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第1話幸せな時間

「お誕生日おめでとう!セシリス」

この日は僕の妹セシリスの誕生日だった。草木が芽吹き初め涼しくも暖かい風が辺りを緩やかに通る中、僕らの家族3人は妹セシリスの誕生日会を開催していた。

「ありがとうお兄ちゃん!」

セシリスは花が咲くように笑っていた。

「セシリスおめでとう、これでスキル鑑定ができるね、明日はパパと3人で教会に行こう!」

「そうする!私は人を癒すスキルだといいなーパパのサーカス団の人達怪我多いからさ!」

そう言うセシリスは希望に満ちた顔で語った。

この世界では7歳を迎えると教会で祝福と呼ばれる自分のスキルなどを確認する術のステータスと呼ばれる魔法を身体に刻み込まれる。これにより自らスキルを確認することができ、先天性な固有スキルや後天性のスキルを確認することが出来る。

「確かにサーカス団は危険な仕事だからなー」

彼らの父親サルードルはラミンドス王国のサーカス団であり、サルードルは団長を勤めている。父親を含めて団員は凄腕でありセシリスの兄のヨハヌスは3年前に投擲者という固有スキルを獲得していた。

「私もお兄ちゃんみたいにサーカスの役に立ちたいよぉ」

そして3人はセシリスの誕生日会としてご馳走を食べ、明日へと備えた。



 

翌日の朝、

「おはよう、セシリス。今日はついに祝福を受けれるね!」

「うん!お兄ちゃんみたいにサーカスでも役に立つスキルがあるといいなー」

「パパ!早く教会行こーよー」

「セシリス教会は逃げないんだから朝食を食べて向かおうな」

その後彼ら家族は朝食にベーコンや簡易的なスープ、ライ麦パンを食べ教会へ向かった。

「2人ともこれから行くのは教会なんだからなくれぐれも粗相のないようにな。」

「「分かってるってパパ!そんなに子供扱いしないでよー!」」

兄妹は口を揃えてはしゃぎながら答えていた。

「ほんとに分かっているのやら」

サルードルは呆れながらもどこか嬉しそうに笑っていた。

サルードルは王国に本部を置くサーカス団の団長を務めているが、彼自身王国に腰を下ろすまでは旅をしていたので王都暮しが合わず、彼の家は王国のすぐ近くとはいえ小さな町にあった。その町の豪華絢爛では無いがどことなく美しい教会へと向かっていた。

「パパ!もうすぐだね!一体どんなスキルなんだろ!」

「セシリスは優しいからなぁそんなセシリスにピッタリのスキルなんじゃないか?」

「お兄ちゃんは祝福の時どうだったのー?」

「なんかピカーって光ったぐらいしか覚えてないけど、サーカスに向いてる固有スキルですっごく嬉しかったよ!」

「え?光るの!楽しみ!」

そうこう話してる間に彼らは教会へと着いた。


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