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ジャスミンも、こんな気持ちを味わっていたのだろうか?


何をする気力も起きなくてぼんやりとして過ごしていたエリクは、そんなことを考えていた。これほどまでに辛い思いをするとは知らなかった。


彼女が向けてきた何気ない視線も、初めましてだなんて挨拶も、エリクの心をぐちゃぐちゃにするには十分だった。これからずっと、彼女のそんな姿を見続けなければならないのだ。


暫くそうして考えこんでいたエリクだったが、ジャスミンに謝りたくて彼女の元へと向かうことを決めた。ファリドからは暫くの間、人との接触を禁じられているが、それでもジャスミンに謝りたくて苦しい気持ちでいっぱいだった。



「お兄様、だったら何を投げたんですか?お兄様が投げたのはこちらですか?」


そんな時、人間界で聞こえたのはそんなリーリエの声だった。なにやら騒がしいことが起こっていると視線を向けると、なぜか王城の池にジャスミンとエスランが入っており、リーリエはなにやら小さな小箱を持ってヴィクトルを責めている。


あの小箱には見覚えがある。ヴィクトルがジャスミンへの片思いを隠すために、彼女からもらった思い出の品や手紙を隠して、以前池に投げ入れたものだ。あのとき、エリクは笑ってそんな様子を見ていたが、エリクにとっては今まさに同じ気持ちかもしれない。


エリクも…自分の中にある、レーニャに片思いしているこの気持ちを捨ててしまいたいと思えるほどだった。


少しして、騒がしくしているリーリエたちは去っていき、ヴィクトルと隠すように小さなアクセサリーケースを持ったアレクセイ。そしてどうして良いのか戸惑った様子のティモンがその場に残されるのだった。



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