29話 普通の朝
ふあ〜。朝か。
黒猫アインが俺の頭を毛繕いしている。
時々がぶりと噛む。
布団から体を起こし、伸びをする。
「なぁーん」
アインが朝食をねだる。
俺はドライフードを皿によそってやる。
ボリボリ。
一心不乱にアインは食事をとる。
俺も朝食にするか。
おーい、頼むユウネ。朝食を作ってくれ。
……。
……む? 反応なしか。
珍しいな。
台所に向かう。
とん、とん、とん。
包丁で規則正しく切る音が聞こえる。
「おはようございます、あなた」
……部長さんが裸にエプロンをつけて料理している。
何故?
ぱあああ!!
目の前が明るくなる。
◇ ◇ ◇ ◇
じょりじょりじょり!!
黒猫アインが俺の頭を丹念に毛繕いしている。
ちょっと痛い。
そして時々がぶりと噛む。
布団から体を起こす。
……あれは夢?
「おはようございますクータ様。
朝食が出来ています。
……む? あの女の夢を見ましたか?
欲求不満なのであれば不肖私がお相手致しますが」
「なぁーーーーーーーん」
はよ飯をよこせとアインが主張する。
俺はドライフードを皿によそってやる。
うーん、欲求不満か。
彼女も居ないし、ご無沙汰だな。
夜の店にでも行くかな?
「私が お相手 致します が!!」
圧が強い。
また今度頼むわ。
それよりもご飯が欲しい。
顔を洗い、リビングのテーブルに着く。
「本日の朝食はトマトとモッツァレラチーズのサラダ、スコーン、ぶどうジュースです」
「うまそー、いただきます」
俺は料理がド下手くそだから、ユウネにはいつも助かっている。
サラダはオリーブオイルが効いている、イタリアンぽい。美味し。
「おいしいね!」
金髪スレンダーな女性姿のリンは、大皿に山盛りのスコーンを食べている。太るぞ。
NOVEWRITEが執筆環境に良い感じです。




