平行宇宙編AMラジオ「Amikana & Mika」:第13回「眠れぬ夜は」
<次のお便りです。ラジオネーム『午前零時の観測者』さんから。『アミカナさん、ミカさん、こんばんは』>
<「こんばんは!」>
<『アミカナさんは眠らなくても平気なんですか? もし平気なら、ミカさんが寝ている間は何をしていますか?』とのことですが……>
「はい。まず、眠らなくても大丈夫です。量子頭脳は疲れないので。まあ、疲れたように錯覚する時もあるけど、暫く目を閉じていたら治ります」
<へー、そうなんだ>
「あと、ミカが寝てる時に何してるか、ですが……」
<それ、私も気になる!>
「あ、そっか。まず、私達は一緒に住んでまして……」
<そうそう>
「で、ミカが寝てる時は……あー、これどうしよう? 大丈夫かな?」
<何? 何?>
「あの~、あのですね、ミカの寝顔を見てます」
<え? どういうこと?>
「あ、いや、何というか、これが以前の私かぁ、って感じで……」
<……ちらっと見るってこと?>
「あ、いや……まあ……一時間くらい?」
<え?! え?! 怖っ! 何それ?!>
「いや! 見てるだけ! 何もしないから……大概は……」
<え?! たまには見る以外に何かするの?!>
「いや! まあ……ちょっとね……」
<何?! 怖い!>
「触れるだけよ! ちょっと触れるだけ!」
<わかった! 最近、変な夢見るわけ!>
「……それは、ミカの頭の中がエロいだけでしょ?」
<……エロい夢とは言ってない>
「あ」
<どこ触ってんの?!>
「いや、変なとこには触れてないから! ほっぺとか……」
<ほっぺた撫でたりしてるの?!>
「いや……撫でてはない……」
<は?……じゃあ、何してるの?>
「……まあ……チュー、とか?」
<え?……ちょっと待って。整理させて。夜、寝てる私のほっぺたに……アミカナは、キスしてるってこと?>
「……軽~くね。それも、たま~に……」
<……ごめん。驚きすぎて、逆に冷静になってきた。何で?>
「驚きすぎたからじゃない?」
<違う! 違う! 何でキスするの?>
「……それは……」
<先に言っとくね。これ、一応、ラジオだから。もうかなりヤバいところまで来てるけど、それでも少しは考えてね>
「……それは、ミカが『して』って言うから……」
<は?>
「言うでしょ? グデングデンに酔っ払うと……」
<え? は? 意味分かんない>
「……何で、キスして欲しいの?」
<え……何……マジで言ってんの?……私、そんなこと言ってる?>
「……本当は唇がいいらしいけど……何とかほっぺで我慢してもらってる……」
<嘘! 絶対、嘘!>
「……動画、あるけど……」
<何で動画撮ってるの?!>
「……ミカが『撮れ』っていうから……」
<何それ! 私、頭おかしいじゃん!>
「……今頃気付いたの?」
<は?>
「それでは、二人とも頭がおかしいと分かったところで、以上!」
<待てぇ! 終わるな!>
「もう時間ないから!」
<わかった! 私、絶対断酒する!>
「……でした。バイバ~イ!」
<ねぇ、マジでどこまでが本当なの?! ねぇ!>
「全部よ。全……」




