第二章 【地獄】ヒナside
性的、暴力的表現。R-18。読み飛ばしても話は繋がります。近親相姦。
<ヒナside>
ベッドで目が覚める。
(あれは夢だよ、だってお兄ちゃんが、そんなこと、しないよね)
顔や腕、お腹がズキズキ痛むが、受け入れられなかった。
「ヒナ、大丈夫?冷たいお水飲む?」
兄がお水の入ったグラスを笑顔で持って入ってきた。
「うん」
私は痛む身体を必死に持ち上げて座って、兄からグラスを受け取った。
叫びすぎて喉が渇いていた私は、一気に水を口に含んだ。
その時、水から刺激物の味がした。
「な、ん…」
思わず吐き出そうとすると兄が口を片手で塞いだ。
抵抗しようとすると鼻も塞がれ、息が出来ない。
「飲み込まないと、息、出来ないね」
息が出来ず、私は水を飲み込む。
それでも、手を離してくれず、酸欠で頭がくらくらしてきた。
空気を求め、必死に兄の手の握る。段々と力が入らなくなってきた、
私はそのまま、意識を手放した。
ギシッギシッ
目が覚めると、全身の痛みとベッドが軋む音が聞こえた。
両腕が上に縛られている。身体が動かない。
「…くっ」
下腹部に激痛が走る。
何が起こっているのか、わからない。
「いったぁ」
あまりの痛さで声を上げてしまった。
覆いかぶさっていた兄が動きを止めて、キスをしてきた。
「ヒナ、起きたか?」
舌を奥まで入れ、頬の内側、私の舌を絡めながら、甘い声で聞いてくる。
「なぁ、初めての感想は?痛い?苦しい?」
「やめて!やめて!」
私は顔を反らして、全身で暴れて必死に抵抗する。
「痛いか、苦しいか聞いているんだけど」
そういいながら、首筋を思いっきり噛まれた。
「い、痛い!!痛い!!」
泣く。ただ泣き叫ぶしか出来ない。アソコも腕も顔もお腹も痛い。
そんな私を見て、兄はゆっくりとほほ笑んだ。
「ねぇ、しっかり見て?誰のせいで、苦しい?今、ヒナを泣かせているのは誰?」
体制を戻すと、激しく腰を打ち付けながら、兄が聞いてくる。
「お兄ちゃん、やめて!!痛い!!お願い、お兄ちゃん!!」
逃げるために必死に鎖を揺らすが、びくともしない。
腰の動きが一段と早くなった時に、首に手を掛けられた。
その手に力がこもっていき、息が苦しくなる。
「か…は…」
意識が遠のく。
その時、下腹部にひと際大きな刺激が起こった。
それと同時に私は意識を失った。