第57章 アリシア子爵、喉を詰まらせる
リンド君のご機嫌が悪い。
朝、剣術の稽古で会う時に「おはようございます」と挨拶をして、稽古中は必要最低限の言葉しかしゃべらない。
「手首にもっと力を入れて!」
「切りこんだら、すぐに敵の反撃に備える!」
「後ろにいつも注意する!」
あまりしゃべらなくても、剣術の腕前はドゥモレ男爵さまの折り紙つきだけあって大したもので、それほど才能のない私でもメキメキと上達するのがわかる。
稽古が終わると、去年の暮に雇ったメイドのゼニヤさんに手伝ってもらって、これも去年の暮れに買った馬車の中で、窓のカーテンを閉めて汗だらけの服と下着を脱いで、濡れたタオルで体を拭いてもらってから勤務用の男装に着替える。
それからリンド君が御者台の横に乗って、これも馬車を購入した時に雇った馬丁兼御者のタイロさんが操縦する馬車で外務省の連邦管理局に向かう。お化粧と髪は走っている馬車の中で整える。
ゼニアさんは、揺れる馬車の中で上手に化粧をして、髪を整えてくれる。ふつうのメイドの倍の賃金を払っているだけあって、彼女はとても優秀なメイドさんだ。口は堅いし、しっかりと倹約をしてくれるし、護衛のリンド君もうまくあしらってくれるし。
そのリンド君は、御者タイロさんの横に座ったままでおしゃべりもしない。
いつもは、おしゃべり好きなタイロさんの話に相づちを打ったりしているんだけどね?
ずーっと一日中黙ったまま。夜、警護の任務が終わると「それでは、また明日」とだけ言って宿舎に帰って行く。
いや、私も忙しい身だからね?
護衛君の悩みなんか聞いている暇なんかないのよ。
それに男の子の悩みって...
大概女の子のことでしょ?
まあ、恋愛は自由なんだから、貴族である私の名誉にかかわるようなことじゃない限り、若い娘でも若いメイドでも口説けばいいのよ。
「ねえ、ゼニヤさん」
「はい、何ですか子爵さま?」
「最近、リンド君、口数少ないと思わない?」
「ああ、あの子ね」
そう言って、ゼニヤさんは前方の窓から見えるリンド君を見た。
「あたしは、あんまりおしゃべり過ぎるより、しゃべらない方がいいと思いますわ。とくに男は」
そう言いながらも、せっせと髪を梳くのをやめない。
「あの子、恋人がいなくてムラムラしているんじゃないかしら?」
「うーん... どうなんでしょうねぇ」
「ゼニヤさん、誰かかわいいメイドを知らない?」
「え、若いメイドですか? そりゃたくさんいますけど」
「なに、いますけどって、護衛君に紹介するのに何か問題でもあるの?」
「あの子ねぇ。あの子、あれでも貴族でしょう? メイドなんていう下級階級の女の子に関心あるのかなぁって思いまして」
そう言われればそうね。
あれでも、家は私と同格の子爵家だとドゥモレ男爵さまが言っていた。
「まあ、子爵家の息子と言っても貧乏子爵家の五男なんで、食いはぐれないように剣術で身を立てようと思っているらしいんだけどね」
「ですから、同じ貧乏なら、メイドよりアリシア子爵さまのお知り合いに誰か貧乏貴族... あ、すみません。経済的に釣り合うような貴族の娘さんがいいんじゃありませんか?」
「そうねぇ...」
私は、 ゼニヤさんの提言をもっともだと納得した。
まあ、魔王国は広いし、魔都にはピンからキリまでの貴族がゴマンといる。
プリシルさんあたりにでも、週末のお祈りの時にでもそれとなく聞いてみるか。
* * *
しかし、魔王国の状況が一変し、リンド君の恋人探しどころではなくなってしまった。
魔王国、鬼人族国、ボードニアン王国、ミタン王国などの盟主国である西ディアローム帝国に、突如、アングルスト軍とベルミンジャン軍が侵攻したからだ。
トロール種族国であるアングルスト帝国とベルミンジャン王国は、西ディアローム帝国陣営と東ディアローム帝国陣営の戦いには中立を維持していたんだけど、ダユーネフ国のキャルニボル大統領の数年間にわたる粘り強い交渉の末に、両トロール大国は西ディアローム帝国と軍事協定を締結した。
そして、西ディアローム帝国と交わした協定にしたがって、アングルスト帝国とベルミンジャン王国は40万にものぼるトロール軍を東ディアローム帝国との戦線に送り込み、それまで劣勢だった西ディアローム帝国の戦況を大きく変えることになった。
だけど、新興の魔王国が鬼人族国と軍事協定を結び、破竹の勢いでブレストピア王国、マビンハミアン帝国の二国を制圧・占領。さらにそれまで中立だったボードニアン王国も同盟国にした。
さらに魔王国は、信じられないようなことを成し遂げた。
それは、ほとんど戦いをすることなく、ダエユーネフ共和国をルーボードタン連邦に組み入れることで従属国化し、ついでにワチオピア地方の3国もルーボードタン連邦に取り入れてしまったのだ。
テルースの世界 戦争中と終戦後の勢力変化
この短期間におけるテルースの世界の勢力図の急変は、東ディアローム帝国に深刻な危機感をあたえた。 それまで東ディアローム帝国の軍事同盟の中で双璧であったブレストピア王国とマビンハミアン帝国、それにダエユーネフ共和国などは、東ディアローム帝国にとっては頼りになる同盟国というだけでなく、東ディアローム帝国にとっては、一種の防波堤でもあったのだ。
だが、これらの同盟国が、すべて西ディアローム帝国の同盟国に占領されるか、またはその勢力圏に吸収されたのだ。東ディアローム帝国が危機感を覚えたのは当然と言えば当然だろう。
劣勢に追い込まれた東ディアローム帝国が何か手を打って来るだろうとは誰もが予測はしていたらしい。だが、西ディアローム帝国と軍事協定を結んでいたアングルスト帝国とベルミンジャン王国の二国を寝返りさせる形で取り込むとは誰もが予想してなかった。
アングルスト軍とベルミンジャン軍は、事前になんの連絡も西ディアローム帝国にせずに、《前線にいる派遣軍の将兵は長い戦いで疲労しているので本国から送る軍と交代させる》と突然一方的に通知してから東ディアローム帝国の戦線から部隊を次々と離脱させはじめた。
そして、アングルスト帝国とベルミンジャン王国の派遣軍は、メジアグロス海から船団に乗って帰国の途についたと見せかけ、ボロツク公国の東海岸と西海岸から上陸、首都グレディアン・シュテンを目指して進みはじめたのだ。
この上陸作戦と合わせてベルミンジャン王国からもラブール海を超えて別の侵攻軍がボロツク公国の西海岸に上陸した。
さらに、帰国の道筋にあると見られていたアングルスト軍も急遽針路を変更し、ベルミンジャン王国から出航した別のベルミンジャン軍部隊と同時に西ディアローム帝国の帝都ゾオルに近い地点に上陸した。
これらの作戦と軌を一にして、アングルスト帝国は西の国境から西ディアローム帝国への侵攻を開始。
両トロール大国の動向については、魔王さまとルナレイラお義姉さまの結婚式のおりに魔王城で行われた祝宴の時に、魔王さまが祝宴に参加した同盟国の首脳を集めて秘密会議を開かれ、その折にキャルニボル大統領が危惧していたことが現実になったと言える。
東ディアローム帝国の反攻作戦図
アングルスト軍とベルミンジャン軍がメジアグロス海から上陸し、西ディアローム帝国の首都ゾオルに向かっているとの急報が、西ディアローム帝国から魔王国にもたされた。
さらに、アングルスト軍の一部は、鬼人族国にも侵攻したと言う情報が、モモコ大王からマデンキでもたらされた。
劣勢にあった東ディアローム帝国も、アングルスト帝国とベルミンジャン王国の侵攻と呼応して、トロール軍が引き上げた後の失地回復を難なく成し遂げ、そのまま西ディアローム帝国領土への侵攻を開始した。
いや、何で魔王国外務省ルーボードタン連邦管理局の8級職員にしか過ぎない私が、こんな軍事機密同然の情報を知っているかって?
それはね、今回みたいにさまざまな重要な情報が、魔王国の軍事省経由、外務省経由、それに魔王さまへの直接情報という形で入って来て、少なからず混乱が生じたからなの。
アングルスト国とベルミンジャン国の二国はトロール大国であり、トロール種族というのは、単純に体力だけを比較すればテルースの世界最強の種族と言っていい。
そのため、古来よりトロールたちは、自分たちより体力的に劣る獣人族やエルフ族を卑下する傾向があり、優越感に固まった種族だったの。
東ディアローム帝国と西ディアローム帝国によるテルースの世界の覇権を争う戦争が始まり、この二国が中立を維持していた時期も、アングルスト国とベルミンジャン国は、東ディアローム帝国と西ディアローム帝国に代表事務所を設置することを「両陣営の利害に巻きこまれたくない」という理由で設置しなかったほど、両陣営とも距離を置いた外交政策をとって来ていた。
キャルニボル大統領の努力で、二大トロール国を西ディアローム側に加盟させることに成功したあともトロールたちは、西ディアローム帝国側同盟国の代表機関を自国内に設置させることに消極的であり、わずかに西ディアローム帝国がこじんまりとした代表事務所を設置するのを許可されただけだった。
西ディアローム帝国代表事務所の職員が、アングルスト国とベルミンジャン国において情報召集活動を行おうとしても、トロール憲兵隊が24時間ずっと監視を続け、トロール人との接触などを通しての情報入手を阻止するので、西ディアローム帝国の同盟国が西ディアローム帝国の代表事務所経由で得られる情報と言うものは、ごく限られたものでしかなかった。
盟主国の西ディアローム帝国がそんな状態なので、これらのトロール国から地理的にもっとも遠い魔王国は推して知るべしで、いくらマデンキとかドコデモボードとかの秘密兵器を持ち、テルースの世界最強の軍隊の一つを保有し、これも最強の魔術師部隊をもっている魔王国といえども、他種族の自国領土内での行動を厳しく制限・監視するアングルスト国とベルミンジャン国には、これまでのように獣人族やエルフの諜報員を送りこみ、情報収集を十分に出来ていなかったため、今回のトロール二国の突然の裏切りは、魔王国にとってもまさに寝耳に水だった。
盟主である西ディアローム帝国からは、魔王国政府に対して大至急軍を派遣するようにとの要請がマデンキを通して連日送られて来る。
さらに魔王さまの妻の一人であるモモコ大王からも、24時間ひっきりなしに魔王国軍の派遣要請が入って来ていた。
モモコ大王は、ラーシャアグロス王国(モモコ大王の治める鬼人族国の正式名称)がトロール軍に侵略されただけでなく、同国と同じく鬼人族が住むボロツク公国までがトロール軍に侵略されたためすっかり動転して、魔王国の外務省、軍事省だけでなく、マデンキで魔王に直接支援を要請したのだ。
その結果、当然のように魔王国では上を下への混乱となった。
「こんな状況が続くのはよくありません。この際、情報の混乱を避けるために情報を統括し、管理する省庁を設立することを提案いたします」
混乱の中で光明とも言える提案をアマンダさまがされて、魔王さまも軍事大臣のギャストン伯爵も外務大臣スティルヴィッシュ伯爵もアマンダさまの提案に賛成し、『魔王国情報総局』が急遽設立されることになって、魔王さまによりプリシルさまが初代局長に任命された。
ビア経由(情報源はもちろんマイレィちゃん)の極秘情報によると、情報総局の局長はアマンダさまが適任だと魔王さまが言ったらしい。その理由は、アマンダさまは参謀としての才能がずば抜けていて、作戦の経験も豊富であるからだ。
しかし、アマンダさまの参謀としての才能と経験が、参謀本部に欠かせない存在だと軍事大臣のギャストン伯爵がアマンダさまの情報総局局長になることに猛反対し、外務大臣スティルヴィッシュ伯爵もペンナス伯爵も同じ意見であったため、アマンダさまは参謀本部に留まることになった。
リリスさまやハウェンさまには任が重すぎ、アイフィなら情報総局の局長に適任だろうと魔王さまはおっしゃったらしいけど、アイフィさまはすでに神教官だし、それに魔王国の魔術師部隊のリーダーでもある。それで、アマンダさま並みに頭の回転が速く、決断力と統率力を持っているプリシルさまに白羽の矢が立ったらしい。
プリシルさまは、情報総局設立にあたり魔王さま白紙の人事権をいただいて情報総局の局長に就任した。プリシルさまが最初にやったことは、当然情報総局の組織作りだった。その時に彼女が作成した“魔王国情報総局必要人材表”の第1ページの最初に私の名前があったらしい。
連邦管理局の通訳・翻訳業務が多忙で、週末と同盟国の通商代表団とか魔王国を訪問している政府要人との会食の付き添い(通訳業務)以外は、毎日トリプルバーガーにマオウコーラにポテトチップスばかりを昼食に食べていた私に、ある日の午後突然プリシルさまから呼び出しがあった。
それも事務次官を通して!
「アリシア子爵。プリシル王妃さまから、至急魔宮殿のダイニングルームに来るようにとの連絡だ」
“すわ魔王国の一大事発生?もしくは、マイレィちゃんに彼氏が出来たとか?”
今から食べようと思っていた、配達されたばかりのトリプルバーガーとフライドポテトとマオウコーラをデスクに手つかずで置いたままコートを手にして、全速力で通訳・翻訳班の部屋を飛び出した。
飛び出す前に、部屋の仲間に言った。
「誰か、私のお昼ごはん、食べたかったら食べていいわよっ!」
ワ―――イ!
やった――!
歓声が聴こえた。
“クソっ、せっかくのトリプルバーガーが...”
後ろ髪を引かれる思いで廊下を走り、垂直移動部屋の昇降口の前に来ると呼び出しボタンを押した。
だけど、プリシルさまからの緊急呼び出しなのだ。トリプルバーガーどころじゃない。急がなければ。垂直移動部屋で一階まで降りると、外務省から500メートル離れた魔王城まで全力で走った。
「子爵さま。ボクが背負うか、抱っこして走りましょうか?」
口惜しいことに、フェリノディオより足が速いユキヒョウ族の護衛君が、私の前を颯爽と走りながら後ろをふり返って聞く。
彼が私の前を走っているのは、私の進路に現れるかも知れない通行人などと私が衝突するのをふせぐためだ。
「な、なに言っているの? 子爵が護衛におんぶされたり、抱っこされたりして走ったら、たちまち噂が広まって、明日と言わず今日から顔を上げて歩けなくなるわ!」
「はァ はァ はァ... プ、プリシルさま はァ 今日は はァ どんな急用ですか? はァ」
汗びっしょりで魔王城のダイニングルームに入った。
毎朝10キロ走り、剣の稽古で体力をつけて来たおかげで以前よりずっと楽に走れたけど... やはり500メートルの全力疾走はキツい。
「あら、さすがフェリノディオだけあって、着くのに10分もかからなかったわね?」
そう言って、腕につけた美しい腕時計を見た。
「走ってお腹空いたでしょうから、食事をしながら話しましょう」
「はァ はァ... はい」
料理のあるコーナーに行って、食物加熱器に入っている料理をとる。
プリシルさまは、リンド君にも遠慮せずに好きなだけ食べるように言う。
プリシルさまは、アリュウスを少量と焼きツルッタ、ミソシル・スープ、半熟卵1個、トウフとレタスと海草のサラダをとった。
私はイタリアン料理のスパゲッティ、豚の焼きヒレ肉、焼きコドルナ、焼きツルッタ、半熟卵2個、それにトマトサラダを少々。飲み物はマオウコーラだ。
リンド君は、さすが体格もいいだけあって、トレーに皿を二つ乗せて料理を山盛りしていた!
「ふふふ。相変わらずお肉が好きね?」
にこやかに笑いながら、ミソシル・スープを啜るプリシルさま。
「肉を食べないと食事をした気がしません」
そう答えながら、冷えたマオウコーラをゴクゴクと飲む。
汗が一度に引くのを感じる。
「今日、お食事中にも関わらず、急にお呼びしたのはね...」
トウフとレタスと海草のサラダを上手に、あの細長い二本の木の棒でとって上品に口に運びながら続ける。
「ハンぐ....ハンぐ... はい、何でしょう。モグモグモグ...」
私は大口を開けて豚の焼きヒレ肉を頬張っていた。
何と下品な、などと言うなかれ。
私は若いし、500メートルを全力疾走して大量にエネルギーを消費しているのだ。
それに、今日の昼食は久しぶりにトリプルバーガーではなく、ちゃんとした料理なのだ。
食べるのに夢中になってどこが悪い?
「今度、魔王さまのご命令で、私は新しく設立された魔王国情報総局の局長になったの」
「ボキっボキっ ムシャムシャ... それは ムシャ おめでとうございます ムシャムシャ...」
今度は焼きコドルナを骨ごとかじる。
「それで、あなたを私の片腕の副局長にすることを決めたの」
「ムグっ...? ムグググゥ... ぐ、苦しい 焼きコドルナの骨が 喉に ムグググゥ 死ぬゥ 死ぬゥ...」
「あら、大へん!」
プリシルさまが立ち上がって、マオウコーラを飲ませてくれたので、焼きコドルナを喉に詰まらせて死なずに済んだ(汗)。
15歳で、コドルナの骨を喉に詰まらせて死ぬなんて、笑い話にもならない。
それも男性経験は、魔王さまとドゥモレ男爵さまとブリュストン伯爵さまの三人だけ。
死んでも死にきれないわ(汗)。
まあ、男性経験はともかく、まだまだやりたいことたくさんあるんだよ。
「ごめんなさいね。魔王国情報総局の副局長と言うのは冗談よ。あまり元気よく食べているものだから、ちょっとからかってみたの」
「ふ―ぅ、冗談で良かった。私、今のお仕事すごく気に入っているんです。パクリ」
半熟卵を丸ごと口に入れながら言った。
「でも、アリシアちゃんは、魔王国情報総局の情報分析室室長になるのよ。このことは、ギャストン伯爵さまも、スティルヴィッシュ伯爵さまも承認していることよ」
「ムグっ?... ムグググ...!」
今度は半熟卵を喉に詰まらせた。
魔王国とアングルスト軍とベルミンジャン軍の戦いに関心のある方は、別作『魔王の勇者オデッセイー 魔王はつまらないので異世界でハーレムを作ることにしました』の『#5‐16 東ディアローム帝国の逆襲①』https://ncode.syosetu.com/n3597gy/143/で読むことができます。
ただ、『ネコ耳❤アリシアの魔王城日記』は、『魔王の勇者オデッセイ...』の世界と少し違うパラレルワールド作品という設定になっていますので、内容的に少し違うところがあります。




