2話
ブクマありがとうございます!
少し間が空きましたが
第二話です!
《アバターを作成します》
《プレイヤーネームを決めてください》
名前か。
俺はゲームでは自分の名前を使うようにしている。
『◯◯はレベルUPした』とか『◯◯は全滅した』とか、自分の名前で言われるとより面白いじゃない?
というわけで、俺の名前は『水無川 茜』だから『アカネ』と入力する。
《プレイヤーネームを『アカネ』で登録します》
《アバターの外見を作成してください》
さあやるぞ!
このゲーム、自由を謳っているためか自由度がすこぶる高い。
その一つがこのアバター作成である。
顔パーツの一つ一つが、なんとそれぞれ百数種類もあるのだ。
といっても、俺は顔の造形にそこまで拘らないタイプなので、現実の俺をモデルにしたランダム作成を行う。
《ランダム作成を行いますか?》
《YES NO》
YESを選択する。
なんということでしょう!
俺の目の前に、町人の服を着た細身の美青年が!
うーむ、ランダム作成をしたのに中々のイケメンじゃないか。
きっと素材がいいんだな、うん。
髪は真っ白で長髪、瞳は深紅で瞳孔はまるで蛇のよう・・・なかなかに厨二病チックじゃないか、悪くない。
身長は高過ぎると小回りがきかないので150cm位に縮める。
ちょっと幼い感じになったかな?まあいいや。
あとはもう下手に弄らない方がいいだろう。
《ジョブを選択してください》
ジョブを選択することによってステータスの伸びが変わるため、ここは慎重にいかなければはならない。
俺は双剣を武器にしたいから双剣を扱うジョブは・・・『曲芸師』。
曲芸?宴会とかの?だが、ステータスはとても俺好みだ。
《ジョブを曲芸師にしますか?》
《YES NO》
迷わずYESを選択する。
すると、目の前のアバターの服が、赤と黒のピエロみたいな派手な格好に変わった。
ちょっと、いやかなり恥ずかしい。
《ステータスを割り振ってください》
恥を電脳空間の彼方へ投げ捨てて、初期ステータスを決める。
今のステータスは、JOBの効果でAGIとDEXに補正が入り
PN:アカネ
LV:1 SP:10
JOB:曲芸師
HP:20
MP:10
STM:5
ATK:5
DEF:0
AGI:20
INT:0
DEX:10
となっている。
SPはステータスに割り振れるポイントの事だ。
俺のステータス構成はもう決めてあるのでささっと振り分ける。
PN:アカネ
LV:1 SP:0
JOB:曲芸師
HP:20
MP:10
STM:5
ATK:10
DEF:0
AGI:25
INT:0
DEX:10
こうなった。
そう、俺は極振りではないが、AGIに比重を置いたステータスでプレイしようと思うのだ。
考えてみてくれ。
どんな強い攻撃をされても当たらなければ意味がない。
逆にこちらの攻撃は当て放題。
最高じゃないか!
《ステータスの割り振りが終了しました》
《これでアバター作成を完了します》
《それでは、良い人生を》
どうやらゲーム開始のようだ。
これからの冒険に思いを馳せながら、俺の意識は深くに沈んでいった。
「面白そうだ」
「悪くないな」
と思った方はぜひブックマークや評価をお願いします。