47話 悪霊騒ぎの終わり
外回りの仕事中。
コンビニの駐車場で車内で休憩していると、空の魔力の流れが黒紫の汚い色になっていった。
『現れます。強大な悪霊が日本に計7体』
「多いな」
『その7体が祓われると、次に5体おかわりがきます。
そうしたら、200年くらいは安泰です』
ふぅん。
ん? 空に浮かんでる目玉の幽霊の1体が、俺にガン飛ばしてきている。
しばらく見つめ合っていると、別の幽霊が、周囲2kmくらいを結界で閉じ込めてきた。
「汚い魔力で触るな。穿て」
窓ガラスを開けて、高熱で溶かした砂を【アイテムボックス】から直接、幽霊目掛けて撃つ。砂はホームセンターで買った。
擬似ビームだ。
「ギャアアアアア!!!?」
結界を張った幽霊が消えて、幽霊の結界が壊れて、周囲の景色が元に戻る。
撃った砂は【アイテムボックス】に回収した。
俺の私物であれば、距離を無視して収納出来るのだ。
「強大な悪霊は、あと6体です」
「……ん? 誰か1体、やっつけたのか?」
俺は窓ガラスを閉める。やれやれ。
今後こういった事も増えるのか。
「何を言っているのですか。今のが、その1体です」
「ウッソだろユウネ。強大な悪霊? そこらの普通の幽霊と区別つかなかったぞ」
「今は科学信仰が全盛期の時代です。幽霊の信仰は少ないため、全盛期の100分の1も力が出せていないのです」
「ほーん」
「まあ全盛期の力で来られても、何とかなったでしょうけれど」
こうして、付近の小さな悪霊は統制を失い蒸発し、ここら一帯は再びもとの平和な土地に戻ったそうな。
◇ ◇ ◇ ◇
後日、日本各地で正体不明の存在による破壊活動、殺人などが生じ、それを解決すべく祈祷師や陰陽師などが活躍していたそうだ。
何と1週間で悪霊騒ぎは解決。テレビでは鈴木さんの姿と、俺の家から出て行ったシズルの姿があった。




