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第三章 【再地獄】ヒナside

R18。暴力。近親相姦。

飛ばしても話が繋がります。大丈夫です。

(ヒナサイド)

ギシッギシッ

顔も腕もお腹もアソコも、全身が痛い。両手は鎖に繋がれ、神経毒を投入されているのか、内側からも痛い。

「痛い!いたい!」

私は声を出して暴れる。私が起きたことに気が付いて、私を抱いている、見知った人が顔を引き寄せて、深い深いキスをしてくる。

長い舌で頬の内側を舐め、舌を絡め、歯茎まで細部に渡り舐める。唾液を流し込まれ、その唾液で口の中が痺れる。

「ヒナ、起きた?」

私は、この地獄を知っている。

ゆっくり腰を振りながら、兄が私に話しかける。

「お兄ちゃん……」

身体が痛いよりも、恐怖で全身が固まる。

「何で俺から離れたの?こんなに愛しているのに?」

首に手がかかる。暴れるがその抵抗は意味をなさなかった。

力が込められ、空気を求めて口を開ける。苦しい。

その時、何かが口の中に流し込まれた。口の中いっぱいに刺激が起こる。

しかし、空気を吸うために飲み込むしかない。

私は反射的にその液体を飲み込んだ。

喉から胃への消化器官を通るのが分かる。

「っ……」

痛みと苦しみで声が出なくても、呻く。

暴れて暴れて、涙を流しても、首の圧迫感は消えない。

何とか目を開けると、兄が悪魔の様な顔で笑っていた。

「苦しい?痛い?ねぇ?ねぇ?今日はすぐに気を失わせてあげないからね?」

アハハハ

声を上げて笑っている。

意識を失いそうになると手を緩められ、また締められる。

痛い、苦しい、怖い。

(これが現実だ)

アキラとの日々を思い出し、前以上に絶望する。

私はもがき苦しむことしか出来なかった。


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