表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/10

Ep.10 VSロボット

ギルド対ギルドで行われる千年に一度の祭典ギルドフェスタ。

ギルド<プリティープリンセス>に加入した主人公”ギィ・タイトルズ”はギルマスの”ヒンガナ・イメタボ”通称ヒメと共に湖に浮かぶ古城を見つけたのだった。

城の内部、もう誰謁見することがない大広間には2つの椅子を守るように一体のロボットが手を広げたまま停止していた。


Ep.10 VSロボット


ギィ

「これは・・・古いロボットか?」


椅子の中心で停止した人型の機械は全身金属で出来ていて、頭の上からアンテナのようなものが飛び出していた。左胸にはハートマークが描かれており、全身が苔で覆われて埃と塵が積もっていた。


ヒメ

「突然動いたり…しないわよね…」


恐る恐るロボットに近寄るヒメ。ヒメはロボットに触れたり、頭を叩いたりしてみたがロボットが動くことは無かった。


ギィ

「どうやら完全に停止しているようだな。それにしても…」


このロボット、それに俺たちのいる城は一体何なんだろうか。

人気のないフィールドの名前すらない森の一角に建てられた巨大な城。

城の他に建物は無く、この城だって俺たちが来るまで少なくとも数十年は誰も訪れていないだろう。

一体この城は何の為に建てられたんだ。

何故城以外の建物がないのか。

このロボットと2つの壊れた椅子、一体ここで何があったのだろう。


俺が答えの得ない思案を、巡らせてい最中。

ヒメは動かないロボットを興味深そうにいじっていた。

ハートマークを押してみたり、アンテナを触ってみたり、隠されたボタンがないか全身を眺めたり。

ヒメが何をしてもロボットは動かない。

まぁ動いたらとても困るのだが…。

ロボットの手は鋭い爪のような形をしており、このロボットが戦闘用であると思わせる。

苔を取ってみると機体には数多くの刀傷があり、様々な戦いを乗り越えてきたことがわかる。

俺たちはまだ戦いなれていないし、能力も低い。

ここで戦闘になったら生きて帰ることは叶わないだろうな。


ヒメ

「んーこのアンテナが気になりますわね…。それっ!!」


ヒメは先ほども触っていたアンテナを再度いじっていた。

押したり、ひねったり、引いたり。

アンテナをあれやこれやと動かしているとアンテナが取れてしまった。


ギィ

「あぁー!壊した!」


ヒメ

「こ、壊してないですわ!たぶん着脱式だったんです!またつければいいだけの話ですわ!」


ヒメがアンテナをロボットの頭に差し込もうとした時。

微かな機械音が鳴った。


正体不明のロボット

「ーーージ…」


ヒメ

「やった!動きましたわ!」


ギィ

「馬鹿!下がれ!」


正体不明のロボット

「ーーージジ…」


ロボットの眼が様々な色に光変わり、ロボットの体が震え始めた。


正体不明のロボット

「最終措置…強制リセットが実行されました。…全ては」


ギィ

「この場所で戦闘はかなりキツイぞ…」


ヒメ

「なんなんですの~!」


ロボットは立ち上がり俺たちを認識した。


正体不明のロボット

「全ては、国王陛下と王女の為に!!!」


ロボットは飛び掛かり、ロボットとの戦いが始まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ