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正面モニターから美人さんが消えると、代わりに3Dワイヤーフレーム映像がな。


人が座席へと着いた物と、ロボット?…サーシャムってヤツか?それがな。


どうやら座席に座った映像は、操縦者を表しているみたいだ。

操縦者が右フットペダルを踏むと、サーシャム映像が前進し、左フットペダルを踏むと後退したよ。


左右のペダルを同時に踏むとジャンプだな。


方向を変えるのは頭の向きらしい。

腕の動きは、腕の動きをトレースするんだと。


センサーが感知した動きを元にサーシャムを操るのか?

手の動き、特に指の動きはセンサーでは拾えないため手袋を嵌めるそうだ。


「とは言いましても、センサー類は補助として用いられております」


んっ?

「っと、言うのは?」


「精神同調システムにて思考を読み取り、それにより操作するのです。

 ですが、同調率が30%を超えることは稀ですので、どうしても補助機器が必要となるのですわ」ってさ。


近世において慣性中和および重力制御に並ぶ発明と言われているそうな。

トライポッドへも搭載されているが、最近では重機などへも転用され、工事現場などで重宝されているのだとか。


最新技術が満載だな、をい。

たかがゲーム機に贅沢なことだ。


そんなことを思っている間にガイダンスが終わる。

次は実際に操作してみることに。

俺の操作に合わせて、ワイヤーフレームのサーシャムが動くそうな。


シミュレータゲーム内にてシミュレーション?

訳わからんのだが…


まぁ、取り敢えず言われる侭に操作をな。


自棄にスムーズに動くんだが…結構簡単だな、これ。


そんなん思ってるとマチルダさんがな。

「問題ないようですわね。

 それでは、実際にサーシャムを動かしてみましょう。


 外部のライブ映像へ切り替えます。

 今見えている映像は、サーシャム・ヘッドカメラがとらえた映像です。


 現在、アキラ少尉が騎乗されているサーシャムは、ハンガーへ駐機しております。

 今よりハンガーから切り離します。


 多少衝撃があり、機体が不安定になりますので、ご注意ください」


そう告げられると多少衝撃を感じたが、問題の無い範囲だった。

サーシャムは普通に立っているのだが、感覚的には自分が立っている感じが…んだぁ、これ?


何気なく歩いてみる。

いや、サーシャムを前進させるが正しいのだが、自分が歩いている感じにな。

バケットシートに収まり、シートベルトにて雁字搦(がんじがら)めにされている状態なのに、歩いている感覚って…


多少混乱しつつサーシャムを歩かせた後、屈伸や軽いジャンプを試す。

ふむ、問題ないな。


軽く小走りさせるが…実際に俺自身が動くより軽やかだ。

意味分からんのだが…んだろね、このゲーム?

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