祖帰りが喜ばれるのかと言えば異界のせいだ。


 この世界では異界の穴と呼ばれる物が存在する。その穴は何処かの世界と繋がっているようだ。世界各地で異界の穴は出現する事が確認されている。


 異界の穴から出てくるのは大半が魔物なのだ。


 大昔からずっと異界の穴から出てくる魔物と戦っていた。だが異界の穴から魔法を使う人間がこの世界にやってきた時に情勢は大きく変わった。


 その人間は異界の穴を塞ぐ魔法を作り上げたのだ。


 異界の穴は放置していてもひと月からふた月程で穴は閉じるのだが、それまでの間、魔物は穴から出入りを続ける事になる。


 人間のおかげで獣人たちは異界の穴を塞ぐ事ができるようになり、もちろん歓喜に沸いた。だが異界の穴を塞ぐ事が出来ても数年のうちにまた何処かに穴が空くことに気づいた祖先達。


 それはいたちごっこのように繰り返される。異界の穴を塞ぐ方法を忘れないためにこの世界全ての者が幼少期より歴史や魔法について学んでいる。


 子孫である私達は教えを守り、穴から出てきた魔物と戦い、魔法が使える者達で穴を塞ぐ。

 ずっとこれを繰り返してきた。


 穴を塞ぐ術を身につけたおかげで魔物の被害が少なくなり、平和に過ごせるようになったのだ。


 とはいえ、何年かに一度のために備え世界は協力して穴を塞ぎ続けているのだ。昔は何人もの人間がこの世界に落ちていたのだろう。


 でなければ全ての獣人達は人型になっていても人間の容姿に近くはなかったはずだ。


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