表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/50

52話 見えている

「ギブっす」

「いえーい、5万円ゲット〜」


同僚の、新入社員を飲み潰してお持ち帰りしよう作戦は、無事に失敗に終わった。同僚はぐったりしている。


『天使の配信が始まりますよ』


ユウネよ。俺がいくら天使信者だからといって、飲み会途中に動画を見たり途中離脱するわけなかろう。

大丈夫。配信待機枠で、今日は参加できない事はメッセージを送ってある。配信アーカイブを後日見るとするさ。


もぐもぐ。ポテトフライは俺しか食べてない。

俺はポテトフライしか食べていない。

焼肉争奪戦には連敗中だ。

てか、もっとよく焼いて食べろよお前ら。


ガブリ。

リンが俺の首筋を噛んでくる。

吸血だ。この頃は頻度が減って週3回くらいだが。

『いえ多いですよ』

透明化しているので、周りには見えない。


ん?

津賀碁さんが、俺の方を見て瞳孔を開いて、引いている顔をしている。リンが津賀碁さんの方を向き、腕を伸ばす。

津賀碁さんが後ろにのけぞる。


ほう、見えているな。


『君のパンツの色は赤色だ〜!』


リンがビシッと津賀碁さんを指差す。

津賀碁さんが股を隠すように手を動かす。

聞こえてるな。


なるほど。

だから俺の方を見て、険しい表情をしていたのか。

ユウネとリンが見えて聞こえていたら、そりゃ警戒するよなぁ。


◇ ◇ ◇ ◇


トイレに向かい、戻ると俺の席に部長が居た。

こういう店って、席交換ダメじゃなかったっけか?


まあ、仕方ない。

俺は部長の居た席へ移る。

男ばかりのムサい机だ。


そしてポテトフライを注文だ。


「紐之、紐之。あの新入社員たち、どんな人か教えてくれよ」


50代同僚の1人が聞いてくる。


「そうだな、俺の見たてでは……まず、黒髪のケバい化粧の「ひっどーい!」上井うえい夢波むなみさん、一見ギャルっぽく振る舞っているが、……あの隙のないたたずまい、間違いない、あれはスパイだ」

「紐之、酔っ払うと冗談言うんだな」


誰が酔っ払いじゃい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ