表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/50

第1話 そうだ、ダンジョンを創ろう

 ロシアのウクライナ侵攻を見ていたら、何だかこんな作品ができました。

 投稿するならまとめてと思っていたら、肝心のウクライナ被災者物で大苦戦。

 物語の開始は、2022年の3月末です。




「「「「「まずい」」」」」


 神様達は困っていました。

 全面核戦争が迫りつつあるのです。


「「「「「まずい」」」」」


 人造神が集まって、今後を協議しています。

 何がまずいって、信仰や文明が消えちゃうと、自分達の存在が消えてしまいます。


「まずい」

「何とかしないと」

「存在が消えちゃう」


 神様達は困っていました。


「そうだ、ダンジョンを創ろう」

「ダンジョンか」

「ダンジョンな」

「良いかもしれへん」

「そうだな、ダンジョンは手かも知れないぞ」

「よし、ダンジョンを創ろう!」

「「「「「賛成!!!」」」」」


 どうしてそうなった!


 神様達は二手に分かれて行動です。あまり悠長な事は言ってはいられません。即決即行です。

 一方はこの太陽系を守護管理する神様の所です。ここには一神教の神様達や人造の概念神が押し寄せます。自然神の所に行ったってケンカになるだけだし、行くだけ無駄です。

 もう一方は、ここに来ていない力を持った自然神達の所です。彼らは悠長なのです。信仰や文明が途絶えた所で神格は残りますからね。

 人格?は消えちゃいますけど。


「「「「「ダンジョンを創るから許可を下さい」」」」」

「「「「「ダンジョンを創るから手伝って」」」」」


「「「「「「「「「「どうしてそうなった!!!!!」」」」」」」」」」


 神様達の叫びが太陽系中をこだまします。


 色々やり取りがありましたが、結局は管理神が折れました。

 しかし条件付きです。

 まっ仕方ないよね。


 条件は二つ。


 核兵器廃絶。

 増えすぎた人口のコントロール。


 ダンジョン設置のゴタゴタに紛れて、全ての核兵器を回収してリソースに還元しろ、と言うもの。

 そりゃそうだ、事態の根源ですもんね。

 人口の方は、うん、まあ神様ですから。

 どっちも今まで放置して来た事ですけどね。

 ダンジョン設置決定です。


「で、どんなダンジョンにするかだ」

「巨大迷路!」

「却下する。わし等自然神が設置するのだ。あまり自然環境とかけ離れる物は作れん」

「しかし、亜空間設置は認められた。多少の融通は利かせても良いのではないか」

「では、建築関係の英雄神の協力が必要だな」

「協力致そう。造作の英雄神は皆協力致そう」

「絶滅種の再生をしたい」

「この際、温暖化対策は絶対だな」

「資源の偏りも無くそう。今まではそれで文明が発達して来た所もあるが、もういるまい」

「グローバル化ってやつね」

「ならば、ネット環境は整えてやらんとな」

「弱者救済」

「人口削減と相反する。やり方は考えねばな」

「英雄爆誕~」

「勇者っ、勇者っ!」

「それは良いが、ゲームみたく傷が治るのも考えものだぞ。文明を退化させかねん」

 ・

 ・

 ・

「人口対策も考えないと。難易度上げて殺しちゃう?」

「難易度を上げると、入って来ないわよ」

 ・

 ・

 ・

「核兵器回収を極小ダンジョンでするなら、それ以外のダンジョンは出入り自由にして、やらかした奴等を消してしまえばよい」

「消す範囲はどうする。一人一人では追いつかんぞ」

「それは管理する神々に任せましょう」

「管理運用か、わし等自然神の出る幕ではないな」

「我等人造神が適任である。其方等より人間を知っている」

「んじゃ、管理運用は人造神と言う事で」

「「「「「「「「「「賛成!!!!!」」」」」」」」」」

「とは言え、人造神も色々ぞ」

「うむ、概念神にルールを作らせて、後は自動化じゃな。忖度は入らないようにせねば。心辺りがあろう?」

「「「っむむむ…」」」


 ドンドン決まって行きます。

 小田原評定なんとやら、会議は踊って超特急~。

 さすがは神様です。

 多少おかしな所もありますが、あっと言う間です。


「ダンジョン設置の告知について、意見のある者は考えを述べよ。無告知は却下である」

「神託じゃダメか」

「今では逆に疑われようの。夢枕に立つ」

「ヤッパそれでしょ。他にはないって」

「では全人類に夢を見せましょう。ただ、我等神々との親和性でかなりの差が出ますよ」

「それは仕方あるまい。どこかに親和性の高い権力者とていよう」

「うむ、今では民草の声とて無視出来まい」

「告知は毎日やれ。告知後十日ではどうか」

「進行によっては短縮しても良いんじゃない」

「では進行によっては短縮、無対応でも十日で設置。これで良いな?」

「「「「「「「「「「賛成!!!!!」」」」」」」」」」


 その日、人類は夢を見た……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ