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罰とご褒美

作者: 利木 糸会

ねぇ 気付かないで欲しいんだ

僕が今でも君の事想ってるコト


だって終わったはずじゃない?

いつまでもしがみついてるって思われたら かっこわるいでしょ


それでも手放せないんだよ この気持ち 君への感情

馬鹿みたいだろ? 笑っていいよ


その代わり 僕の事忘れてよ 

二度と思い出さないように 記憶から全部消し去って



そう望んでるのに 何で零れてくんの この涙



君が忘れてくれないと 次に行けないじゃないか



「ずっと一緒だって言ったじゃない」



泣くなよ 何でそんな事覚えてんだよ


忘れてよ あんなの嘘だって 全部

ちょっと言ってみただけじゃないか



それも嘘だよ

一緒にいたかった いれると思ってたんだ

離れるなんて 有り得ないって



でも もう良いんだ 全部忘れてよ

僕の事なんか求めたって無意味だよ 気付いてよ


涙声で何度も僕を呼ぶ

やめろって 聞きたくないよ



届かなきゃ良いのに 君の声なんか

触れる事も許されないのに どうして



これはあなたの仕業なのかな ねぇカミサマ



終わりの瞬間に 彼女を求めてしまった僕への

最大のご褒美にして 最大の罰


こんなのいらないよ

もう良いでしょう やめませんか?

悪趣味だよ こんな状況



「さよなら」って言えば良かった

あの終わりの瞬間に


僕の関わった全ての物に 全ての者に

特に君に


そのたった一言で 救われたかもしれないのにね



さよなら さよなら

全力で 今叫ぶよ


だから届いて

僕を求めて泣く君に



さよなら さよなら



千個目の涙が弾けた時 君はポツリと言うんだ




「何で 死んじゃったの」




そんなの僕が聞きたいよ



何ででしょうかね?


ねぇ カミサマ


逝った者から、遺された者へ。


私は、遺った人には幸せになってほしいのです。

自分を求めて泣くような、そんなことはしてほしくない。

忘れて欲しくもないけれど、悲しい思いをさせるくらいなら、忘れてもらって構わない。そう思うのです。


あなたは、どうでしょうか――?

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