31話 ストーキング
……。
…………。
……ハッ!?
昼休みか。
午前の仕事は無意識に終わらせたようだ。
あれから3週間。
時間を変えてほぼ毎日ニャックニャルドゥに通っている。天使に会うためだ。『……』
天使の行動時間は、水曜日と木曜日の夕方から深夜。それ以外は入ってない。働いている時間的に大学生だろうか、と思ったが違うらしい。フリーターだ。
そしてリン協力のもと天使のSNSは特定した。ゲーマーらしい。有名カードゲームのソシャゲの実況者をしているようだ。彼女自体はまだ有名ではないようだが。
『ストーカー!』ユウネが念話で罵倒する。ストーカー上等。『うっわ開き直りましたね!?』頭の中に罵倒を連呼するんじゃねぇ。
天使にお近づきになる、良い方法は無いだろうか。
『課金チャットを投げて認知してもらえば〜?』
一番真っ当な方法だな。直接メールを送るのはマナー違反だから、そこをどうするかだが。リアルのイベントに参加している時が会う狙い目か。
『どうでもいいですけれど、お昼は外訪なのできちんと取り引きしてくださいね』
分かってるよ。
◇ ◇ ◇ ◇
外訪は契約を取れずじまい。
ま、こんな日もあるさ。
天使の配信を録画するために、ハードディスクを買いに電気屋に来た。
どれにしようかな、っと。
「おや紐之さん、こんばんは」
「部長、こんばんは」
電気屋に部長が居た。
「ドライヤーを探しているのですが、どこでしょうか」
「たぶんあちらです、店員に聞いてみてはどうでしょう」
「ふふ、ありがとうございます」
うーむ。
やはり大容量の方がいいだろうか。
メーカーが色々あるな、どこが良いんだろう?
ネットの評判を見てみるとしよう。
うーむ、このメーカーは安かろう悪かろうのところか。こっちは大手のところか。ハードディスクはこの3社のどれかを選ぶのが安泰、って感じか。ふむ、なるほど。
無難な大容量ハードディスクを購入した。天使の配信を録画しまくってやるぜ!!




