二人の日常会話
「先生はなんでこんな田舎で整骨院なんて始めたん」
「なんでやろな」
「分からんのかいな、自分でも」
「こんな田舎いうても意外と人多いし、田舎ってほどじゃあないしな」
「7割おじいちゃんおばあちゃんやん。なんかカカオ強めのビターチョコのパーセンテージ見たいなってるやん」
「そういえばカカオチョコといえばここら辺コンビニないな」
「田舎なん自覚してるやん」
「コンビニのアイス妙にうまいのなんなん」
「あれよ、よく笑う女性は3割増で可愛く見えるみたいな」
「ちょっと違うと思うけど」
「3割増って聞くとめっちゃ増えてるよに聞こえるけど1.3倍なんよね。意外と少ないなって」
「それこの世の全員が思ってることやから」
「可愛い子といえば、この前言ってた女の子と進展あったん」
「ご飯いきましょうって言われたんやけどこれは脈あるんかな」
「まじかよおい呪い殺してやる」
「ちょくでいけや。なんでそんなとおまわしにいくん。名前なんて言うんやっけ」
「あかりちゃん」
「聞いたのはいいけど回答に困ってる」
「じゃあ聞くなや。先生はそうゆうのないん」
「昔はあったな」
「どんなん」
「よくあるやつよ」
「ちょ、聞かせてよ」
「清楚系と付き合ったらメンヘラだった。それだけよ」
「具体的には」
「ヘアピンがマイメロで耐えられんかった」
「それはきついわ」
「しかも手振る時関節全部伸ばすタイプやった」
「それで声高いやつか」
「そや」
「俺が苦手なタイプや」
「そこだけは気あうな」
「あれやろ、体育祭で前髪おさえながら走る女子嫌いとか言いながら、何も気にせず爆走してる女子も嫌いなタイプやろ」
「あと、スマホケースにカビゴンとゲンガー挟んでるタイプな」
「気合うな」
「じゃ逆にどうゆうんがタイプなん」
「恥ずかしいな」
「恥ずかしいなんて感情あったんか」
「人をなんだと思ってんねん」
「さっきからの会話は感情ない二人の会話やん」
「自分も巻き込んでるやん」
「で、タイプは」
「どんだけタイプ聞きたいん。俺の事好きなんか」
「、、、は?」
「何その間、本気感出るやん」
「本気といえば体育の授業本気でやるタイプやった」
「いや本気でやってるのに本気じゃないアピールする人を全力で睨むタイプやった」
「一緒か」
「あとキャーとか言ってる女子を死んだ魚の目で見つめるタイプ」
「それはよく分からん」
「そんなもんよ」
「話すことなくなったな、」
「じゃあ施術終了」
「そんなテキトーだったんか」
「まあいいやろ」
「じゃあまた来週」
「おう、また」
そして来週も他愛もない会話をするのであった。