51話 新入社員歓迎会
「今日から働かせていただきます、◯◯です。よろしくお願いします」
新入社員の入社式後、部署に3人の女性社員が挨拶に来た。
新入社員3人のうち、1人は子どもが大きくなったので働き始めるのだ、という女性。
あとの2人は大学の新卒の採用。
どちらもインターンに未参加。鈴木さんは元気にしているだろうか。
◇ ◇ ◇ ◇
飲み会は、焼肉クィーン。焼肉など食べ放題のチェーン店だ。
しかもコースは真ん中って。変なところでケチりやがって。
飲み放題であり、新入社員3人はゴクゴクとビールをジョッキで飲み干す。ペース早いな。
テーブル席に4人ずつ座っている。
俺と同僚、大卒の2人がこのテーブルに着いている。
女子の1人は、ケバいメイクをした黒髪ロングな巨乳の女子。
もう1人の女子は、銀髪の髪に黒色の髪が傘のように混ざった……今時の女子って、ややこしい髪の色してるのな。
俺はビール片手にポテトフライを食べる。
肉は焼くだけ。焼けたら勝手に3人がパクパク食べる。
俺の分を残す気がないのかコイツら……
ちなみに同僚は酒が強い。
飲み勝負で負けたら5万円やるよ、と言い、ケバいメイクの方の大卒女子と飲み勝負している。同僚はジョッキ3杯目。大卒女子はジョッキ4杯目。
ようやるわ。急性アルコール中毒で死ぬぞ。
『死にそうなら助けますか?』
死なない程度に治して、翌日二日酔いで苦しむくらいにしておくといい。
「……」
そして銀髪時々黒髪の女子、津賀碁翡翠さんは、無言でスマホをポチポチしながら、つまらなそうに焼肉を食べていた。おや、ジョッキが空だな。
俺はタブレット端末で注文を頼むことにする。
「津賀碁さん、次何か飲む?」
「……自分で後で注文します」
「じゃあ俺はポテトフライのおかわりを頼もうかな。肉も焼くか。
カルビいる人〜」
「はーい」
ケバいメイクの黒髪ロング女子の上井夢波さんは、ノリ良く手を上げてくれる。
こういうノリの女子は助かる。
カルビ肉とポテトフライを注文し、津賀碁さんにタブレット端末を渡す。津賀碁さんは注文をするために、いったんスマホをテーブルにおいた。
「お、そのソシャゲ俺もやってる」
「……」
津賀碁さんからの無言の、話しかけんなオーラが強い。
悪かったって。




