エピソード0 カズヤ
R18。暴力、充血、性的。苦手な人は、読まないでください。
『スパイを捕まえた。来い』
呼ばれた。
向かった先には、先日なくなった両親と同じくらいの歳の男女。
男の顔は腫れ、紐で縛られている。
女の方は、床に寝転がされ、血を吐きながら呻いている。
その姿が両親と重なり、胸がズキズキと痛む。
「カズヤ、その女をヤれ。実戦だ」
俺の身体は全身毒で出来ている。
粘膜や粘液は、神経毒だ。
(実戦……)
訓練をしたことがある。女を抱いて殺す訓練を。
「はい、わかりました」
上司の命令は絶対だ。逆らうと自分の命も、大切な妹の命も奪われるだろう。
俺はゆっくりと女に近付く。足が震える。
1度上司を見ると、冷めた目で返された。
「や、やめろ!妻に触るな!」
男が叫んでいる。女も暴れて必死に逃げようとしている。
きっと、俺の毒の体質を知っているのだろう。
俺はナイフを出して、女の服にナイフを押し当てた。
「動くな。肌も裂くぞ」
それでも女は抵抗を続ける。
俺は、これからの拷問を続けるために、女の下半身の衣服を全てナイフで切った。手に肉が裂ける感触があり、肌から血を流しながら、女が泣き叫んでいる。
(うるさいな)
俺は訓練通りに、女の唇を舌でこじ開け、神経毒を含んだヨダレを流し込む。
女は喉を掻ききらんばかりに悶絶している。その姿が母親と重なる。
どんなに暴れても、涎を流し込んだ。暴れられなくなるくらい。
次第に女は、痙攣して叫ばなくなった。
次の段階だ。
これは、男に自白させるための拷問でなければ、ならない。
簡単に殺してはいけない。
俺は女を無理矢理開脚させ、秘部に顔を埋める。唾液を流し込みながら、じっくりと解す。
女の下半身は、自分では出来ないような痙攣を起こしている。
「挿れろ」
上司の声が聞こえた。
俺はゆっくりと、母親と重なる女の中に、挿入した。
訓練通りに、腰を振りながら、キスをして唾液を流し込む。
「言うから!お願いだ!これ以上妻に何もしないでくれ」
近くで男が涙を流しながら懇願している。
それでも構わず、俺は犯し続けた。俺の腕の中で、女の抵抗する力が弱くなり、神経毒による痙攣だけになっていく。
俺が母親を殺している。
そう錯覚し、涙が流れた。声を出しながら、泣いてしまった。
零れ落ちた涙は、母親の肌に当たり、その部分が赤く腫れていく。
そんな地獄の時間を過ごした。
任務からの帰り道。自分が酷く汚された気がして、吐き気が込み上げた。
倒れそうになりながら、何とか家に辿り着く。
こんな汚れた俺が、妹に会って良いのだろうか。
そう思いながら、重たい身体を動かして、ドアを開ける。
ドアの向こうには、いつも通りの眩しい笑顔の妹がいた。
「お兄ちゃん、おかえり!」
無邪気な妹が笑顔で駆け寄る。
バシッ
気付いたら、妹の頬をぶっていた。
妹は吹き飛び、信じられないという顔で俺を見上げている。
(俺は穢れ落ちたのに)
妹の事は、本当に可愛くて好きだ。
でも、自然と醜い感情が出てきて。
気付いたら、馬乗りになって殴っていた。
意識を失った妹をベッドに運ぶ。
「ヒナ、一緒に堕ちよう」
そう言って俺はヒナの服に手を掛けた。
これで完全に終わりです。
実はこのエピソード0から、全て考えた物語でした。
ヒナがカズヤに逆らえなかったのは、カズヤが心を犠牲にして養ってくれていたのを知っていたから。
どんなに酷いことをされても、心から憎めなかった。
兄妹愛だけじゃなくて、共依存していました。
そんな物語でした。最後までありがとうございました。
多分日常短編を書くかもしれないですが、これで終わりかもです。
読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。稚拙な文章ですみません。
今後も執筆活動をしていこうと思うので、宜しくお願いします(*ᴗ ᴗ)⁾⁾ペコリ




