第八幕(閑話):監察業務日誌
監察委員長 特務委員長 総務委員長
( ) ( ) ( )
総務事務長 文責主任 保存区分
( ) ( ) ( )
・起案日:聖暦( )年( )月( )日
・起案者:分掌( )委員会/( )隊
氏名( )階級等( )
・件名等:( 監察業務日誌〈日々々誌〉 )
・決裁日:聖暦( )年( )月( )日
・受信者:( )
・発信者:( )
※別紙のとおり、
( )してよろしいか。
/( )します。
※備考欄:
No. 200218a
〈 監察業務日誌 〉(秘)
(1)記載事項等
・様式:甲ノ弐 号
・取扱:機密文書 乙種
・区分:B
・等級:業務等級Ⅱ
・文責:監察委員会
・保管:一年保存
・内容:監察隊監察業務日誌
(2)報告者等
・報告者:第伍監察隊長(二等補佐)
・監察担当:同監察隊員 E4及びE5
・被監察者:「ギメラ総長」
・監察根拠:学協連最高幹部会 指定
特定非行学徒等集団 最高指導者
(3)監察過程
・区間:聖暦2020年2月18日午前零時 ~ 同日午前8時 迄
・分類:夜間
・概況
0000時:自宅自室にて恋人と電話連絡
(※尚、自宅住所:本県本市大宮町宮小路51番地22)
0013時:通話終了。引き続いて、友人との電話連絡
(※尚、友人はギメラ幹部である。)
0032時:通話終了。就寝
0050時頃:睡眠導入~
~0657時頃:この間、特に異常なし
0658時:起床。洗顔、洗口の後、朝食。
0742時:自宅出発。移動途中、ギメラ幹部3名と接触。何事かを口頭で指示するも、明瞭には聞き取れず。詳細不明。「集合時間」という言葉のみ確認
0800時:昼間監察担当の第参監察隊員C1・C2・C3と合流。業務内容の申し送り及び当該対象の直近の状況について口頭連絡。
0802時:合流隊員を伴って対象の監察任務を再開
0811時:対象の登校完了。対象の正門通過を目視にて確認。監察業務を次の担当部隊へと引き継ぐ。E4・E5、任務終了
(4)毎時別詳細報告
※「業務等級Ⅱ」クラスにおいては、本項目の全ての省略が許可される。
(5)補足等
※本件報告に際して、特筆すべき内容があれば以下に記載してください。
〈監察隊員E4のコメント〉
当該対象と友人との通話内容を盗聴したところ、「西下城」、「集合」、「決行」などの単語を確認した。また、その前後の文脈を踏まえて考慮した結果、西下城地区内に所在する「藤宮高等学校」に対して、当該対象及び「ギメラ」等非行学徒集団が何らかの武力行動に出る可能性が高いことが示唆された。なお、具体的な日取り、行動内容等は依然不明。よって、その探索も含め、次の監察隊にこれを引き継いだ。
以下、余白。
〈文書担当からのコメント〉
最近、報告書等の不備が散見されます。たとえ日々日誌であっても、おろそかにしないで下さい。1年間の保存期間中、本会職員の誰でもが閲覧できます。閲覧者が困らないよう、文書の作成等は手抜かりなく行って下さい。よろしくお願い致します。




