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第零話
まず最初に断っておく。
この物語はフィクションである。
よって、実在する人物・団体・事件等とは一切関係はない。
勿論、この弁を信じるか信じないかは、この物語の観察者次第ではあるが。
ここで一つ仮定の話をしよう。
もし貴方が殺されたとしたら、貴方はどうするだろうか?
諦めて大人しく死ぬ?
それとも、殺した人間を呪う?
まぁ、選択肢は人それぞれであろう。
………………ん?
選択肢も何も殺されたならば、もう何も出来ないって?
勿論その通りだ。
死者が生者に干渉することなど出来るはずもない。
しかし時折、無念を抱えた死者は生者を引き込もうとする。
なんのために?
それは勿論――――
――――復讐だ――――
この物語はフィクションである。
よって、実在する人物・団体・事件等とは一切関係はない。
だから、『彼』はいるはずのない存在だ。
『彼』は復讐鬼。
死者の復讐を代行する、哀れな復讐鬼だ。
語り手は死者。
読み手は生者。
そろそろ始めるとしよう。
復讐に身を焦がす哀れな死者達の物語を。