23話 外回り
・ユウネ視点
アインを家に送り届け、会社に戻る途中。
株式会社 魔導一直線の刺客7名に囲まれた。
「我ら (ザシュ!)ぐふぅ」
名乗り出てきたところを一閃。相手の魔力量がカスだったので私一人で対応出来た。
ちなみに私が死んでも、家の秘密地下室に私のスペアボディが大量にあるので、問題ない。
さぁクータ様がお待ちです。
◇ ◇ ◇ ◇
・屑代郎(主人公)視点
ユウネは、買い物に行くときなど俺から離れる場合に、スペアボディなる者を残していく。分身みたいなものらしい。
スペアボディの記憶は共有、共通化されている。
つまりスペアボディの見聞きしたものは、本体も見聞きしたことになる。
そしてユウネ本体が戻ったら、どこかに消えていく。
『戻りました』
お疲れ様。
さて、仕事仕事。
俺の割り振られた仕事を確認する。
今日は外回りだ。
行ってくるか。
◇ ◇ ◇ ◇
◯◯病院。
「こちらのパンを仕入れていただくと3年間はこの価格、4年目以降はこの価格になります」
「4年目以降も、今の契約先より安いな」
「こちら試供品です、後ほど味見していただければ」
「ふーむ、検討させていただこう」
◯◯製薬会社。
「こちらのパンを仕入れていただくと3年間はこの価格、4年目以降はこの価格になります」
「はいはい、契約するよ」
「こちら試供品です、後ほど」
「はいはい、ありがとう。じゃ、来月から社内喫茶店への搬入よろしく」
「かしこまりました」
◯◯学校。
「こちらのパンを仕入れていただくと3年間はこの価格、4年目以降はこの価格になります」
「高い」
「ですが、他社との比較表がこちらになります」
「うちの契約してる所は◯円だぞ?」
「……その価格では原材料費だけで赤字かと」
「話にならん、帰れ」
「そうですか。ではこれで失礼いたします」
「おい、試供品は、よこせ」
「……」
ふー。3件回って、1件契約とれたぞ〜。
それにもう1件も検討中だ、近日良い返事がもらえるかもしれん。
俺はホクホク顔で職場に戻るのだった。




