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46話 インターン最終日
おはよう。今日は清々しい朝だ。
俺はベッドから体を起こす。
「アカナイネ。アカナーイ!!」
アインの鳴き声が扉の向こうから聞こえる。
日本語喋ってなかったか?
まあいいや。
◇ ◇ ◇ ◇
朝食はマグロ丼。朝から豪勢だな。
アインはテーブルの上に乗り、俺に無言の圧力を与えてくる。
やらんぞ。
もぐもぐ。美味い。マグロ美味いなぁ。
デュビシ!
アインが俺の顎に猫パンチしてきた。
「何だよ!」
「ノウノウノウノウ」
「俺にもよこせ、って言ってるよ〜」
だろうな。
「いけません。人間の食べ物は塩分過多になり腎臓に悪いです」
「ユウネに言われなくても分けないっての」
◇ ◇ ◇ ◇
出社してみると、何やら部署内がソワソワしていた。
「紐之、今日あの子のインターン最終日だろ?
良いよな〜目隠れ女子」
同僚が話しかけてくる。
「友達としては、お前が部長とインターン生の三角関係にならないかハラハラしていたんだぜ〜?」
「とも、だち?」
「ん?」
「ん?」
「三角関係もなにも、部長や鈴木さんとは何もないが。
さあ、外回りいくか」
「待て紐之! 俺たち友達だよな! なぁ!」
「離せ! 約束時間に遅れる!」
いちいち確認せんでいいだろ、そんなこと。
その後、お別れ会と称して部長とケーキを食べていた鈴木さんは放っておいて、外回りの仕事に行ってきた。




