1. 天才の考えは理解不能
私、転生してもアオノリだった。
何を言っているか分からないと思うけど私はかつて日本の瀬戸内海で養殖されたアオノリ。
持続可能な漁業として世間の注目を集めてテレビにも出ちゃったりした箱入りのアオノリ。
萌えキャラまで作ってプロモ活動しちゃったご当地アイドル的なアオノリ。
順風満帆でそんじょそこらに居ないくらい幸せなアオノリだった私の運命は、天才化学者の羽座博士の出現によって大きく変貌していく。
アオノリ業者のおっちゃんが効率的なアオノリ養殖のために専門家の知識を借りようと外部委託して名乗りをあげたのが羽座博士だった。
羽座博士は何を思ったのか、アオノリにも知性が必要だと考えた。
天才の考えることは正直よくわからない。でも天才は天才だから天才なのであって、一般大衆には全く理解できないのが世の常。
才能の無駄遣いだと思うんだけど、羽座博士はどうやったのか私を世界最高の知能を持つアオノリへと変えた。
羽座博士の研究はその後どうなったか私は知らない。
私の研究成果を大々的に発表したら、アオノリに知性を持たせる必要はない! と宗教テロ組織やら普通のテロ組織やらに集中的に狙われて、私の養殖槽もろとも研究所が爆破されてしまった。
あぁ短いアオノリ生だったなと思ったけど、なんと異世界転生しちゃった☆えへ(笑)
そんなこんなで私は異世界転生したけどアオノリだった。海と川の中間あたりをふわふわ漂っている。
不定期更新なので良かったらブクマをしてください(笑)
あ、それから宣伝です。もともとツイッターの物書き仲間の雑談を小説化したものなので主要登場人物が物書きさんです。
一人目 羽座日出樹 様 小説の一覧はこちら↓↓
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羽座さんがTwitterのお題を受けて作った小説がこちら↓↓
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ご出演ありがとうございました。