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ネコ耳❤アリシアの魔王城日記  作者: 独瓈夢
第一部 ネコ耳アリシア
11/316

第11章 魔王に愛されるために必要なこと(後編)

書きためておいたのがなくなりましたので、今後の投稿は数日おきになります(-_-;)

 あ、話をルナレイラお義姉(ねえ)さまにもどして― 


 ダイニングルームでリエル・エリゼッテ姉妹、エイルファちゃん、マイレィちゃんたちと昼食を食べながら、みんな、ルナレイラお義姉(ねえ)さまが、魔王さまとどんな一夜を過ごしたか知りたくてしょうがないというのがわかった。


 それは、ルナレイラお義姉(ねえ)さまのお母さまであるマイテさまから、お義姉(ねえ)さまのことを託された私のお母さまも同じだった。

 ルファエル君とカリブとジオンは競争するみたいに早く食べ終わって、庭の方へ走って出て行った。キアラちゃんはモナさまのひざでスースー寝息を立てはじめている。


「みなさま... 昨夜のわたくしと魔王さまの事、とても気にしていらっしゃるようですけど...」

ルナレイラお義姉(ねえ)さまが、意を決したのか、口を開いた。

みんな固唾を飲んでルナレイラお義姉(ねえ)さまが次に話す言葉に聞き入った。

マルカも二皿目か三皿目か知らないけど、食べ物を口に入れながら聞き耳を立てていた。


「ラーニアおばさまも、お母さまにご報告しなければならないので、お知りになりたいと思うのは当然と思いますけど...」

「うんうん、それで?」

リエルさんが、促す。


「魔王さまは、とてもお優しくて...」

 ゴクリ

誰かが、唾を飲みこむ音がした。

あ、私だった。


「寝室へ私を抱いたまま連れて行ってくださって...」

 ゴクリ

誰かが、唾を飲みこむ音がした。

モナさまだった。


「ベッドに優しく横たえてくださって...」

 ゴクリ

今度はお母さまだ。


「ドレスを脱がせてくださって...」

 ゴクリ

これはリエルさん。


「うん、うん。それから?」

リエルさんが促す。

これからが、肝心のところだ。


私もお母さまもモナさまも、ビアも呼吸を止めてルナレイラお義姉(ねえ)さまの次の言葉を待っていた。

息苦しいような数秒間が過ぎた。


プハ―――っ!

私があまりの期待感にたまらず息を吐き出すと、


ふ――――う!

ぷふ―――う!

お母さまとモナさまも息を吐きだし、


ひゅ――――う!

スハ――――っ!

エリゼッテちゃんとマイレィちゃんんが息を吐きだし、


ププ―――っ... 

ビアがオナラを出した?


「ビ、ビア、レディが、失礼でしょう?!」

思わず妹を叱りつけていた。


「アリシアちゃん、出もの腫ものところ選ばずって言うから、そう怒こらないで」

エリゼッテちゃんが、私を静めてくれる。

お母さまを見ると、我関知せずといった顔をしている。


「オナラはいいから、早く魔王さまがどうされたか言って!」

リエルさんが急かす。


「“お休み”って、おっしゃって部屋から出て行かれました」

「へ?」

「...?」

「... え?」

「じゃ、じゃあ... 何も?」

「ええ。それ以上は、何もありませんでしたわ」


「じゃ、じゃあ... 昨夜は魔王さまのお部屋へ」

「行かなかったの?」

お母さまとモナさまが、同じ質問をされた。

「ええ。6階の、私の寝室でした」


そう言って、ルナレイラお義姉(ねえ)さまは、昨夜の魔王さまとの熱々シーンを思い出しているかのように、うっとりした目でお茶を飲んで、ふぅーうっと大きく息をついた。


なあんだ。

ルナレイラお義姉(ねえ)さまのお部屋なら、コンゼンコウショウ(婚前交渉)はないのが当然だよね... 

なんて私は考えていた。


「ルナレイラちゃん、本当のこと言っていいのよ?あなたは、魔王さまの妻となることが決まっているのでから、婚前交渉があっても、別段問題は...」

「そうよ、ルナレイラちゃん。魔王さまが、あなたをとても気にいっていらっしゃることは昨日もよくわかったし」


「ラーニアおばさま、モナおばさま、寝室では本当に何もなかったんです。わたくしも、とうとうその日が来たって思いましたけど... 正直言って、少し拍子抜け... きゃっ、ああ、恥ずかしい!」

ルナレイラお義姉(ねえ)さまは、最後に言った言葉が何を意味するかわかったらしく、顔を両手で覆ってしまった。


ふぅう!

ふう... 


お母さまとモナさまが、小さくため息をつかれた。


昨日のダイニングルームの入口での出来事。

暖炉のある部屋での出来事。

そして、最後に魔王さまにお姫さま抱っこをされて

出て行ったのを考えれば


当然、起こるべきことが起こったと考えるのがふつうなのだ。

それが、“本当に何もなかった”と確言したのだ。

正直言って、お母さまもモナさまも少し落胆されたことだろう。



「あ、こちらにいらっしゃいましたか?」

そう言って現れたのは、カプラニディオ族(ヤギ人族)の侍従さん。

メエゲレスさんって言う名前だってリエルさんが言っていた人。

魔王城では、一般的なお知らせは、魔法陣を利用した『すぴーかー』とみんなが呼んでいる音声伝達装置で城内に伝えられるけど、個人的なお知らせは、この白ヒゲの侍従さんが直々伝えに来るらしい。


“あ、さては、リエルさんが言っていたことだな?”

と思ったら、案の定だった。


「今晩、8時から、カリブさま、ジオンさま、キアラさまを除いた方たちは全員、魔王さまと入浴をいっしょにするようにとのお達しです」

ペコリとお辞儀をして侍従さんは去って行った。


 唖然... 

私もルナレイラお義姉(ねえ)さまも、お母さまもモナさまも

しばらく声も出さずに、白ヒゲの侍従さんが去って行った方を見つめていた。


「魔王さまと... いっしょに入浴?」

「ど、どうしましょう?」

お母さまの言葉にモナさまが反応した。


二人とも当惑していた。

そりゃそうだよね?

ルナレイラお義姉(ねえ)さまや、私やビアといっしょに入浴って言うのなら、婚約者と将来の妻たちってことで分かるけど、お母さまとモナさまもいっしょって... 


それって、ただ、お母さまとモナさまのハダカを見たいってだけじゃないの?

それに、私も魔王さまといっしょのお風呂なんて、超恥ずかしいんですけど?


「魔王さまのご命令は絶対ですって、アマンダさまがおっしゃていましたわ...」

ルナレイラお義姉(ねえ)さまの言葉が、()()()()()()()()()()()()()をお母さまとモナさまに再確認したみたい。


「こうなったら、自棄(やけ)ですわ。思いっきり派手な夜着を着て行きますわ!」

モナさま、やはり若いだけあって、自分のお身体に自信があるみたい。

魔王さまにハダカ見られても平気なのかな?

でも、お母さまだって、まだ30歳そこそこの女ざかりだから負けてはいないハズ。


「そうね。このぼーんとしたオッパイ、たっぷり見せてあげましょう!」

「ええ? えええ――っ、お母さま、本気――っ?!」

一人狼狽していたのはビアだけだった。


「ね、わたしが言ったとおりでしょ?」

リエルさんが、私に片目をつぶった。


「ジオンとキアラは...」

「それは心配ないわ。魔王城には子どもの世話をする乳母さんがいるから」

モナさまの心配をリエルさんが即解決してくれた。


「魔王さまとハダカの対面になるんだから、みんなちゃんとおめかしして行くのよ!」

そう言ってリエルさんは出て行った。



「そっか。魔王さまにハダカを見られることになるんだ...」

ビアの言葉の、なぜか身体の血がいっぺんに熱くなった気がした。


カ――――… 

いや、本当に体温上がっているよ、これ?


“えええ―――っ、ハダカ? 裸? は・だ・か???” 


それって... 

私のオッパイとか

私のオシリとか

私の恥ずかしい(毛の生えている)ところとか

私のシッポとか


みんな生で見られるってことでしょ?

いやいやいや、それはないでしょ?


“魔王さまのご命令は絶対です”

“魔王さまのご命令は絶対です...”

“魔王さまのご命令は絶対です...…”


ルナレイラお義姉(ねえ)さまの声が頭の中で何度も響く。

私ひとりの我儘で、ゲネンドル一族に処罰が下るのなどというのは、絶対に避けなければならないし... 

でも、お母さまとモナさまも、すでに決心されているみいたいだし。


「うふん。魔王さまをワタシのオッパイで悩殺しちゃうんだ!」

ビアが、私のより(わずかに)大きいオッパイを両手で抱えてうれしそうに言っている。


「たしかにビアちゃんのは大きいわね!」

「たしかに大きいわ。ワタシのより大きいことは確か!」

エイルファちゃんが、自分の胸を押さえて言う。


いや、エイルファちゃん、あなたエルフでしょ?

エルフで豊満オッパイって、それは空想の世界だけよ。




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