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孤高の魔法少女ちゃんはぐーたらオタク生活のために英雄になる(予定)  作者: のこじ
第一章 孤高の魔法少女ちゃんは平凡にぐーたらしたい(無理)
8/8

第8話 魔法少女会議《ワルプルギス》④

評価&ブックマーク大感謝です。

前話に魔法少女達の見た目がどのようなものかの描写とルミナ(妖精女王の妹)がなぜ山頂にいられるかを考察する描写を追加しました。

設定がガバガバ過ぎですね。

申し訳ないです。

「では、今回の議題ですが、少し前の危険度(レベル)5の魔物の話です」


 私が相手をした魔物のことだと思われる。でも、その魔物は聖女様によって圧倒されていた気が……。


危険度(レベル)5の魔物はセインツが討伐しました。ですがその数十分後、再度危険度(レベル)5の魔物が出現しました」


 え、ナニソレ知らない。

 周りを見渡すも、困惑する人が多い。


「2体連続で魔物が出現というものは、今回が初めてのケースとなります。2体目の魔物について考えていなかった油断からか、セインツは2体目の魔物の能力をくらい、睡眠状態に陥りました」


 チラリと聖女様を見ると、申し訳無さそうに言った。


「わ、わたしのミスで沢山の人々ををき、危険な目に合わせてしまいました……」

「2体連続で出現というものが初めてなので仕方のない部分ではありますが、魔物を倒してもこれからは2体目に警戒するべきでしょう」


 ルシフェルちゃんがそう話した所に、アグエスちゃんが質問を投げかける。


「で、誰がその魔物を倒したんだ?」

「それが……わからないのです。なので、まずはこちらの映像をご覧ください」


 円卓の中央にある立体スクリーンに映像が投射される。


 映像内で突如として獏のような魔物が映像中に現れ、なにか怪しげな光を出し始めた。


「こちらが、2体目の危険度(レベル)5の魔物です。この光が人々を睡眠状態にさせたのでしょう」


 その光が出てから少し時が進むと、キィィィィィン、と音がなり魔物が真っ二つに割れ、そのまま消滅していった。


 私の空間付与『断』に似ている……?

 映像越しではわかりにくいが空間ごとズレているっぽい。


 でも、私はこんな魔物を倒した記憶がない。


「見ている限りだとアインネさんの能力に似ている気がします」


 フィーパちゃんがそう呟くと、確かに、と他の魔法少女も頷く。


「アインネさん、心当たりはありますか?」


 そう質問が投げかけられたが、全く無いので首を横にふる。


「そうですか……。だとすると無名の魔法少女でしょうか。誰か情報を持っている方はいませんか?」

「…空間魔法使いは、アインネ様しか存じておりませんわ」


 確かに空間魔法を使える魔法少女を私以外に知らない。

 そこに、ヒカリ様が口を開く。


「ねぇねぇルシフェルちゃん、あの人は?」

「いや、あの人の話は……」


 ルシフェルちゃんは私をチラリと見た。


「……今はやめておきますか」


 私の様子を伺ったことは気になるが、話の流れは戻らずに次の話題へと移っていき、その後近況などを報告しあって会議は終わった。

 特に大きな近況についての報告はなかったが、強いて言うならば、魔物の数と強さが段々と多く、強くなってきているというところだろう。


 館の外へと出て、帰途に着こうとする。


「アインネちゃん、またね〜、なの」

「また逢いましょう、アインネさん」

「では、ごきげんよう、アインネ様。次また愛の言葉を交わす時をお待ちしておりますわ」


 若干2名の発言がおかしかった気がするが気の所為ということにしておく。


「そうですね、また会いましょう」


 少し手を振りながら彼女らと別れ、帰ろうとしたところでルシフェルちゃんに呼び止められた。


「アインネさん、帰られる前に少しお話が……」

「はい。なんですか?」


 ルシフェルちゃんに連れられてもう一度館の中に入り、先ほど会議を行った場所とは別の部屋へと歩き出す。


 コツコツとヒールがルシフェルちゃんの足元で音を立てる。


 そして、ある地点につくと、私達は足を止めた。………それには理由がある。なぜなら、ついて行った先は行き止まりだったから。行き止まりとなれば流石に足を止めざるを得ない。


「『……』」


 ゴニョゴニョと小声で何かをルシフェルちゃんは喋る。私には何も聞こえなかったが、能力を使ったのだろうか。先がなかった行き止まりにボロボロの扉が現れたから、きっと使ったのだろう。


「ここです。私が先に入ります」


 そうルシフェルちゃんは言って、扉の先へと進んでいった。

 私は文字通り黒く染まって先の見えない扉を覗いてみるが、見えない。きっとこちら側からはあちら側は見えないのだろう。とても不気味に感じる。だけど、この先へと進まなければルシフェルちゃんの話を聞くことができない。


「え、えいやっ」


 少し勇気を出して扉の中へと飛び込むと、漆黒の道があった。ルシフェルちゃんはいないが、私の心が真っ直ぐに進めと囁く。何故かはわからないけど、その心に従って真っ直ぐ進んでいくと、更に扉が現れた。そこを開くと―――。


 先程の漆黒に染まる道は嘘だったかのように光が照らされ、温かい空間へとたどり着いた。

 正面を見ると、大きな樹が1本、その枝葉を空へと伸ばしながら佇んでいる。よく見ると、その枝には光の玉がふわふわといくつも浮かんでおり、小さな妖精?のような存在がその光の玉をあやしているようにも見える。


「こ、ここは……」

「ここは妖精界最重要地点、妖精達が生まれる場所―――」


 声をかけられ、後ろを振り返ると扉は消え失せ、先程姿を見失ったルシフェルちゃんとルミナさん、そして、初めて会うはずなのに懐かしい雰囲気を醸し出す妖精がそこにはいた。


「ようこそ、『誕生の間(バース・ルーム)』へ。歓迎しますアインネさん」

魔法少女会議終了です。未だ気配を見せない学園要素は2章からの予定。


ちょい設定

魔法少女の姿では全ての言語が自動翻訳されます。

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