第77章 アリシア子爵、調教師となる③
「子爵さま?」
「何で、オシリを叩いたんですか?」
驚いた顔で聞く二人。
叩かれたオシリの部分がすぐに赤くなる。
「白馬の王子は、こんなこともするのよ!」
「!?」
「チューのあとのムフフ...の時になると、そんなことをするんですか?」
「そうよ!」
顔を見合わせる二人。
「つべこべ言ってないで、前を見て!」
「はい」
「はい!」
パシッ!
「くっ!」
ピシッ!
「痛っ!」
ビシッ!
「ぐっ!」
バシッ!
「耐えるわ!」
5回ずつほど叩いて止めた。
二人のオシリは、かなり赤くなっていた。
ロニアちゃんとアマラちゃんは、平手打ちが終わったのでひと息ついている。
ロニアちゃんは、なぜか、オシリだけでなく、顔も赤くなっている。
アマラちゃんは、ふつうな感じ。
むふふ。
これから、本格的な躾けが始まるのよ!
覚悟しなさい、ロニアにアマラ。
あらかじめ用意していた細いロープを引き出しから出し、二人をベッドに縛りつけた。
「子爵さま、なぜ手と足を縛るのですか?」
「きっと、白馬に乗った王子さまと恋愛できるための訓練の一環なのよ」
「アマラさん、わかって来たようね?」
「それはもう。あたしは、ロニアより頭がいいの!」
「アマラちゃん、そんなことはないわ!最後の試験では、わたしが1番だったし!」
「ああ、あれは、あたしが正解を見せてあげたからよ」
「なにを言っているの? あの時、『ロニア、あたしの答案間違ってないか見て』って言ったから見てあげたら間違っていたから指摘してあげたのに、訂正しなかったから1問間違えたんでしょう?」
「あれは、質問の仕方が悪いの!」
二人が言い争いをしている間に、私はこれもあらかじめ用意してあった、十数本の細い皮紐がついたムチをとり出し、二人のオシリを打った。
パシャッ!
「きゃっ?」
バシャッ!
「ぎゃあぁっ?」
「痛いです、子爵さま。これは何なのですか?」
「痛ぁ... これも、白馬に乗った王子さまと恋愛できるための訓練の一環なのですか?」
「当然でしょう? そうでなければ、輔祭を辞めて、わざわざゾオルからやって来たあなたたちに、なぜこんなことをする必要があるのよ?」
「!...」
「え、遠慮せずに叩いてください!」
ロニアちゃんはじっと私を見たままだったけど、アマラちゃんはけっこう前向きだ。
パシャーッ!
「くっ!」
バシャーッ!
「ぐぐっ!」
二人とも悲鳴も上げず、耐えている。
ギヒヒヒ...
これが最後じゃないよ?
ニマニマと笑いを浮かべながら、
私は最終兵器を引き出しから取り出した。
ヒュン ヒュン
手にしたムチをふると、風切り音がする。
「子爵さま... それで...」
「ええ。打つわ」
「白馬の王子さまも...」
「そう。必ず使うわ!」
「じゃ、じゃあ 打ってください!」
ロニアちゃんが、覚悟を決めた。
「あたしも遠慮せずにビシビシ打ってください!」
アマラちゃんも負けずにオシリをさらに突き出す。
よしよし。
そうでなくちゃね。
ん?
ちょっと足の開き方が足りないな...
二人の足首を縛っていたロープをさらに引っ張り、正確に目標を見定めて打てるようにした。
二人のオシリには、すでに細いミミズ腫れがいくつもついている。
仕上げへ向けての調整は上々だ。
「じゃあ、打つわよ?」
「は、はいっ」
「ビシビシ打ってください!」
ビュンっ
バシッ!
「きゃぁっ!?」
ビュンっ
ビシッ!
「ぎゃあぁぁっ!?」
決まったぁ!
魔王さまから十分に手ほどきを受けた、
一本ムチによる必殺技“乙女の神聖な区域帯打ち”が!
「し、子爵さまっ、そんなところ打たないでくださいっ!」
涙目のロニアちゃん。
「し、痺れるような痛さです、子爵さま!」
何だか、興奮気味のアマラちゃん。
ビュンっ バシッ!
「やめてくださいっ!」
ビュンっ ビシッ!
「痺れるっ!」
ビュンっ バシッ!
「やめて!」
ビュンっ ビシッ!
「もうちょっと上お願いしますっ!」
ビュンっ バシッ!
「やめてください!」
ビュンっ ビシッ!
「ああ、そこ、そこっ!」
ビュンっ ビシッ!
「やめてっ シクシク...」
ビュンっ バシッ!
「ああ、いいです、いいですっ!」
5回でやめた。
“神聖な区域帯”は、血が出るほどムチ打つところじゃないからね。
「ひ...ひどいです... シクシク...」
ロープを解いたあとでも、ロニアちゃんは泣いていた。
アマラちゃんは、足を広げて自分の“神聖な区域帯”を見ていた。
「これは、白馬の王子さまに愛されるために、乗り越えなければならない試練なのよ!」
私は、ロープの跡のついた手や足をさすってあげながら諭した。
そして、やさしくチューをしてあげた。
ロニアちゃんは、人が変わったように、激しく貪るように応えた。
何か、彼女の中でスイッチがはいったみたいだ。
「あん、ロニアだけチューはズルい!」
甘ったれのアマラちゃんが、私たちの間にはいるようにしなだれかかって来た。
アマラちゃんにもチューをしてあげる。
アマラちゃんは、豊かなおムネを押しつけるようにする。
ロニアより大きなムネを触って欲しいのだろう。
ご注文に応えて、モニョモニョしてあげると、
「ふぎゅるにゃ~ん...」と甘えた声を出す。
「子爵さま。わたしのムネも...」
顔を赤くしてお願いするロニアちゃん。
「よしよし」
ムニムニ...
控えめなおムネを触りながら
先ほどムチ打ったロニアちゃんの“神聖な区域帯”をそっと触ってみる。
ビク!
ムチ打たれて少し腫れて敏感になっているのか、
反応が半端なかった!
「ああん 子爵さまぁ、あたしのも触ってェ!」
アマラちゃん、嫉妬深い?
それから―
三人で過ごした時間は
とてもムフフ~な時間だった。
西ディアローム帝国と同盟国が存続の危機にあることから、24時間体制となった情報分析室での室長としての職務を果たすために、残業や早期登庁をほぼ毎日していた。
なので、ほかの二組の元輔祭の分析官の“調教”も問題なく行うことができた。
レイカちゃんとペーミンちゃんも、最初は驚き、恥ずかしがり、戸惑ったけれど、最終的には“神聖な区域帯”のムチ打ちまで達成することができた。
洗脳に少々手間がかかったのは、ミンタちゃんとマルレーヌちゃんだった。
ミンタちゃんは、最年少だけど- と言っても、ほかの娘と比べてわずか1歳か2歳の差なんだけどね- かなり冷静に物事を考えることの出来る娘らしく
「白馬の王子さまが、私のオシリを手で叩くなんて信じられません!」
とオシリを叩かれることを拒否した。
「そう言われればそうね。私も白馬の王子が、そんなことをするとは思いませんわ」
マルレーヌちゃんまでが、ミンタちゃんに感化されちゃった(汗)。
「そお? ミンタさんもマルレーヌさんも、男性経験が豊富だから、白馬の王子さまのこともよく知っているるのね?」
「だ、男性経験なんてありませんっ」
「私も全然ありません!」
真っ赤になって懸命に否定する二人。
「じゃあ、どうして白馬の王子さまが、オシリを手で叩かないって断言できるのよ?」
「だ、だって... 白馬の王子さまって、やさしいんでしょ?そんなやさしい方が...」
「叩くのよ。やさしい王子さまだからこそ、愛情を手の平にこめて叩くのよ」
「それって、矛盾していますっ!」
「ふふん。愛情表現がキスだけしなかいと思っていた輔祭だったあなたたちに、何がわかるの?」
「愛情表現がキスだけじゃないってことくらい知っています!」
「そ、そうです。べ、ベッドで愛し合った男女が、お父さまとお母さまがベッドでされていたのと同じようなコトをするのも、愛情表現ってことくらいは知っています!」
ミンタちゃんがムキになり、つられてマルレーヌちゃんも輔祭と言えど、男女がベッドでするコトは知っていると大きなムネを張って言った。
って、マルレーヌちゃん、あなたお父さまとお母さまの愛の戯れを盗み見たの?
私がじーっとマルレーヌちゃんの顔を見続けたので、彼女も失言をしたことに気づいたのか
「わ、私のお父さまとお母さまは、『夫婦間の愛のコトは、エターナルさまから認められた神聖な行為なのよ』って言って、いつも子どもであった私に遠慮なく愛し合っていたんですっ」
と赤い顔をして言い訳をしていた。
マルレーヌちゃん、かわいいところがあるわ。
「キスとか種付け行為を知っているだけで、愛情表現のすべてを知っていると思ったら大間違いよ!大間違いの上に、増上慢よ!」
マルレーヌちゃんと両親のことはさておいて、私は調教を成功すべく、厳しい口調で二人に言った。
「ぞうじょうまん?」
「おまんじゅうの一種ですか?」
「これは、魔王さまから習った言葉だけど、まだ悟ってないのに、悟ったと思って驕り高ぶることよ。十分に理解してないのに、もう解ったって思っている人のことをそう呼ぶの」
「.........」
「.........」
ミンタちゃん、何か思い当たったのか、静かになってしまった。
マルレーヌちゃんも、ミンタちゃんが黙ってしまったので静かになった。
「わかしました。ごめんなさい、子爵さま。どうぞ『愛の講習』の続きをお願いします」
「私もお願いします」
「わかればいいのよ。わかれば」
小ぶりなミンタちゃんの薄褐色の引きしまったオシリと大ぶりのマルレーヌちゃんのオシリを叩くのは爽快だった。
パシッ!
「くっ!」
小ぶりなミンタちゃんの小ぶりなオシリを叩き
返す手で大きなマルレーヌちゃんの大ぶりなオシリを叩く。
バシッ!
「ぐっ!」
ピシッ!
「いたっ!」
バシッ!
「いたい!」
ビシッ!
「くくっ!」
パシッツ
「ぐぐっ!」
そして、例の十数本の細い皮紐がついたムチでミンタちゃんとマルレーヌちゃんのオシリを打った。
パシャッ!
「きゃぁっ?」
バシャッ!
「ぎゃああっ?」
「痛いです。でも、これも、白馬に乗った王子さまと恋愛できるための訓練なねすね?」
「そうよ」
「じゃあ、耐えます」(涙声)
「私も耐えます。白馬の王子さまのために」
平手打ち5回、十数本の細い皮紐がついたムチで5回。
二人のオシリは、ほどよくミミズ腫れになっていた。
そして、究極の私は最終兵器、一本ムチによる“神聖な区域帯”責め、
いや、『愛の講習』最終楽曲が始まった。
ビュンっ バシッ!
「きゃああ?!」
ビュンっ ビシッ!
「ぎゃあああ?!」
ビュンっ バシッ!
「やめて!オヨメに行けなくなります... いえ、白馬の王子さまに抱かれなくなりますっ」
ビュンっ ビシッ!
「やめてください!お婿さんをもらえなくなります... お婿さんに抱かれてもらえなくなります!」
ビュンっ ビシッ!
「やめてください!白馬の王子さまに、そこを見せられなくなりますっ!」
ビュンっ バシッ!
「やめてください!お婿さんに、そこを見せられなくなります!」
イヒヒヒ...
楽しくて、楽しくてしょうがない。
ひょいと寝室にある大きな姿見に、私たちの姿がどう映っているかと思って見たら―
苦痛に歪む二人を見ている私の口の端からは...
ヨダレが垂れていた!
♡ ♡ ♡
とんだ回想録でしたね。
それにしても、アリシア子爵、誰の影響か、おかしな趣味に目覚めたようです(汗)。




