表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/69

-4



「はぁ…」


そうため息を吐いたヴィクトルは視線を中庭に向けた。そんな中庭で過ごしているのは、リーリエとルスラン侯爵、アレクセイとティモン…そしてジャスミンだった。


実は少し前、ティモンの夢の中にエリク神とレーニャ神が現れたのだという。そんなエリク神はなぜか顔中を殴られたかのように腫らしており、レーニャ神も同じように頬に打たれたような大きな掌の痕が付いていて痛々しかったとティモンは話す。


「人間界にちょっかいを出しすぎた」と少し反省した様子のエリク神とレーニャ神。神の世界のことはよくわからないものの、暫くは人間の前に姿を現せないのだという。そうしてエリク神は、ジャスミンのためにも…と、ヴィクトルの中から消したジャスミンの記憶を全て戻してくれた。


ヴィクトルは急に戻ってきた記憶に驚いたものの、その後、ジャスミンにどう接して良いのか分からないでいた。ジャスミンはリーリエの必死な説得もあり、このザハール国へと戻ってきた。しかし、ヴィクトルはジャスミンにどう接して良いのかわからないまま、こうして距離ができてしまったのだ。


執務室にある、高く積み上げられた書類や手紙にため息を吐いてペンを走らせるヴィクトル。そもそも、ヴィクトルは跡継ぎのためにも国内の貴族の令嬢と婚約を勧めようと動いているところだった。今は勿論、それらをなかったことにするために動いているが、もちろん令嬢にはある程度の相応しい貴族の男性を紹介しなければならない。


各種調整に追われている日々の中で着実に、ジャスミンとの距離が出来ていると感じる。中庭で過ごす彼らの中に入っていく勇気もなく、結局積み重なった仕事をこなしている状態なのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ