第一章 第一幕 家族の幸せとは
申し訳ございませんでした。表現の一部に誤りがあるのを確認させて頂きました。訂正させていただきます。
今日も彼はパソコンの前で事務作業をしていた。今はもう21:00。勤務時間の19:30をとっくに過ぎていた。時間外業務...いわゆる残業というものを彼は行っていた。
彼の名前は 佐藤 といった。三人家族で小学生の一人娘と妻に愛されながら、毎日の生活を過ごしていた。
佐藤 の性格は竹を割ったように真っすぐで誠実であった。また、よく人助けをしていた。今ーこの時も本当は彼の仕事ではない事務作業を代わりにやっていた。
彼はよく残業をしていた。手当はもちろん出ない。彼が独断で仕事をしているからだ。そんなに親切で仕事に熱心な佐藤だが、彼はまだ知らない。
みな仕事を彼に任せて、ほとんどの人が外食やデート、ゲームやドラマなど個人の娯楽の時間を過ごしているということを。都合のいい駒にされていることを。
そんな彼を支えているのが、佐藤の妻であった。妻は実に美人で、何より家事がものすごくできる方だった。佐藤の妻は金曜日に佐藤が食べたいものを作るという習慣があった。
佐藤はその時間を楽しみにしていた。その金曜日には、小学校でなにをしたか。土日にはどこに出かけるか。など他愛のない会話を交わす。
その時間が彼の仕事の疲れを癒すのであった。




