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24話 自称クータの娘

今日は休日。ユウネ監視のもと、自宅の庭で魔力操作の練習をしている最中。


俺の左腕の腕輪がピカーと光り、腕輪が外れて宙に舞い、ムクムクと腕輪から肉が出てきて盛り上がり、人の体になっていく。


金髪のスレンダーな女性の姿になった、かと思ったら背中から黒い羽と、頭に黒い角が生える。

開いた目は真っ赤で、にやりと笑う口には牙が見える。


「リン……なのか?」

「クータ様、こちらの肉塊は、リンとお呼びしていた腕輪に間違いありません」

「クータ、好き〜」


ばっ!

リンが俺に抱きついてくる。


ガブッ、ちゅーちゅー。

俺は首筋から吸血されている。


「……ぷはぁ、おいし〜」

「ゴラァこのクソアマァ!!! クータ様から離れろおおおお!!」


例によって吸血された跡は残らない。

ユウネが人を殺しそうな形相をして飛びかかってきそうだったので、待て待てとジェスチャーする。


「とりあえず、服を着ようか。その羽は仕舞えるのか?」

「うん!」

「じゃあ前にユウネに買ってあげたアメリカンサイズの服を着せよう」


それから買い物に出かけよう。

リン用の服を買ってあげるのだ。


「順応が早すぎませんかクータ様!!? ってか私はこのアマを認めませんよ!!」

「ユウネ、服を持ってきてくれ」

「ぐうう、か、かしこまりました……」


俺達は、リン用の服を買いに行くことにした。



◇ ◇ ◇ ◇



ショッピングモールを、リンとユウネを連れて歩く。なお、この中ではユウネが一番目立つ(ユウネは身長200cmほどあり胸と尻のデカい銀髪ゴスロリメイド姿だから)。


リンは比較的スタイルが日本の標準的な成人女性より細身な感じらしい。

なので、着られる服の種類はとても多い。胸元がダボダボな服は着れないが、そういうのでなければほぼ着られる。


羽だけでなく頭の角も収納可能らしい。

ユウネみたく透明化も出来ると。


腕輪形態には戻れないとのこと。

その代わり俺と距離100m以内であれば腕輪としての機能に支障はないらしい。


服はハニャーズというお手頃な女性服がたくさんある服屋で購入。


「わ〜い、クータに服いっぱい買って貰った〜」


リンの精神年齢は何となく幼女みを感じる。


フードコートで、3人で食事をとる。

俺は唐揚げ定食。ユウネはアイスクリーム。

リンはたこ焼きを食べる。


「おいし〜」


ユウネもリンも、食事は無くても活動出来るらしい、食べても支障はないとのこと。


「ユウネ、リンは腕輪から進化したって解釈でいいのか?」

「どちらかというと受肉でしょうか。魔力と血を素材に肉を作り、自身の体を作ったのでしょう」

「何故?」

「そこは本人に聞いてください」

「リンはね〜、クータの娘になりたかったの!」

「なるほど」

「なにが『なるほど』なのですか!? 2人とも頭オカシイですよ!?」


すでにユウネという粘土メイドが居るのに、自称娘の吸血鬼が増えたところで驚くことはない。


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