22/23
【すべての終わり】
ヒナが目を覚めると白い天井が目に入った。
ベッドも少し硬いが普通である。
長い間寝ていたのか、体中が軋む。
「ヒナさんが起きました！」
看護師と思われる女性がどこかに出ていった。
（えっと……生きてる……？？）
すると、カーテンの向こう側からアキラとヒカル、カメが顔を出した。
「うわ、マジで生き返った！体力ゴリラじゃん」
開口一番、カメが失礼なことを言う。
「私が戻って、防護服を着て、止血して簡単な救護をしたんですよ」
あのあと、ヒカルが帰ってきて、救護を行い、病院で手術した、ということだった。
「アキラさんのためにも、あなたには生きていて貰わないと困るので。業務が滞ります」
肝心のアキラの方を向くと、無表情で大粒の涙が頬を伝っていた。
「これが良かったのかわからないが、俺は、ヒナが生きていてくれて、嬉しい」
沈黙。
「みんな、ありがとう。嬉しい……かな？」
ヒナが、はにかんだ。
お付き合いいただき、ありがとうございました！
実は、最初はバッドエンドでした。
しかし、キャラに愛着が湧いてしまい、こんな結末にしました。
気が向いたら、短編書くと思うので、宜しくお願いします。
また、次回は甘々恋愛予定なので、掲載したら、読んでもらえると幸いです。
長い間、読んでくださり、ありがとうございました！
