英雄様のバレンタイン
何やら今日は、甘い匂いが濃い。
「今日ってオルトさんが気まぐれに開催するスイーツビュッフェの日だっけ?」
「そんなのあるのか?」
「あるよ。ぼく、たまにお呼ばれするよ」
冥府総督府がお昼休みを迎え、リアム・アナスタシスは何やら甘い香りの漂う空気を肺いっぱいに吸い込む。
リアムが生きていた時代は甘いものが高くて、碌に食べることが出来なかった。農村出身で華美な食べ物に対する知識もなかった影響もあるだろう。まともに甘いものを食べるようになったのは、冥府総督府で呵責開発課の課長が死人の顔で持ってきた大量のお菓子がきっかけである。
何かよく理解できない衝動だが、たまにむしゃくしゃすると徹夜でお菓子作りに明け暮れる傾向があるらしい。気がついたら台所が甘いお菓子で溢れ返っており、自分1人で消費するのも限度があるからと冥府総督府の職員に配り歩いているのだ。
ちょうど昼休みが一緒になった渡守のアイザック・クラウンは、
「リアム殿はバレンタインをご存知か?」
「ばれん……? 何それ、武器? ぼくでも使える?」
「戦う為の道具ではないが、ある意味で戦いの日かもしれんなぁ」
「よく分かんない」
アイザックが何やら誇らしげに説明してくれるも、リアムには皆目見当もつかない。そもそもこの人の話は遠回りすぎて理解できない。
「バレンタインとはな、女の子から好きな男子にチョコレート菓子を渡して愛を告白する日なのだよ」
「そうなんだ。それのどこが戦いなの?」
「ほらよくあるだろう、モテモテの男子を誰が射止めるとか何とか」
「よく分かんない」
色恋沙汰に疎いリアムは、ますます首を傾げるばかりだ。
ただ、女の子がチョコ菓子を用意する理由は分かった。だからこんなに冥府総督府に甘い匂いが漂っているのだ。これから彼女たちは意中の人に愛を告白して、それを受け取ってもらえるか否かを決めるのがバレンタインに於ける戦いという訳なのだろう。リアムには縁遠い話である。
そもそもリアムは、女の子に話しかけられるような人間ではない。まともに会話をしてくれるのはアイザックをはじめ、冥王裁判課の課長や自分の直属の上司とかそう言った極少数である。物を色々と壊しすぎるからだろうか、何だか他の職員に避けられている気がしてならないのだ。
アイザックは面白そうなものを見るような視線を寄越してくると、
「ほほう、リアム殿は意中の相手がいないとな」
「意中って、好きな人ってこと? いないよ、そんなの」
「またまた、そんなことを言って。職員たちは全人類に未だ親しまれる英雄様がどんなタイプが好きなのか気になっているのだよ」
「嫌味?」
リアムは不満げに眉根を寄せると、
「だったら直接聞いてきたらいいじゃない。何でアイザックさん経由で聞いてくるの? ぼくにそんな女の人はいないよ」
「いやァ、でもいるではないのかね? ほら、髪が長い方がいいとか背が低い方がいいとか」
「どっちでもいい」
アイザックの振ってくる話題に心底興味なさそうに応じるリアムは、特に甘い匂いが濃くなった食堂に足を踏み入れた。
「お、アム坊か。バレンタインで誰かからチョコ菓子をもらったか?」
「オルトさん、その背後に聳え立つケーキは何?」
「気合を入れすぎてな。ちと大きくなりすぎた」
「気合を入れすぎでは」
食堂を訪れたリアムとアイザックを迎えたのは、呵責開発課の課長であるオルトレイ・エイクトベルだった。しかも背後には5段重ねぐらいになっている茶色いケーキが聳え立っている。
どうやらチョコレートをふんだんに使用しているようで、食堂の中で特に甘い匂いを色濃く感じ取った。他も職員同士で固まってチョコレート菓子を貪っているが、オルトレイ謹製のチョコレートケーキには敵わない匂いである。
そんな巨大すぎるチョコレートケーキの影から、何やら小さいものが顔を見せた。
「あむちゃ」
「あむちゃ、こんちは」
「あ、アッシュさんのところの」
口の周りをベッタベタにチョコレートで汚した子供の狼――自分の課長の子供であるアンドレとエリザベスが、ニコニコの笑顔で挨拶をしてきた。
異性に全くと言っていいほど興味を示さないリアムだが、子供は好きである。邪気や邪念がなくて可愛いのでリアム自身も子供は特に可愛がる。
生前は片田舎の農村にある教会で騎士見習いをしていたが、その時に一緒に修行をしていた同僚に年下の妹がいたことを思い出す。彼女はリアムの同僚によく似ていい子で明るく、溌剌とした女の子だった。よく遊んだことも記憶に残っている。
しみじみと昔のことを思い出していると、アンドレとエリザベスが透明な袋をリアムにそれぞれ差し出してきた。
「ばれんた」
「ばれんた、だよ」
「くれるの? ありがとう」
歪な赤いリボンが結ばれた透明な袋には、銀色の小さなカップに入った色とりどりのチョコレート菓子が詰め込まれていた。チョコレートの表面には星型やハート型の砂糖が散りばめられていて可愛い。
オルトレイが補足として「どうやら異世界で流行中のチョコ菓子、名付けて『平成女児チョコ』というらしい」と説明してくれた。どこの国のチョコ菓子だろうか。
どこか誇らしげなアンドレとエリザベスの小さな頭を撫でてやったリアムは、
「ありがとう、2人とも。これが本命?」
「にちゃの、ある」
「にちゃのがほんめ」
「だよね。幸せ者なお兄ちゃんだ」
むふー、とアンドレとエリザベスが見せつけるようにリアムへ突き出してきたものは、大きめのクッキーである。生地の部分の色味が違う、やたら大盤のそれは2人の兄であるエドワードの顔を模しているようだった。
幼い子供がどうやってクッキーなどという手間のかかるお菓子を拵えることが出来たのかと思えば、やたら自慢げな表情でオルトレイが自分自身を指差していた。歪な形をしているのは2人が一生懸命手作りしたからで、その手伝いを任命されたのがオルトレイのようである。
大事な兄がいる身でありながらおこぼれのチョコ菓子にありつけたリアムは、そのありがたみをしっかりと噛み締めるのだった。もらえるだけありがたいのである。
「そうだ、アム坊よ。お前の神造兵器でこのおチビチビズを現世にお届けしてこい」
「え、何でぼくが」
「お前の神造兵器は冥府さえ風のように駆け抜けるだろう。現世まであっという間だ、連れて行ってやれ」
「えー……」
リアムはちょっと嫌そうな顔をする。
これからお昼ご飯という時間帯に、時間のかかる現世まで行くのはなかなか面倒である。いくら風のように速くても小さなお子様を2人乗せた状態では速度もあまり出せないものだ。出来ればお昼ご飯を食べてから言ってほしかった。
ところが、お子様たちには関係ないご様子である。大きくつぶらなお目目をキラキラさせたアンドレとエリザベスが、兄の顔を模して作ったクッキーを両手で抱えてウルウル攻撃を仕掛けてきたのだ。期待に満ちた視線が容赦なく突き刺さってくる。
呆気なくその視線に屈したリアムは、
「まあ、チョコもらったし。いいよ、送ってあげる」
「ほんと!?」
「あむちゃ、だいすき」
「ありがとう。でもその言葉はお兄ちゃんに言ってあげてね」
飛びついてきたアンドレとエリザベスの口に付着したチョコレートを手巾で拭ってやるリアムへ、オルトレイが「ああ、ついでに」と言う。
「これらのチョコ菓子も渡してやってくれ。事前に預かってきたのだ」
「やたら気合が入ってるなー」
オルトレイが手渡してきた紙袋には、やたら豪勢な化粧箱が隙間なく詰め込まれていた。それぞれの包装用リボンや包装紙で個性は出ているものの、どれもこれも気合が十分すぎるほど込められていた。
よく見れば、メッセージカードが添えられている。全て名門魔法学校の用務員に宛てたものであった。
そのメッセージカードの1つに、リアムは琥珀色の双眸を瞬かせる。
「ハルアのもある」
「オレが作った。奴の舌はなかなか正確性があるからな、あと単に驚かせるのが好きなのだオレが」
自分の遺伝子情報を用いて作られた人造人間、ハルア・アナスタシスの分まであるという事実にリアムは不満を感じざるを得なかった。
だってオルトレイからまだチョコレートをもらっていないのに、先に息子同然の存在であるハルアがもらうのは納得できない。せめて先にこちらから渡すのが筋ではないのか。
その不満をいち早く察知したオルトレイが「安心しろ」と言う。
「お前への報酬として、このチョコレートケーキよりも少しばかり規模の小さめのものを自宅に送っておいた。こちらは5段重ねだが、お前のところは3段重ねだ。遠慮なく食せ」
「本当? ドーナツいっぱいくっつけてくれた?」
「当然だ」
「じゃあいいや。頑張る」
「1人で3段重ねのケーキを食べるのかね……? 吾輩、今から想像して胃もたれが酷くなるのだよ」
リアムとオルトレイの会話を横で聞いて顔を顰めていたアイザックだったが、ふと思いついたように「そうだ」と手を叩く。
「リアム殿、我が娘にも花束を届けてくれまいか?」
「それは自分でやりなよ」
「つれないことを言わないでくれたまえよ」
そう言ったアイザックが差し出してきたのは、真っ赤な薔薇の花束である。情熱的な赤い薔薇が目に眩しく、それらが大量に束ねられた花束は女性であれば間違いなく喜びそうだ。
正直な話、リアムはどうして花束を送るのか理解していない。せっかくチョコ菓子を送るという日なのに、よりにもよって食べられない薔薇の花束を選ぶのか。見た目通り、気障な性格ゆえか。
あからさまに嫌そうな顔で薔薇の花束を受け取ったリアムに、アイザックは片目を瞑って語った。
「そもそも、吾輩の知るバレンタインは男性が女性に向けて花束を送ると相場が決まっているのだよ。これが妻にも喜ばれてな」
「気障な男だな」
「未婚で7人も子供をこさえたオルト殿には永遠に分からんだろうなぁ」
「腹を痛めて我が子を産んだことのない男は黙っていろ、戯けが」
ぐぬぬぬぬ、と互いの頬を引っ張って地味な喧嘩をするアイザックとオルトレイ。あまり触れたくはないので、リアムはアンドレとエリザベスを小脇に抱えて食堂から撤退する。
その時に、リアムは「そうか」と納得した。
バレンタインは別にチョコ菓子を送る日ではないのだ。男性から女性に花束を送る日でもあるのか。それならリアムも誰かに送るべきだろうか。
ふと脳裏をよぎったとある人物の顔を思い出し、リアムは「ねえ」と小脇に抱えたアンドレとエリザベスに問いかける。
「ちょっと寄りたい場所があるから、いい?」
「いいよ」
「どこー?」
「内緒」
まずは同行者のおチビチビズたちにお伺いを立ててから、リアムは足早に目的地を目指すのだった。
☆
そんな訳で、である。
「こんにちは、クロ○コ○マ○トです」
「父ちゃん、黒猫のお耳をつけて何してんの!?」
「それはだね、ハルア。ばったり会ったキクガさんから『こうするといい訳だが』なんて言われて頭につけられたからだよ」
仕事道具でもある神造兵器『シュヴァルツレディ』を駆り、リアムはヴァラール魔法学院までやってきた。
大事なお荷物があるので安全運転である。もし仕事と同じように風のような速度で爆走すれば、お荷物を振り落とすどころか何かしらをぶっ壊してまた借金が嵩むところだった。借金増額とか洒落にならないバレンタインの贈り物である。
リアムは小脇に抱えたアンドレとエリザベスを解放すると、
「はい、お兄ちゃん。お届け物だよ」
「にーちゃ!!」
「にーちゃ」
お兄ちゃんの顔の形をした巨大クッキーを掲げ、アンドレとエリザベスがドタバタと兄のエドワードに駆け寄る。エドワードもエドワードで事前に話を聞いていたからか、短い足を懸命に動かして駆け寄る弟と妹を笑顔で抱き留めていた。
「アンとエリィ、よく来たねぇ。怖くなかったぁ?」
「あむちゃ、やさしいよ」
「へいきだよ」
「そっかぁ、よかったねぇ」
抱きかかえたアンドレとエリザベスの両方から大きなクッキーの詰め込まれた袋を押し付けられ、エドワードの視界が容赦なく塞がれる。あれはもうクッキーしか見えていないかもしれない。
アンドレもエリザベスも、久々にお兄ちゃんと会えて嬉しそうである。腰から伸びたふさふさの狼の尻尾は千切れんばかりに振り回されて、耳もぴこぴこと動いて忙しない。
そんな小さな狼の幸せそうな姿を眺めてから、リアムは銀髪碧眼の魔女――ユフィーリアに紙袋を突き出した。
「はい、これ」
「自分がもらったバレンタインチョコを横流しか?」
「オルトさんからだよ。あの人マメだよね」
「というか、こういう浮かれた行事が好きなだけだろ。ありがとうな、ホワイトデーは期待しておけって伝えておいてくれ」
「ほわい……? 何それ、武器? ぼくでも使える?」
「何てこった、英雄様はまさかバレンタインもご存じでないか?」
「それはアイザックさんから教わったよ」
まさか知らない単語を今日だけで2個も覚える日が来るとは想定外である。これでは明日には知恵熱が出てしまうではないか。
そんなお馬鹿な自分の脳味噌の性能などさておいて、リアムは「はい」と南瓜頭の魔女――アイゼルネに薔薇の花束を渡す。
これはアイザックから預かったものだが、どこにしまうか悩んだ為にどうにかこうにか背中と上着の間に差し込むことにしたのだ。おかげで後頭部で薔薇の花束を受け止める形になってしまった。頭から薔薇の匂いがしないか気になる。
「これはアイザックさんから」
「あら素敵な花束♪」
アイゼルネは薔薇の花束を受け取り、花の匂いを嗅ぐ。気にしていない様子なので問題なさそうだ。
そして最後はリアムの番である。
アイザックから「男性から女性に花束をあげるのが当たり前だ」みたいに教わったので、ハルアも花束を用意したのだ。お金がなくて1輪だけの購入になってしまったが、冥府で栽培される花は珍しいので喜んでくれるはずだ。
今日の為の贈り物をシュヴァルツレディの荷台から引っ張り出そうとしたところで、リアムの目の前に自分の息子であるハルアが紙袋を差し出してきた。
「はい、父ちゃん!!」
「ハルア? 何これ?」
「今日、バレンタインだからね!! ユーリに教わってショウちゃんと一緒に作ったよ!!」
快活な笑顔を見せるハルアから紙袋を受け取り、リアムはその中身を確認する。
紙袋いっぱいに詰まっていたのは、チョコレートがかけられたドーナツである。ふわりと鼻孔をくすぐる砂糖の香りに空腹感が刺激される。
ドーナツはリアムの大好物だ。硬い黒パンよりも甘さが強く、柔らかさがある。生きていた当時にドーナツと出会っていたら、間違いなく大量に食べて太っていた代物である。体重の増減が関係なくなる死んでから出会えてよかったと心から感謝している。
「いいの?」
「うん!!」
「ありがとう、ハルア」
リアムはお礼を言うものの、頭の片隅では「バレンタインに用意した贈り物はどうしようか」と処理に悩んでいた。
リアムが購入したものは、呵責にも使われる牙の生えた花である。ガチガチと近づいてきた生き物に食らいつく凶暴な花だが、見た目が可愛いのでリアムは気に入っているのだ。
その名前も『がぶがぶふらわぁ』と呼ばれている。多分、呵責開発課のオルトレイに聞いてみれば品種改良した職員を教えてくれるかもしれないが、今はそれどころではなかった。
ドーナツなんて大層なものの対価として、この冥府の花はあまりにも不釣り合いである。さすがにこれを可愛い息子に渡すのはいかがなものか。
「ハルア」
「何!?」
「ごめん、バレンタインの贈り物なんだけどね。ドーナツとはあまりにも釣り合わないから、今度何か持ってくるね」
「やだ!!」
ハルアは拒否の姿勢を示すと、
「ちょうだい!!」
「え、でも」
「父ちゃんが用意してくれたんでしょ!! じゃあちょうだい!!」
はい、と手を突き出してくるハルア。
リアムは仕方なしにシュヴァルツレディに積んだ、貧相な花束を引っ張り出す。乱暴には扱ったがさすが冥府原産の花、花弁の1枚すら散らすことなく元気である。
大きく膨らんだ蕾のような花には牙がぞろりと生えた口が取り付けられており、ガチガチと今もなお牙を鳴らしている。ついでに言えば自分の意思を持ってくねくねと動いていた。まるで踊っているようだ。
リアムはハルアにその奇妙な花を渡す。
「はい、花束。1輪だけだけど」
「何この花!!」
「がぶがぶふらわぁちゃんだよ。冥府原産の花だから生命力が強いよ」
「凄え!!」
琥珀色の瞳をキラッキラと輝かせて花を見つめるハルア。近寄ってきたメイド服姿の少年――ショウへ自慢げに「見て!!」と突き出す。
手作りドーナツよりも少しばかり貧相な花束だが、喜んでくれてよかった。誰かに贈り物なんてしたことがないから感覚は分からないが、胸がこんなにも弾む気持ちになるのはちょっとむず痒い。
喜ぶハルアの姿を眺めて安堵するリアムに、ユフィーリアが「あ、そうだ」と思い出したようにポンと手を叩く。
「英雄様、昼飯まだか?」
「うん。まだ」
「じゃあどうせなら飯食ってからそこのおチビどもを連れて帰ってくれよ。今日は奮発してドラゴンの肉で肉巻きおにぎりを」
「食べる!!」
「食い気味だな、おい」
ユフィーリアの提案へ即座に返事をするリアム。口の中から涎が出てくるし、胃袋も空腹を訴えてくる。お昼ご飯を食べてこなかった弊害がここに表れてきた。
それからしっかりと用務員室でお昼ご飯と、デザートにハルアとショウが作ったらしいドーナツをいただいてから、リアムの初めてのバレンタインはつつがなく終わった。
《登場人物》
【リアム】神々に愛された英雄として現在でも多くの人間に語り継がれている凄い偉人。現在は冥府の深淵刑場にて真っ黒なバイクを乗り回す獄卒として勤務している。表情変化に乏しく俗世の常識に疎い。子供は可愛がるものとして認識しているので、自分の遺伝子から作られた人造人間のハルアは息子同然として可愛がる。
【アンドレ】今日は兄のエドワードにクッキーを渡しにきた。オルトレイにおねだりして手伝ってもらった。
【エリザベス】今日は兄のエドワードにクッキーをお届け。オルトレイにお願いして手伝ってもらった。
【オルトレイ】上記のおチビチビズから「くっきーがつくりたい」とおねだりされ、持ち前の面倒見の良さを発揮。本当はアイシングでどうにかしたかったが、ぐちゃぐちゃになる未来しか見えなかったので部品単位で生地を作って乗せる方式に変更した。
【アイザック】アイゼルネの父親。移動サーカス団の団長を務めていた影響で口がよく回る。罪人が冥府に向かう際に落ち着ける為、渡守を長いこと務めている。芝居がかった口調のせいで何かと不憫な目に遭うのだが、本人は強かで状況を楽しんでいる。
【キクガ】息子用にチョコをオルトレイに預けた。
【アッシュ】今年も自分の小さな娘と息子をオルトレイに預けた。
【ユフィーリア】事前に父親から連絡が来ていたので、次のホワイトデーはどうしようかと悩み中。
【エドワード】幼い弟と妹の訪問を心待ちにしていた。リアムが連れてくると聞いていたから心配だったけども。
【ハルア】今年は自分でも何かあげるんだと意気込んで、リアムの好きなドーナツを作ろうとユフィーリアに作り方を教わった。
【アイゼルネ】もらった花束の薔薇を紅茶に加工した。あらかじめそう出来るような品種であることは伝えられていたので。
【ショウ】ハルアがドーナツ作りに励んでいるので協力。ついでに父親用にも作った。