6話 切腹したがる
さて、食事だ。
俺はテーブルにつく。
「サケのマリネです」
「おう」
もぐもぐ。美味い。
「キングオークのハムを利用した、オニオンスープ、エリクサー入りです」
ツッコまんぞ。
ずずず、美味しい。
「三原色オーガのレバーです」
ツッコまんぞ。
もぐもぐ。美味い。
「デザートは、北海道生乳を用いたプリンです」
最後の材料は普通だ。
美味あああ!!!?
え? 何これ。え? え?
語彙力不足で表現出来ない。
「本日の夕食は以上になります」
「いや、美味かったよ。ってかいつの間に料理を作ったんだ?」
「そこは魔法で」
食べ終わった食器が浮かび上がり、台所の蛇口の水がひとりでに放出され、食器が洗われている。
「魔法で殺菌消毒しているので、洗剤はもちろん水洗いも不要なのですが、ご主人様の気分的に水は使った方が良いかと」
「あぁ、そうだな。あと、しれっとご主人様呼びするな」
「申し訳ありません、クータ様。この不肖ユウネ、クータ様の言いつけを破るなど、かくなる上は切腹して……」
「やめろ」
どこからその日本刀取り出した。
変な物買いやがって。
「これは自分で作りました」
「えぇ……」
「もちろん無免許です」
「駄目じゃねーか!」
「そんな……、地球の刀じゃ切腹出来ないから、オリジナル刀を作ったのに……」
何だか相手して疲れてきたぞ。
「もう寝る」
「はい。おやすみなさい」
「ん」
俺は寝室に入り、そのままベッドに倒れ込む。
今日もたくさん働いたな。
夕食は美味かった。
何となく幸せ。
ZZZ……




