第107章 アリシア伯爵、公使公邸に入る
魔王国大使公邸は、ゾオル郊外の閑静な区域にある。
荷物などはすでに前もって運ばせているので、馬車で乗りつけるだけだ。
公使護衛のガバロス親衛隊の新任隊長のザロッケン君が、私が公邸に行くということを、先に親衛隊を送って知らせてくれたので、公邸の玄関には使用人たちが勢ぞろいして公使である私の到着を待っていた。
ゾオル魔王国大使公邸
「公使閣下、公邸へようこそいらっしゃいました!公邸の管理人のゼラドオルです」
大きな身体のカニスディオが愛想よく迎えてくれた。
「ゼラドオルさん、アリシア・ミラーニア・ゲネンドル伯爵です。任務が終わるまでお世話になりますわ」
「はい。公邸で必要なことは何であれ、ご遠慮なくお申し付けください」
「そう。じゃあ、この公邸、あまっている寝室はどれくらいあるのかしら?」
「はぁ? 客人用の寝室は10ほどありますが...」
「じゃあ、決まりね。フローリナちゃんたち、二人一部屋で好きな部屋をとって!」
「「「「「「「「「「は――い!」」」」」」」」」」
フローリナちゃんたちは、それぞれの部屋を選ぶべく、大きなカバンや背嚢を担いで使用人たちに案内されて歓声を上げながら入って行った。
「ワワン... あの... 公使閣下、部下の方たちには、ゾオル市内に宿舎がございますが...」
「ああ、それ知っているわよ。でも、この娘たちは、24時間私に仕えているの。だから、呼んだら5分以内で来れるところじゃないとダメなのよ」
「さようでございましたか」
ゼラドオルさん、感心したように答えて、「閣下のお部屋にご案内いたします」と先に立って歩き始めた。
「あら、あなたたちは部屋を見に行かないの?」
私の後ろにいるフローリナちゃんとミルイーズちゃんに訊いた。
「いえ、私たちは、なるべく伯爵さまのお部屋の近くに」
「はい。1分以内で駆けつけれるお部屋をお借りします」
優等生はこうだもんね。
「一階には、応接室、謁見室、貴賓室、控室、喫茶室、会議室、大広間、広間、リビング等があります」
ゼラドオルさんの説明を受けながら、広々とした玄関ホールを抜けて2階へ階段を上がる。
「二階には、大使の応接室、執務室、秘書室、控室、居間、図書室、会議室、喫茶室などがあり、ほかにも客人用の寝室が六つほどあります」
二階の広い廊下には、大使館と同じように装飾用の甲冑とか、絵画とか彫刻とかが飾られていて、さながら小美術館のようだった。
二階の廊下はT字型になっていて、奥の離れに通じていて、そちらに大使の居住区というか、主寝室などがあるようだ。
「伯爵さま――っ!」
「とてもいいお部屋ですよ――っ!」
「あとで、私たちのお部屋も見に来てくださいね―っ!」
寝室のドアから顔をのぞかせて、ビースやロニアちゃん、アマラちゃんたちが笑顔で手をふっていた。
離れに行くには、頑丈なドアを鍵で開けなくてはならなかった。
「大使閣下、失礼しました。公使閣下の私的区域に入れるのは、公使閣下のほか、わたくしと...秘書官と、メイド長だけでございます」
「わかったわ。じゃあ、鍵の予備を首席補佐官のフローリナちゃんと秘書のミルイーズちゃんに渡しておいて」
「承知いたしました」
重厚な両開きドアを開けて離れに入る。
「えっ、ここ特別区域なんですか?」
「え――っ、じゃあ、お屋敷みたいに自由に伯爵さまのお部屋に入れないじゃないですか?」
「ええっ?あなたたち、伯爵さまの部屋に自由に出入りしていたの?」
「当然じゃない、ビース!」
「当然じゃないわよ」
突然、姦しいおしゃべりが後ろで始まった。
案の定、ビースやロニア、アマラちゃんたちがゾロゾロと後ろに来ていた。
私の部屋がどんなか興味を持って見に来たらしい。
「あたしたちは、毎晩、伯爵さまといっしょにお風呂入ってたんだから。エッヘン!」
「「「「「えええ――――っ?!」」」」」
ビースやロナミちゃん、クレーラちゃん、モニッケちゃんたちが一斉に驚きの声をあげた。
あちゃーっ、またアマラちゃん、私たちの秘密をバラしちゃったよ?
「コホン... こちらが、公使閣下の主寝室になります。その隣が奥さま... 失礼いたしました。大使さまは通常ですと奥さまを伴われてご着任されますので...」
「うん。構わないわ。じゃあ、その奥さま用の部屋をフローリナちゃんとミルイーズちゃんが使ってね」
「えっ?」
「まあ!」
びっくりするフローリナちゃんとミルイーズちゃん。
「え―っ、いいな、いいな!」
「うらやまし―い!」
「伯爵さま―っ、私たちもこちらのお部屋に引っ越していいですかぁ?」
甘えた声でねだるミンタちゃん。
「だーめ!」
ミンタちゃんが私の私的区域に来るのを許したら、全員来ることになってしまう。
ここは心を鬼にして拒否した。
「この区域にも、公使閣下専用の会議室、居間、書斎、喫茶室、広間などがございます。ほかにも、それぞれバストイレの付いた寝室が4つございます」
主寝室は、かなり大きい。
主寝室からは、大使の妻の部屋- 今日からは当分の間、フローリナちゃんとミルイーズちゃんの部屋になるのだが- に通じるドアがあり、反対側には普通の寝室ほどの大きさの衣料室と広く明るいバストイレがある。
もちろん、大使の妻の部屋にも広い衣料室とバストイレがある
妻の部屋の衣料室の方が主寝室のより大きいのは、女は大量の衣装持ちだからだ。
「小さいわね...」
「はい? 何がでございますか、公使閣下殿?」
「浴槽よ」
「はぁ...? 今までの大使閣下で大きさに不満を言った方は...」
「じゃあ、私が不満第1号ね。明日までにこの浴槽と寝室のベッドを代えさせて」
「わかりました。どれほどの大きさのにお代えになられますか?」
「ベッドもお風呂も10人が一度に使える大きさのをね!」
「じゅ、10人!」
ゼラドオルさん、腰を抜かしそうになった。
「やった―――っ!」
「アマラちゃん!」
アマラちゃんが拳を上に上げて大喜びし、ロニアちゃんからたしなめられた。
「?」
「?」
「?」
ビース、ロナミ、クレーラ、モニッケちゃんたちが「?」マークを頭の上に浮かべ
「!」
「!」
フローリナちゃんとミルイーズちゃんが、おたがいの顔を見た。
「じゃあ、みんな、晩餐会の用意をしてちょうだい。今度は男装の麗人じゃなくて、魔王国を代表する美女に変貌するのよ。出発は2時間後。いいわね?」
「「「「「「「「「「は――――い!」」」」」」」」」」
みんな脱兎のごとく飛び出して行った。
「それでは、お召し代えの時は、お部屋の合図紐を引っ張ってください。一度引かれると公使閣下付きの使用人部屋の鈴が一度鳴り、メイド長がメイドを伴って参ります。二度引かれるとわたくしが参ります」
そう言って、ゼラドオルさんは一礼して出て行った。
あとには、フローリナちゃんとミルイーズちゃんが私といっしょに残った。
「伯爵さま、最初にお風呂に入られますか?」
ミルイーズちゃんが、何だか少し恥ずかしそうに聞いた。
「そうするわ。乙女のお風呂は長いからね」
剣帯を外し、家宝のショートソードをミルイーズちゃんに渡す。
マントを外し、コートを脱ぐのをフローリナちゃんが手伝う。
「伯爵さま、腰かけていただくとブーツを脱がせられます」
ミルイーズちゃんに言われて椅子に座ると、彼女はしゃがんでブーツを脱がせてくれる。
目の前に、こんもりしたミルイーズちゃんのおムネがあった。
ブーツが窮屈で取りにくいのか、力をこめているので顔が赤くなり、おムネが大きくなったり小さくなったりしている。
フローリナちゃんは、すでにベストを脱がせて、横からシャツのボタンを外している。
「きゃっ!」
ブーツがすっぽ抜けた拍子に、ミルイーズちゃんが後ろにひっくり返った。
ドレスがめくれ上がり、私が魔都の高級婦人服店で買ってあげた『モンスタイル工房』ブランドの可愛いフリルの付いたおパンティが丸見えになった。
「!」
真っ赤になって慌てて姿勢を直してひざまずく格好になった。
「トラウザーを脱がせて」
「は、はいっ」
腰の横のジッパーを下ろし、裾を引っ張ってトラウザーを脱がそうとする。
「ブラジャーはご自分で外されますか?」
キャミソールを脱がしたフローリナちゃんが訊く。
「うん。自分で外すわ。それとあなたもミルイーズちゃんも、さっさと脱ぎなさいよ」
「え?」
「脱ぐ?」
「当然でしょう? 私の体を洗うのに、そんな恰好だと濡れてしまうわよ?」
「あ、はい」
「そ、そうですね」
私はブラとおパンティ姿で、二人が服を脱ぐのを見ていた。
フローリナちゃんはパンサニディオス族特有のしなやかな感じの体だ。
おムネはきゅっと形のいいおわん型だ。ボタンはやや褐色で小さい。
腰はかなり細く、オシリは適当にふっくらしていて、均整がとれていてとても美しい体だ。
一方、ミルイーズちゃんの方は、さんざん脱ぐのを迷っていたみたいだけが―
フローリナちゃんが脱いだのを見て覚悟を決めたらしく、ブラを外し、
恥ずかしそうに最後の砦- おパンティを脱いだ。
ミルイーズちゃんのおムネは、半球型でフローリナちゃんのよりずいぶん大きい。
体を動かす時にゆさゆさと揺れていたから、きっと柔らかいのだろう。
おムネのボタンは薄茶色で大きさもフローリナちゃんのより大きい。
背はフローリナちゃんより低いけど、おムネが大きくオシリも大きいので、
ミルイーズちゃんはフローリナちゃんより1歳若いんだけど、より色っぽく見える。
「さあ、お風呂に行きましょ!」
ブラを外して投げ、おパンティを脱ぎ捨てた私は宣言した。
「は...はい」
「は い...」
バスルームは、広々としていて明るかった。
まず初めにシャワーを浴びる。ハンドルを調整して暖かいお湯が出るようにして、髪を濡らさないように上にあげて細い紐で縛る。
ミルイーズちゃんとフローリナちゃんも同じように髪を上げ、紐で縛った。
フローリナちゃんは、石鹸をつけた柔らかい布で私の背中を洗いだした。
ミルイーズちゃんも、それを見て私の前にしゃがんだけど、もう石鹸を塗る柔らかい布がないので、手の平に石鹸をつけて私のお腹を洗いはじめた。
ふだんならば、私が自分で洗う時は- まず胸の間を洗ってから、オッパイを片方ずつ優しく洗うのよね。ほら、オッパイって敏感なところだから、乱暴に洗うと痛いからね。
石鹸の泡で優しく両方のオッパイを洗ってから、首、耳の後ろ、お腹って下がって行くんだよね。
ミルイーズちゃんも、たぶん私のオッパイから洗いたかったんだと思うけど、やはり伯爵さまのオッパイを洗うのは恐れ多いと思ったのだろうけど、背中を擦られるのは気持ちがいいけど、お腹はね...くすぐったいんだよね。
笑い出したいけど、笑っちゃうと一生懸命に手の平を泡だらけにして洗ってくれているミルイーズちゃんが困って洗うのをやめると思うので、懸命に堪える。
なぜか、お腹だけを洗い続けている。
上に向かえば立派な双丘...小ぶりなので立派でもないんだけど、とにかく胸には“禁断な双峰”がある。
もちろん、ミルイーズちゃんにとっての禁断な双峰であって、私にとっては少々引け目を感じる双峰なんだけどね。
そして、お腹から下へ向かえば、公使閣下の“神聖な区域帯”がデーンと立派な茂みでもって存在を主張しているので、指先を近づけることもおこがましい。
なので、私のお腹を胸と下の茂みの間を、何度も何度も往復して丁寧に洗い続けているわけ。
真剣な顔をして洗ってくれているミルイーズちゃんの大きなオッパイが揺れている。
たゆん、たゆんと揺れている。
ムニュ
無意識に掴んでいた。
「!」
驚いて私を見上げるミルイーズちゃんの顔。
汗をかいて紅潮した顔は美しかった。
緑色の瞳は濡れていた。
その小さな顔に手を添えて、そっと口を吸った。
「ふにゅっ!?」
驚きで見開かれた緑の瞳。
だけど、拒絶はしてなかった。
ミルイーズちゃんの口の中に侵入し、舌を吸う。
「むふぎゅう...」
目を閉じて、気持ちよさそうな顔をする。
石鹸の泡をつけた手でミルイーズちゃんの大きなオッパイを揉む。
突如―
オシリが強く揉まれた。
後ろを見ると― 淡い黄色の髪の美少女が、ちょっと拗ねた顔で見ていた。
「は、伯爵さま... ミルイーズちゃんだけなんてズルいです」
いつも冷静で有能なフローリナちゃんが、甘えたような声で訴えかけた。




