おもいやり【詩】
「おもいやり」
思いをとおくへ遣るということ。
「おもいこみ」
思いを閉じ込めるということ。
未知の境界線の外へ外へ気持ちを向けることが思いやるということです。
言い換えれば、想像するということ。
想像力は思いやる力のみなもと。
反対に、既知の境界線の内側に気持ちを向けることが思いこむということ。
気持ちを向ける対象は人だけではありません。ときに物であったり、出来事であったり。
よく知っている対象であればあるほど思いやることは難しく、思いこみはたやすくなります。
既知の領域が広い分、思いやるにはずっと遠くまで考えをめぐらせる必要があるのだもの。
それを押し進めてくれる作用は、優しさ、愛にほかなりません。
2010年10月8日 制作。