30話 天使認定
※主人公がキモいです。
仕事帰り。
俺はのんびり散歩していた。
今日は外食しようと思う。
ユウネの作った料理は美味いが、それに慣れたら舌が贅沢を覚えてしまう。
たまにはジャンクフードを食べて、感覚をリセットしなければ!
というわけで、ハンバーガーチェーン店のニャックニャルドゥに入る。
レジに注文しに向かう。
「いらっしゃいませ、ご注文をどうぞ」
……。
「あの?」
……ハッ!?
時間が止まった!?
目の前に居るのは天使。
『ただの人間ですよ』
「お、お月見バーガーセットを1つ」
「かしこまりました、店内でお召し上がりでしょうか」
「はい」
クリーム色の髪、タレ目で、お姉さんぽい雰囲気をした天使。
『ただの人間ですよ』
『一目惚れだね!』
リンから念話で指摘される。
そうか、これが恋。
貰ったレシートに天使の名前が載って『人間です』ええいやかましい。
サイレイ アカルという名前らしい。
覚えたぞ。『ストーカーですか?』違う。
『私の能力で体を乗っ取り出来るよ〜、あの人乗っ取る?』
リンが悪魔的な提案をしてくる、絶対やめろ。
お月見バーガーが運ばれてくる。
運んできたのは、天使とは別の男の人、チッ。
「俺ここに転職しようかな……」
『ストーカーですね』
『だね!』
違う。
だが第三者的にそう見えてしまうか。
仕方ない、通いつめるか。
……ユウネだったら、サイレイさんにお近づきになる良い方法を知ってるんじゃないか?
『知りません。あと、この女は彼氏持ちですね』
『え〜? 彼氏居ないぽいよ?』
『しっ!』
どうやらユウネ的にはサイレイさんは気に食わないらしい。彼氏持ちだったら俺が諦めるとでも?
『ストーカーです、それもキモめの』
……。まあフリーなんだろう? じゃあ俺にもワンチャンあるな。『その思考がストーカーです』ええい、やかましい。




