第118章 アリシア伯爵、同盟国を訪れる-ガラガス編⑤ 名もない兵士亭
夜のガラガス観光かと思ったら―
ラナおばさんは、街はずれにある三階建てビルの酒場に連れて行った。
いや、正確には三階建ての酒場の三階にある個室にだ。
かわいいドワーフの女給さんに案内されて、階段を上がって行ってドアを開けて入ると、前述したように、ガン総司令官を始め錚々たるドワーフたちがいた。
「おう、遅かったじゃないか?」
「いやあ、アガリンが魔王国に嫁いで行ってから、すっごく色気がついてさ。街歩いていたら男どもから次々と声をかけられて。それに一々てご丁寧に答えているもんだから暇取ってしまったよ!」
「そう言えば、たしかにアガリンは色っぽくなったな!」
「たしかに!おまけに、そんな尻が見えそうな短いスカートはいているしな!」
「まったくだ。色っぽいおまけにパンツ見てくださいって恰好しているしな!」
「街の男どもが黙ってないはずだ!」
「いやだぁ、おじさんたちに、ミナちゃんに、ゴロ兄さんに、バン兄さんに、ポチ兄さん。色っぽくなっただなんて!それよりお酒ちょうだい!」
顔を赤くしながら、それでも嬉しそうなアガリン。
「えっ、アガリン、お兄さんは戦死したとか言ってなかった?」
「ああ、みんなアガリンの従兄弟たちよ。あたしはラナの妹でアガリンの叔母のミナ。よろしくね!」
「あ、はい。私はアリシア・ミラーニア・ゲネンドルです。よろしくお願いします」
「おう、みんなまだ自己紹介してないヤツは自己紹介しろ!」
ガン総司令官の声で全員が自己紹介した。
それから、酒宴になったわけだけど―
ガン総司令官の両隣には、ドワーフ美女が二人ついていて、お酒をついだり、料理をガン総司令官のお口にもっていったりしていた。まあ、どこの国でもこういうところはお馴染みの風景だ。
テーブルの上には、コドルナやピンタダの丸焼き、ジャボウの鍋煮に串焼き、何かわからない肉の串焼き、それにキノコや山菜を鍋で煮こんだものなどがところせましと並んでいる。
コドルナやピンタダの丸焼きは、魔王国でちょくちょく食べているけど、ジャボウの鍋煮に串焼きと言うのは珍しい。
ジャボウの鍋煮は、土鍋にどっさりと入れた薄切りのジャボウ肉を野菜やキノコ、ニンジンなどと煮たもので、ジャボウ肉は豚肉にくらべて脂が少なく、さっぱりとした味わいだ。味は濃く、旨味や甘味が感じられ、とろけるようなうまさだ。
焼肉の方は、軽く黒胡椒をふって焼いたもので、表面はサクサク、内側はフワッと甘みが広がり、魔都のヤキトリで舌の肥えている私を唸らせるほどのうまさだ。コクが深く濃厚で力強く、重みや渋みのある赤葡萄酒とよく合う。
私は酔わないように飲む量を控えつつ、ジャボウ料理を楽しんだ。
そして、ある程度お腹がいっぱいになると、じゃんじゃんお酒を飲みはじめた。
それを見たバンディ一族の重鎮(?)たちは喜んだ。
ドワーフは、テルースの世界でもっとも酒飲みの種族だと言われるくらい酒が好きだ。
「おう!ゲネンドル伯爵の飲みっぷりは気に入ったぞ?」
ガン総司令官が、すで真っ赤になった顔で言った。
「ゲネンドル伯爵なんて呼ばないでアリシアでけっこうです、ガンタレーパ・バンディ公爵さま」
「ワシこそ、ガンと呼んでくれ」
「では、ガン総司令官さま」
「うむ。それでいい!」
「しかし、今日の謁見式でのアリシアさんの葡萄酒売り込みは見事でしたね?」
兵器廠長官だというボンバロ ・バンディ伯爵が、これも真っ赤な顔で私を見ながら言った。
「どうも申し訳ありません。ラナさまからも、魔王国の外交員と言われました」
「いやあ、ドヴェルグ国陸軍にも、アリシア殿のような弁の立つ販売担当員がおれば、ドヴェルグ軍の兵器ももっと売れるのにと思いましたよ」
どこの国でも、金儲けになることなら何でもやる。
穀物だろうが、繊維製品だろうが、農産物だろうが、兵器だろうが。
とくに兵器は、付加価値の高い商品であるため、最新兵器を製造している魔王国などは、同盟国にかなり輸出して儲けている。
兵器の話になると、バンディたちの話が熱を帯び始めた。
まあ、軍人は戦の話とか、武勇伝とか、兵器の話とかって好きだからね。
ミナさんが、私が兵器についてはあまり知らないのを見て、この酒場のことを話してくれた。
なんでも、この酒は昔、ガン将軍といっしょに戦って、右足と右腕を戦いでなくしたギンさんと言う名前の元兵士が退役後に妻といっしょに始めたものだそうだ。
ギンさんは、右足と右腕をなくした時、『勇敢なドワーフ兵士章』をドワーフ軍から贈られたけど、「兵士が戦地で戦って手足をなくして戦えなくなるってのは、恥ずかしいことだ。こんなことで章なんて受け取れん!」と辞退したのだとか。
それでギンさんがこの店を開いたとき、店の名前もつけずにこじんまりとはじめたのを元戦友たちが見つけて、ギンさんの生活を少しでも助けてあげようと、軍の仲間たちに口コミして客が増えるのを手伝ったのだとか。
そのときに誰がいうともなく『名もない兵士の店』と呼ぶようになって、それが店の名前になったのだそうだ。ちなみに、今でも店の看板はなく、店を知らないものはここに料亭があるなんて気づきもしないそうだ。
店はギンさんの奥さんの上手な経営もあって繁盛し、今では三階建てにまで増築しているそうだ。
そう言えば、三階に来る前に一階の酒場に入ったんだけど、けっこう客でいっぱいだった。
バンディ一族と楽しいお酒を飲んで、おいしい料理をたらふく食べ、彼らの面白い話をたくさん聞かされたあとでお開きとなった。時刻はすでに午後10時半を回っていた。
私はミナさんが呼んでくれた辻馬車に乗ってドワランガム宮殿へ帰ることにした。帰るところはいっしょなので、アガリンもいっしょだけど...
アガリン、めっちゃ酔っていた。彼女は、私の部屋ですでに強い葡萄酒を飲んで酔っていて、『名もない兵士の店』でもガブ飲みしていたもんね。
アガリンのおパンティが見えないように、私の半円マントをかけてやってリンド君に抱っこさせて馬車に積みこんだ、いや、乗せた。
私? 私はそれほど酔わなかったわよ。後のことがあると思って、料理を先に食べてからお酒を飲んだからね。
ドワランガム宮殿の自分の部屋に着いたのは、11時をちょっと回ったころ。
アガリンの部屋は私の部屋の隣なので、「リンド君、アガリンの部屋に運んであげて」と言うと
「いや、アリーといっしょに寝るの!」
拗ねたような酔っ払いの声。
「じゃあ、私の部屋に入れて」
「はい」
部屋のドアを開けると、リンド君は寝室のベッドにアガリンを寝せて「お休みなさい」と言って出て行った。
キナラさんもイムラさんもすでに使用人の部屋に引き上げていた。
廊下へ出るドアに鍵をかけて、寝室にもどるとアガリンの服を脱がせてあげることにした。
いや、別にほかの意図なんかないよ。アガリンをそのまま寝せていては、せっかくのよそ行きが皺くちゃになるじゃない?まあ、そう言うことにしておいて。
コートを脱いで身軽になり、アガリンの下半身を覆っていた半円マントをとる。
案の定ミニスカートは腰まで捲れあがっていて、細かい刺繍の花が点々とついている透明度の高いレースのおパンティが丸見えだ。
遠慮せずにファスナーを下してさっさとミニスカートを脱がす。
それから上半身を起こして、黒と赤のチェック模様のロングコートを脱がし、ベージュ色のVネックニットセーターを脱がす。
シルクのキャミソールを脱がすと、おパンティとセットのノンワイヤーブラが現れた。
ブラの上部から覗くオッパイは、小さいながらもこんもりと盛り上がり、美しい谷間を作っている。
アガリンのおムネがふだんより盛り上がっているように見えたのは、脇の辺りの肉をオッパイ側に寄せるバストアップブラをつけていたからだった。
さっさとブラのホックを外し、上半身をハダカにする。
いや、それにしてもアガリンの体きれい過ぎ!魔王さまの王妃になってから、ずーっとこれまで愛されて来ているからね。そりゃ色っぽくもなろうって言うものよ。
女は男に愛されると肌もきれいになるし、女の方も愛する男にとってさらに可愛くなろうと美容とかににもより気を遣うようになるから、さらに美しさに磨きがかかるんだよね。
そんなことを考えながら、最後の砦を脱がす。
神々しいエタナールさまの体が、そこに現れた。いやいや、こんな罰当たりなことを考えちゃいけない。
アガリンの体は文句なしの美しさだった。
ガラガスの街でドワーフ野郎たちから、盛んに誘われたのもうなずける。
お酒のせいで少しピンクがかった肌に触れるとしっとりとして弾力がある。
オッパイはとても形がよくて、想像していたよりも大きい。
やはり、ドワーフの血が混じっているからだろうか。
おムネのボタンはピンク色でぷくんと出ており、
“触って!触って!”と私に呼びかけている。
そっと中指の腹で下側からなでてみる。
ビクン!
敏感に反応する。
スッスッスッ
両方のボタンを両方の指で下からなでる。
ビクンっビクンっ
「ああん...」
声がアガリンの口から洩れる。
たまらなくなって、ボタンを口にふくみ、吸う。
「ああん!」
ひときわ声が大きくなり
アガリンが私の背中に両腕を回した。
「私だけ裸ってズルい!」
「あ、ごめん」
さっさと服を脱いでハダカになり、ベッドのアガリンの上に覆いかぶさるようにしてチューをした。
「ふぎゅうん...」
満足そうな声を出して、舌を絡めてきた。
私のおムネとアガリンのおムネが触れ合って、気持ちいい。
私、今までは男性経験のない乙女ばかりが相手だったので
人さまの奥さんって始めてなんだけど
まるで情夫が他人の妻を寝取るみたいな感じで、正直言ってかなり興奮した。
アガリンは、経験豊かな私の巧妙な手管と技巧で、メロメロになってしまった。
「アリー、 アリー、ああん ああん」
あえぎ声がとめどなくアガリンの口からもれる。
いや、少し声抑えてよ?
廊下を誰かが通ったら聞こえちゃうよ?
私の心配なんかどこ吹く風で、あえぎ声を出し続け
しばらくしてから廊下にまで響くような大声をあげて究極の光悦に達した。
「ふぅん... アリ――ぃ...」
終わったあとで、甘えたように私に腕を絡ませてくるアガリン。
アリ――ぃって、私の方が年下なんですけど?
「魔王さまから力強く愛されるのもいいけど、アリーに愛されるのって、やっぱり同じ女の子だからか、すっごく気持ちいいんだよね」
感想が的確。
そりゃ、経験豊かな私の巧妙な手管と技巧にかかっては
乙女も人妻もイチコロですわよ。エッヘン!
「お世辞が上手ね、アガリン」
「そんなことないって... ふぎゅうん...」
私のチューに目を閉じるアガリン。
第二回戦が始まった。
第二回戦が終わったあとで、二人でお風呂に入っていると
私の鋭いネコ耳にドアが開いて閉まる音がした。
「ねえ、伯爵さま、もう帰っているかしら?」
「帰っているわよ。私、門番さんに聞いたんだから」
フローリナちゃんとミルイーズちゃんのヒソヒソ声だ。
「でも、静かすぎるじゃない?」
寝室に近づく声。
寝室のドアが静かに開かれる。
「アリー、どうしたの?急に静かになっちゃって」
アガリンが、私よりやや豊満なオッパイを背中にくっつけて腕を前に回して私のオッパイを揉みながら聞く。
いや、それかなり気持ちいいんですけど?
クルクル
ボタンを弄られた。
「ああん!」
思わず声が出た。
「アリー、ここ敏感!」
「ほら、お風呂にいるわ」
「あ、ほんと。あの声はアガリさまのね」
ドアが開けられた。
「あら、伯爵さま、今お風呂ですか?」
「私たちも入っていいですか?」
私が返事をする前に、ミルイーズちゃんはパッパと服を脱いでしまった。
「あ...うん。いいわよ」
「いいわよ、いいわよ。人数多い方が楽しそう!」
アガリン、する気満々?
って、アガリン、四人でするってことどんなことか分かっているの?
.........
.........
.........
.........
結論から言うと―
アガリンはまったく知らなかった。
フローリナちゃんとミルイーズちゃんが、いっしょにお風呂に入りに来たのだけだと思っていたらしい。
「アガリさまのお体きれい!」
ミルイーズちゃんが、そう言ってアガリンのおムネに触ると
「え???」
ミルイーズちゃんの顔を見て、それから私の顔を見た。
それから、私に唇を寄せて来たフローリナちゃんを見た。
「ふにゅう... アガリン、私とこの娘たちは...ふにゅる... こういう... ふにゅる 関係なの」
「え?... ふぎゅうん」
ミルイーズちゃんが、アガリンにチューをした。
「え?え?え?」
積極的なミルイーズちゃん、アガリンの形のいいオッパイを揉んでいる。
結局―
それからまた2時間ほど四人でべったりと戯れあったのだった。
ドワーフ国の戦いと『名もない兵士の店』に関するエピソードは、私の別の作品『DK世界に行ったら100倍がんばる!』https://ncode.syosetu.com/n5432gt/ のこの章→ DK世界に行ったら100倍がんばる! - 2-47 ドワーフ軍南部兵団 (syosetu.com) で読むことができます。
本作品と同じく、異世界ものですが、内容的に少し(かなり?)違っています。




