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「本当にごめん。最近ずっとジャックの姿で傍にいたから、ジャスミンが年頃の女の子であること頭から抜けちゃってた」

「ううん、私こそごめんなさい。私も目立たないようにジャックの姿でいたかったんだけど、レーニャ様…あっと、えっと、この国の女神様にからかわれていて」

「え、いや…そうだよね。この髪、明らかにかつらじゃないからおかしいなぁって思ってたんだけど。レーニャ様が人前に姿を現すだなんてこの国じゃなかなか聞かないことだよ」


ユーリはそう言って、部屋の中を見渡す。そこには明らかに誰か2人分が飲んでいたお茶のカップと、空になったクッキーのかごが残されている。なにより、ユーリはずっと一緒に過ごしてきて、ジャスミンが嘘をつかない女性であることを知っている。


隣国のザハール帝国は嘘をつかない人が多いと噂の国だが、ジャスミンはそんな隣国出身だということもあり、ユーリに今まで一度だって嘘を吐いたことはなかった。


「せっかく着飾ったんだし、僕と一緒にお祭りでも見て回ろうか?」

「本当に?うれしい、ありがとう」


ジャスミンの喜ぶ顔を見て、頬を赤く染めるユーリ。そんなユーリは耳まで真っ赤に染まっており…そんな光景を、2人の神は近くの家の屋根から楽しそうに眺めていた。


「あの2人、意外にいい雰囲気ね」

「あぁ、今夜はヴィクトルをからかいにいきたいくらいだ」


この国の女神であるレーニャ神の姿に気付いたのか、街の住民たちから歓声が上がる。恐ろしい緑の雨が降って一時は人々の活気が消えたこの国も、今はそんな過去があったのだと思わせないほど明るく、人々の明るい笑顔で満ちていた。




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