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第八話(早馬side/R15)

 愛があるのかと問われれば、答えは勿論NOだ。

 じゃあ、何で「抱いた? 」と訊かれたら、無性にヤリたくなったから。最近御無沙汰だったから、性欲の波に勝てなかったのは仕方ない。うん、仕方ない事なのだ。だって、生理現象なワケだし…うん。



 じゃあもう一つ。


「もう一度、抱きたいですか? 」と聞かれたら――…






「……アンタ、処女だった、んだな…」


「……っ」




 此の小娘に関心等、一切持つ気など無かったのだが、抱いてみて分った。俺達の体の相性は意外にも良く、手放すのが惜しくなった。

 名前は確か……あー…まぁ、何でも好いや。覚える気なんて全くねぇし。…で、例の女はというと、ソファの肘掛けに頭を乗せ、ついさっきになって、スヤスヤと寝入った処だった。頬には幾つもの涙を流したと思われる痕。透き通る様な白い肌の彼方此方には、俺が付けた紅い印。


「罪悪感が無いか? 」と問われれば一切無いとも言い切れないわけだが、でも、其れ以上に今感じてるものといえば、残酷なものだなぁ…と、我ながら最低な奴だと思った。






 気持ち悪い

(愛してるわけでも無い女からの処女強奪は、酷く、吐き気を覚えた)

後書き

サイテー男の顔、遂に登場!

女からすればすっごくサイテーな奴なんですが、男からしたら如何なんでしょう?


初出【2012年5月27日】

某漫画の影響を強く受けてるのが判る内容だと思いました。某漫画がなんなのかはノーコメントで(`・ω・´)(←⁉️)

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