死にたがり。
こちらの作品には多々、流血表現や死を連想させる描写がございます。
ご注意ください。
”死にたい”
そう思う日が多くなった。厳密に言えば、死にたいとは違って”消えたい”のが正しいのかもしれない。
今まで生きてきた記憶も記録も消え去って、元から居ない、存在しなかった者になりたい。
できるだけ楽に苦しまずに消え去りたい。
自分が居なくなった後のこともよく考えた。
親はどう思うのか。「もっと大切にしていれば」と悲しんでいて欲しい。
クラスメイトは?先生は?
いなくなった後に「こいつが必要だった。」「本当は凄い奴だったんだ」と思われていたい。
なら、僕を虐めていた奴らはどうか。きっと虐めていたことも忘れているかも。もう名前すら頭に無いかもしれない。それならそれでいいや。
しかし、居た記憶も消えるならこんな事を考えるだけ無駄かもしれない。
まあ、無駄とか無意味だとかそんなこと言い出したら、人であるこの瞬間だってそうなのかもしれないけれど。
そんなことを考える日々が続いた。
死にたいと、消えたいと思えど、そんな勇気は無い。
ただそこに存在してぼーっと過ごすことが多かった。
最低限、生きるのに必要なことだけをして過ごす。
これも生きようとしている自分が必死に踠いていると思うと良い気分ではなかった。
生きるにしても、死ぬにしても、勇気がなく振り切れない。
ああ、人間って感じがする。ひしひしと伝わる。
これすらも気分が悪くなるので、僕は人として生きる力がないんだと改めて痛感する。
「僕はこれからどうするべきか。」
ついに方法が思いつかず、神様にお願いするしかなかった。縋るしかなかった。
神様は死ぬことを許してくれるだろうか。
今までデタラメに生きてきた僕だ。きっと許してもらえないだろう。
ならどうするか。
いるじゃないか。
”死”を連想させる者。
”神様に反逆”できる者。
『悪魔』
僕の最後の希望だった。
「仕方ないじゃないか。
だって、みんな死ぬことを許してくれないし」
きっと今まで普通に生きてきた人たちは嘲笑うだろう。
それも当然だ。
僕は、今までもこれからも、誰にも肯定される事なく、賞賛されることもなく死んでいくだろう。
少しでも何か望みがあるのなら。
それに賭けるのも良いだろう。
藁をもすがるとはこのことか、と。
自分が変わるのなら、手段は選ばない。
それが、神だろうと悪魔だろうと、はたまた人間だろうと。
今度は掴んでみせる。
だから僕は、全てを悪魔に託すことにした。
閲覧ありがとうございます。
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