思いもよらない贅沢のし放題をさせてくれました
世界遺産の多くが仏教聖地ゆえ、結果クリスが巡り歩いたと同じ場所を私たちも訪ねたはずです。どこに行くか、運転手のワンヤン君に任せましたし、彼は世界遺産およびリゾート地を点と点、線で結んで見て回る計画でしたから。
想像した以上にスリランカは未発展の国でした。高速道路もありません。高層ビルといえば、コロンボで一つか二つ見たのみです。エレベーター、エスカレーターの類も、まずコロンボにしかありません。例外的に、地方へ行って高級ホテルに泊まるとエレベーターが設置されている場合がありました。
キャンディといって、日本だったら京都にあたる古都を訪れた時です。海から離れた、島の真ん中に位置する文化都市がキャンディでした。英国時代からのコロニアルな建物が残る素敵な町です。最近ショッピング・モールが出来たというので連日キャンディ市民が押し寄せていました。モールに足を運べばエスカレーターに乗れます、キャンディ市内唯一のエスカレーターに。
キャンディについてはまた改めて書いて投稿したいと思っていますが、一国にとって文化の中心をなすキャンディでさえ、そんなです。少しトゥクトゥクを走らせるなら、電気すら来ていない区域がいくらもあります。それなのにどういうわけでしょうか、物乞いする人は多くいません。はるかに豊かで進んだ国インドの物乞いに比べるべくもない少なさでした。
名家の跡取りを自称するワンヤン君はなるほどお金が自由に使える身であるようでした。行く先行く先がすごいホテルばかり、もし一人旅だったら思いもよらない贅沢のし放題をさせてくれました。