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0003

色々と後輩に暴露されたりしたが、まぁ和やかに飲み会を終えられたと言えるだろう。

なんだか、酒のツマミにされた気もするが…


さて、宴を終えた訳だが…今日の帰宅は、明日の出勤を考えると流石にキツい。

なので、会社近くのビジネスホテルを予約してあるんだ。

なので、今日は少しくらい課のメンバーに付き合っても良いだろう。


二次会へと行くのかと思ったんだが…


「先輩!

 近くへゲーセンができたんッスよっ!

 皆で行きやしょうっ!」って、俺を含めた皆を誘いだした。


流石に女性陣は退散したのだが、課の若い衆(男)は行く気満々って感じだ。

まぁ、酒も入っているしな。


仕方ない、俺も付き合いますかねぇ、ふぅ。


後輩に案内されてゲームセンターへと。

裏道沿いに出来ていたようで、通勤路から外れていたから気付かなかったよ。


最近では世間様が五月蝿いため、ゲーセンも防音施設を充実させている。

そのため、外へゲーム機の音が溢れ出すこともなく、音でゲーセンの存在を知ることはない。


いや、違った。

ゲーセン内も静かだったわい。


どうも筐体付近へ防音フィールドを展開し、音を相殺しているとのこと。

稼働中の筐体に近付くと、結構な音が聞こえたよ。


世の中、知らない内に色々と進歩しているようだ。


ゲーセンへ入るとな、後輩は目当てのゲーム機があるようで、皆を誘導する。

なんだろな?


暫く移動すると、他のゲーム機とは明らかに違う筐体が。

コンパニオン付きって…なんぞっ!?


「これ、これッス!

 これがヤりたかったんッスよっ!」

なんだか興奮気味の後輩…って、んっ?

他のメンバーも、筐体に釘付けっう感じだな。

なんだぁ?


「先輩、この筐体は凄いんッスよっ!

 筐体内が360度、前後左右に回転するんッス!


 慣性中和システムや重力制御システムなどの最新技術も盛り込まれてんッスわっ!

 バーチャル・リアルティを超える体感型ゲームって話題なんっすが…知らないッスか?」


ああ…そう言えば…コメコクにて長年、軍が訓練用シミュレータとしていた筐体を元に開発されたらしい。


覚えているニュース内容では、元々は日本のゲーム会社が開発した筐体が元らしいな。

そう、たしか…オールレンジ〔無窮の彼方に〕だったか?

別名、R360とも呼ばれていた筐体を、コメコク空軍が版権を買い取りシミュレータを開発したらしい。


数世紀前の話しらしいのだが、その時代に、こんなシステムを作り上げるなんざぁ、頭おかしいぞ、いや、良い意味でだが…


「1世紀前から戦闘機のシミュレータではなく、トライポッド用シミュレータになってたそうなんッスよ。


 そう、ロボッスよ、ロボっ!


 ガ○ダムやマク□スなんかの、いまだに根強い人気で新作が作られ続けているシリーズ・アニメのマシンのような機体に乗れるッス!

 陸上自衛軍のトライポッド隊へ入れば、本物のトライポッドへ乗れるッスが、民間人は無理ッスからねぇ。


 でも、この筐体なら実物に乗ったのと遜色ない乗り心地を体感できるんッスよっ!


 レッツ、トライッス!」


そう興奮して告げるんだけど…どうしよう…

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