第10章 魔王に愛されるために必要なこと(前編)
今回は少々官能的な表現があります(;^ω^)
「え?家族風呂?」
やはりルナレイラお義姉さまも知らないらしい。
「メエゲレスさんが知らせに行くはずだから、心配しなくてもだいじょうぶよ」
「メエゲレスさんって、誰ですか?」
「ほら、昨日の夕食の時に座る席を教えていたカプラニディオスの従者よ」
ああ、そう言えばいたわ。長いアゴヒゲを生やした年寄りの従者が。
「アリシアちゃんも、せいぜい、オシャレをして家族風呂に参加しなきゃ!きゃーっはっはっは!」
大笑いして、リンゴを空中に投げながらエリゼッテちゃんとリエルさんは去って行った。
その日は一日中、教養講座と経営学の講義だった。
これは、ヤーダマーの塔にイクゼルさまがいらっしゃった時に言っていたことだけど、私たちは魔王の妻、つまり魔王妃- いや、こんな表現はアマンダさまだけに使うとして、私たちは魔王の王妃としてふさわしい教養をつける必要があるし、王妃は全員、何かの魔王国で事業のお手伝いをしなければならないのだそう。
「魔王さまはね、“働かざる者食うべからず”というご主義を持っていらっしゃるの」
何とも能率主義者、結果主義者らしい魔王さまのお考えだけど―
あ、この難しい言葉、イクゼルさまがおっしゃっていたのよ。
10時から始まったお勉強。
当然、ルナレイラお義姉さまも参加された。
「ルナレイラお義姉さま、おはようございます!」
「ルナレイラお義姉ちゃん、おはよう!」
「ルナレイラさん、おはようございます」
「ルナレイラさん、おはようございます。よく眠れました?」
私たちは、ルナレイラお義姉さまが、すごく元気そうな顔で現れたのを見て、安心すると同時に安堵したわ。だって、昨晩は魔王さまに抱かれた訳でしょう?
私は、ルナレイラお義姉さまが、魔王さまとどんな風に昨晩過ごしたか、知りたくて知りたくてたまらなかった。
ルナレイラお義姉さまは、いつもと変わらないふつうの顔で講義を受けていた。
でも、昨夜魔王さまのひざの上で“手乗り文鳥”になっていた時は“オンナの顔”をしていたのよね?
ルナレイラお義姉さまと魔王さまのことを知りたがっていたのは私だけではなく、お母さまやモナさまも同じだったと思う。
だけど、「昨夜、魔王さまとはどうだった?」なんて講義中に聞くわけにもいかないので、昼食の時に聞くしかない。
待ち遠しい昼食の時間がやって来た。
ダイニングルームに行くと、リエル・エリゼッテ姉妹とエイルファちゃんがいた。
リエルさんがエリゼッテちゃんをルナレイラお義姉さまに紹介した。
「昨日、あなたたちが魔王城に来たって知らせたら、昨夜遅くに鬼人族国からもどって来たの」
エリゼッテちゃんが言った。
「どのようにして私たちが魔王城に来たって知らせたのですか」
お義姉さまが訊いた。
そりゃ当然よね?
手紙なんて、早馬を走らせても、せいぜい1日に160~180キロくらいしか走らないって言うし。
魔都から鬼人族国のガジーマまでって何千キロあるの?
たぶん5千キロ以上でしょ?
おどろいたことに、ビアがマデンキ《魔法式遠隔伝達器》のことを説明した!
最近の若い子って、こういう事を知るのが早いのね?
おどろいちゃったわ。
マデンキについての講義が終わったあとで、私たちは料理が並べられているコーナーへ向かった。
昼食も朝食と同じく、各自が料理コーナーに行って、好きな料理を好きなだけお皿に盛り、好きなだけ食べる方式だった。料理の品目は夕食ほど多くはない。あくまでも、軽く空腹を満たすって感じ。
まあ、昼食とかあまり食べ過ぎたら、午後からの講義で眠くなっちゃうからね。軽い食事が適切ってことね。
昼食は朝食と似たメニューだけど、違うのは『アリュウス』という粒状の穀物を調理したものがあること。
アベナ麦やトリゴ麦は、粉にしてパンを作ったり、粥にして食べるんだけど、エルフがよく食べると言うアリュウスは、粒状のまま調理するみたい。
アリュウスは大きな底の深い鍋に入っていて、白く光っていて、見た目は柔らかくて美味しそうな感じ。そう言えば、昨日の夕食にもあった。魔王さまもアマンダさまたちも食べていた。
ルナレイラお義姉さまの朝食は、アベナ粥と蒸しトゥルッタをひと切れ、ガルの照り焼き二切れ、芋のサラダに野菜サラダを皿にとった。
私はエリゼッテちゃんを真似て、ためしにアリュウスをとってみた。おかずは、ガルの照り焼き、焼き魚、サヤ豆のゼルゼリン和え、キノコの卵とじに野菜サラダ。
ビアは相変わらず、蒸しトゥルッタをどっさりとガルの照り焼きどっさりと肉ばかり。
「野菜も食べなきゃだめよ」と言うと、申し訳程度に葉サラダを二枚乗っけた(汗)。
「あら、アリシアちゃんもアリュウスを食べるの?」
リエルさんとエリゼッテちゃんの横に座ると、エリゼッテちゃんが目を丸くして訊いた。
ビアは横に座って猛然と食べはじめた。
「うん。エルフの人たちって、これを良く食べるでしょ? だから、ためして見ようと思って」
スプーンでアリュウスをすくって口に入れる。
味がまったくなかった...
“なに、これ? 塩気も何もないじゃない?」
でも、口に入れたものを吐き出すわけにはいかない。
しかたなく、ガルの照り焼きを食べて何んとか味が出るようにする。
「アリュウスってね、食べていると味が出て来るのよ。ちょっと甘いような味がするの!」
エイルファちゃんが、アリュウスの味の秘密らしいことを教えてくれる。
いや、ちょっと甘い味って言ったって、ガルの照り焼きといっしょに食べているから、ガルの照り焼きの味しかしないんさけど?
「やっほ!アリシアちゃん、ビアちゃん、エリゼッテちゃん!」
入口からマイレィちゃんが入って来た。
何とお股ギリギリのパンツを履いていた!
“え、あれ、おパンティ?”
だけど、生地はパンティみたいに薄くなくて少しゴワゴワしているようだし、
色も青いし、ポケットもついている?
マイレィちゃんの着ている上衣もまるでシュミーズみたいだった。
袖がなくて、襟もなく、胸のところが丸く空いているだけ。
だけどシュミーズじゃないことは、上衣は薄ピンク色でその下にブラジャーを付けていることでわかる。
「マイレィちゃん、そんな恰好で歩いているのをママに見つかったら叱られるわよ?」
「心配ないわ。エリゼッテちゃん。ママもアマンダおばさまも、みんな司令部で忙しいから」
「みんな忙しいからね」
「魔王さまも、朝早くから司令部にこもっているしね!」
そうか。
昨夜夕食後の団らんの時、ギャストン伯爵と高官たちが
「いよいよ侵攻が始まった。ワクワクするのぅ!ガ―――ッハッハッハ!」
と話ながら大笑いしていたのを思い出した。
魔王国は戦争の真っただ中なのだ。
「だけど、もし、プリシルさまが、城内マソテレビであなたを見たら、あとで耳がいたくなるくらい説教されるよ?」
「その時はその時よ」
「それって、プリシルさまがより、魔王さまに知られた方がヤバいんじゃない?」
「あ、それは言える。パパ、すっごく私にヤキモチ焼くんだ」
何だか、話についていけない。
「城内マソテレビって何?」
疑問が声になってしまった。
「あ、そうか。アリシアちゃん、まだ知らないのね。あれよ、あのカメの目」
そう言って、エリゼッテちゃんが、ダイニングルームの天井近くについているカメの形をした飾りを指差した。
「ほら、そことそことあそことあそこにもあるでしょ?」
見ると、たしかに四方の壁にある。
「あのカメの飾り、頭のところに映像探知魔法装置が仕掛けられていてね。あれで、このダイニングルームで何が起こっているか見ることができるのよ」
「そう。魔王城親衛隊司令部の監視マソテレビにね!」
マイレィちゃんが、とんでもないことを言った。
あらためて『カメさんの飾り』をよく見てみると、たしかに突き出している首の先端にガラスの玉みたいなのがはまっているのが見えた。
「ええっ? それって、今ここで誰が何を食べているかわかるってこと?」
「もちろん。魔城内の安全のために、魔城内はパパの部屋以外は全室マソテレビが設置されているのよ」
「じゃ、じゃあ、私の部屋も?」
「当然!」
「じゃ、じゃあ、部屋でハダカになったら...」
「当然、監視役に見られるわ」
これからは、お部屋でスッポンポンでいるのはやめよう...
マイレィちゃんは、アリュウス、蒸しトゥルッタ、サヤ豆のゼルゼリン和え、キノコの卵とじに野菜サラダをお皿に持って来て、いっしょにテーブルに座った。
「やだ、カリブ君とジオン君が、私の足やオシリを食い入るように見ていたわ」
小さな声でマイレィちゃんが言った。
少しおずおずとした感じでマルカがダイニングルームに入って来た。
「マルカ、ここにいっしょに座らない?リエルさま、かまいませんでしょう?」
「あ、全然問題ないわよ。魔王さまもいないし、夕食でもないからね」
魔王城って、変に身分で差別しないようなので、マルカもあまり肩身の狭い思いをしないようなので、私たちも安心している。それに、ほかにも侍女や従者たちもほかのテーブルで食べているので、全然かまわないのだろう。
マルカが料理を山盛りにした皿を持って、ニコニコしながらテーブルにやって来た。
マルカは若いし、侍女ってよく働くせいか、よく食べる。
旺盛に山盛りの料理を平らげている。
ルナレイラお義姉さまは、ちょうどリエルさんの前に座った。
これはよい機会だと思ったのか、リエルさんが単刀直入に聞いた。
「で... ルナレイラさん、昨夜はどうでした?」
見る見るルナレイラお義姉さまの顔が赤くなった。
「......申訳ありません。それは、お話したくありません」
それもそうね。
なんで、大切な初めての体験を他人に話さなければならないのよ?
「ふふふ。気にしなくてもだいじょうぶよ。あなたの反応が見たくて聞いただけだから」
リエルさん、けっこうイジワル?
いや、からかうのが好きなだけか。
「私も、後学のために、ルナレイラお義姉さまの経験を知りたいわ」
「アリシアちゃん、あなたまで?...」
ルナレイラお義姉さまが、すこし恨めしそうな顔をした。
いやいや、私はお義姉さまをイジメているんじゃないわよ?
ただ知りたいだけ!
.........
.........
昨夜、部屋に帰った時に、お母さまが私とビアに言った。
「女はね... 男の人に初めて抱かれる時は、大へんなこともあるのよ...」
「大へんなことって、どんなことなの?」
「まだまだ女の子って思っていたんだけれど、アリシアもビアも魔王さまにお気にいられて、将来魔王さまの妻になることが決まってしまったみたいだし... だから、これからお母さまが話すことは、嫁入りする娘に母親が教えること思って聞いてちょうだい」
そう言って、お母さまは真面目な顔で話しはじめた。
「アリシア、ビア。あなたたち、子どもがどこから生まれて来るかは知っているわね?」
「はい...」
「うん。お股にある穴から!」
「お股にある穴って言わないで、産道って言うのよ」
「へえ。サンドウって言うんだ!」
「それは知っているわ」
妹は知らなかったけど、私は産道って呼ぶって知っていた。
「男と女が愛し合う時... 男はね、その産道にオチ〇チ〇を入れるの」
「え? オチ〇チ〇を?」
「やだ――っ、お母さま、オチ〇チ〇ってミミズみたいじゃない!」
ビアの例えは適切じゃないけど
そうよね、ジオンのなんて、ふにゃふにゃでミミズみたいだもんね。
カリブのは、もう少し大きいから太ミミズか。
まあ、最後に盗み見したのは、かれこれ5年ほど前だから、今は特大ミミズになっているかも知れないけど。
「男はね、女を愛したい時、あのオチ〇チ〇が大きくなるの」
「へ?」
「へ??」
ビアがひょうきんに私のマネをした。
「愛し合う時、男のアレはね、長さ15センチ、太さ5センチのルッファくらいに大きくなるの」
おお、神さま!
あのふにゃふにゃミミズが、15センチのルッファ並みになるって?
それって奇跡じゃない?
ルッファって、円筒形で細長い野菜の実で、これを大きく成長させ、乾燥させると食器洗いとかお風呂で足の裏をゴシゴシ洗ったり出来る便利なもの。
「あははっ、そんなのウソだ――っ!」
ビアが笑い出した。
「ウソじゃありませんよ、ビア。あなたも見たでしょう、モナさんが、ジオン君とキアラちゃんを妊娠した時、お腹がスイカみたいに大きくなったのを?」
「あ、うん。ジオン君の時は、まだワタシ小さかったからよく覚えていないけど、キアラちゃんの時は覚えているわ!」
「わたしたちのお腹の中には、赤ちゃんが大きく育つ“子袋”があって、そこでお父さんの種がオチ〇チ〇を通って、お母さんの中にある子袋と言う“畑”に植えられて、そこで赤ちゃんは生まれるまで育つのよ」
「お父さまの種がオチンチンで出来て お母さまの畑に...植えられる?」
「そう。命って言うのはね、とても神秘なものなの」
「でもね、男の人のオ〇ン〇ンって、種族によって大きさが違うの。エレファントディオ族とか、ヒポホルスディオ族とかの獣人は別にしても、私たちと体格的に合う獣人やエルフでも、10センチもない人もいれば、20センチもある人もあって...」
さすがに大きいのが入ると、それはそれは痛いのよ...
お母さまは、何かを思い出すように目を瞑って言われた。
たぶん、お父さまとの初めての時の思い出なのだろう。
お父さまってレオニディオ族だし、身体も大きいから、オ〇ン〇ンも相当大きいのよね。
お母さまは、お父さまとご結婚するまで男の人とつきあったことがないっておっしゃっていたから。
昨夜、お母さまからその話を聞いたあとで、私はベッドにはいって布団の中で考えた...
そっか。母親のお腹の中で、赤ちゃんがあれほど大きく育つように、男の人のオチ〇チ〇も大きくなるんだ…
それでようやく納得できた。
じゃあ、私も昨夜の魔王さまとルナレイラお義姉さまのように、
魔王さまと愛し合ったら...
私の...
この...
産道に...
下着の中に手を入れて
産道のあたりを触って見る。
そこは、潤っていた。
指先をそこにちょっと入れて見る。
ここに魔王さまのが入るんだ...
弄っていたら、気分が昂まって、すごく気持ちよくなった(汗)。
「あふぅ~ん...」
思わず声が漏れたら
「お姉ちゃん、うるさいっ!ヘンな声出さないで。眠いんだから!」
妹に叱られた。
『ネコ耳❤アリシアの魔王城日記』、いかがですか?
作者のほかの作品を読んだことのある方は、この作品が『魔王の勇者オデッセイー 魔王はつまらないので異世界でハーレムを作ることにしました』に似ていると気づいたことでしょう。
この作品は、『魔王の勇者オデッセイ...』を書き終えた時点から構想していたものですが、ほかの作品にとりかかっために書きはじめるのが遅くなりました。
ほかの作品とは『プロミスランド』のことですが、この作品、第二部では背景が江戸時代となっていて、時代考証とかも必要で中々ストリーが進まず、かなりモタモタしていたので気分転換に『ネコ耳❤アリシアの魔王城日記』を書いてみることにしましたが、正直な話、このような作品はすごく書きやすいです(;^ω^)
本作品、当初は『魔王の勇者オデッセイ...』の設定をそのままに、“ルークがテルースの世界を征服した後”のストリーを展開するつもりでしたが、書いているうちに違って来て(汗)...
結局、少し違った設定の世界という形での展開となりました。
まあ、『魔王の勇者オデッセイ...』の異世界版とでも考えてください。
ということで、キャラとか世界とかは、『魔王の勇者オデッセイ...』に似ています。
『ネコ耳❤アリシアの魔王城日記』、気に入ってもらえるとうれしいのですが。
独瓈夢




