12話 異世界版3Dプリンター
帰宅!
さっそく魔力操作の練習を……
「まず手洗いとうがいをしてください」
「せやね」
「なぁー、なぁー、なぁー」
「アインのご飯も、だな」
◇ ◇ ◇ ◇
手洗いうがいして、アイン(猫)にご飯をあげて、着替えて、夕食を済ませた。
「さぁ、魔力操作の練習開始だ」
俺は『魔力操作大全』を机に置く。
『魔力操作大全』の上にアインが乗り、香箱座りする。
「どいてくれ」
「なぁん」
「どいてくれ」
「なぁーん」
構ってモードのアイン。
仕方ない。
俺は道具箱の引き出しから、猫じゃらしを取り出す。
「ほれほれ」
「……」
この猫じゃらしには飽きてるので、食いつかないようだ。
ならば、最終兵器の出番か。
俺が戸棚に立つと、アインも近くに寄ってくる。
「飯の後だから、少しだけだぞ」
ザ・猫おやつ。カリカリの中にとろーり液体が入ったやつ。
アインはボリボリ食べ、満足したのか、家の外へ去っていく。
多分パトロールに出かけるのだろう。
「さぁ、魔力操作の練習開始だ」
俺は『魔力操作大全』を手に取る。
むむ、また異世界言語なのか意味不明言語に戻っている。
魔力を込めると、文字が日本語になる。
さぁ、いざ読 ピンポーン! ……。
「宅配ですー」
宅配か。
仕方ないが行くしかあるまい。
「はーい」
玄関を開ける。
「紐之屑代郎さんですかね?」
「はい」
「サインお願いしまーす、ありがとうございましたー」
ガチャ。宅配の兄ちゃんが去っていく。
通販を頼んだ記憶は無いのだが。
送りつけ詐欺じゃないだろうな?
まあまあ重いな……。
段ボールに貼られた送り主の名前は、権堂裕寧。
一瞬、誰? って思ったがそういえばユウネの名字(行方不明者から取った)が権堂だったか。
ユウネからの贈り物か。
……何故?
「クータ様、こちら異世界産のパソコンのセットになります」
「ふーん……異世界産?」
「はい。とりあえず組み立ては私が行います」
「自作PCなのか」
俺は基本スマホで動画やゲーム等何でもやってるので、とくにパソコンが欲しいとは思っていないし持って無かったが。
◇ ◇ ◇ ◇
・?視点
「大変です! アカシックレコードが何者かに盗まれました!」
「何ぃ!?」
◇ ◇ ◇ ◇
・主人公宅
「完成です」
「パソコンとモニターと……これは何だ?」
「3Dプリンターというやつです」
「お、おう……」
石板に人の手首が2つくっついている。
何が3Dプリンターだ、どう見ても呪物の類だ。
「まぁ見た目はアレですが、ちゃんと異世界版3Dプリンターですので心配ありません」
「そうか……」
「魔力をチャージしたら、何でもプリント出来ますので、作りたい物があれば教えてください」
「あ、あぁ……」
怖いから近づかないようにしよう。




