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終章

小説の更新情報は下記の傘花SNSよりご確認いただけますಠωಠ


Instagram:@kasahana_tosho


 __



 動機のない人間などいるのだろうか。


 その心のうちには何もなくて、空っぽで、本能の赴くままに犯罪を起こす。


 そんな犯罪者も審馬の刑事としての生涯の中で、確かに存在した。


 けれど思う。


 空っぽになってしまう前に、強く訴えかける何が、その者にはあったのではないかと。


 虚構の像に縋り付いて、自分自身ですら欺いて、頭の狂った犯罪者に成り下がらなければ、息もできなくなっていたのではないかと。


 そこにあるのは、美しい物語ばかりでは決してない。


「神崎。もう一度聞く。お前のその中にある本当の動機は何だ」


 審馬は神崎を見つめたまま、ほんの一瞬だけ言葉を切る。


 沈黙は、いつも通り相手の呼吸を乱し視線を泳がせる。


 この沈黙が答えを追い詰めることを、審馬はよく知っていた。


 動機は、最初から言葉になってなどいない。


 問い続けられ、否定され、掘り返され、逃げ場を失った先で、ようやく人は自分でも直視したくなかった本音を吐き出すのだ。


 その答えは、どれほど醜くても構わない。


 むしろ、醜いほどいい。


 理屈でも理念でもなく、言い訳のしようもない衝動だけが残った時、人はようやく本当の顔を見せる。


 そしてそこにある、人間臭くて欲にまみれた本性を引き摺り出してやりたいと、審馬は心の底から思うのだ。


「何が、お前をそこまで動かすんだ」




 それは、審馬にとってセックス以上の格別な快楽なのだから。

 



 ジャスティシア・インサニア 終



「ジャスティシア・インサニア」

これにて完結でございます。

長らくお付き合いいただき、

誠にありがとうございましたಠ◡ಠ


書き足さねばならないところもたくさんありますし、重要な設定も直さねばならないことが既に発覚しておりますಠ﹏ಠ

決して軽い作品ではありませんが、是非また時間を空けて覗きにきていただけたらと思いますಠ◡ಠ


約半年間。

誠にありがとうございました。


傘花

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