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ある春の歌
エピローグ
風花ちらつくある春の日、本城愛花と岡田直哉は式を挙げた。参列者は愛花の祖母、祖父、そして、母。直哉の養父の写真は愛花の母の隣、その隣に直哉の母の写真が椅子に立て掛けられた。直哉側は天涯孤独だったので、職場の看護婦や親しくしていた医者が呼ばれた。
神様の下指輪が交換された。これからは夫婦として、ずっと共に。苦しい時も、嬉しい時も、病気の時も、何があっても。
死刑確定犯の元に一通の手紙が届けられた。これが拘置所へ届けられたのはずっと前だったが、それを届けても良いものかということで、意見が分かれたのだ。
しかし、死刑囚が罪を受け入れている点、静かに死の訪れを待っているという点で、やっと届けられた。
その日は彼の終わりの日だった。死刑囚の薬指には銀の輪っかがちゃんと引っ掛かっていた。それは最期を看取った看守たちのみが知ることだった。
読みにくい個所も多々あったと思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。




