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高校時代の想い出帳

夢の足枷

高校時代の作品です。

香ばしい青春の匂いがしてます(笑)



曇った空は思いのほか低くて 手が届きそうだった

優しく降る雨は信じられない程 静かで

だから思わず 雑踏に耳を覆った

手の中の風船は雨の中でも飛べるのに

それを縛る僕はまるで足枷みたいに

道路に転がったままで


僕は夢の足枷 大空を望みながら

その羽根を縛り付ける


灰色の空の下 いつもより早く感じる人波に

僕はいつの間にやら呑み込まれて

静かに雨に打たれてた

羽根を休める小鳥たちは遥かな空を挑むのに

僕はただ濡れていて

足元を見つめる それだけで


僕は夢の足枷 大空を望みながら

その羽根を縛り付ける


大人は馬鹿だと笑うけど

子供はなにかを見つめてる

昔もきっとそうだった

夢の在りかを見つめてる


僕は夢の足枷 飛べないことを知っている

それでも飛べると信じている





お読み頂きありがとうございましたm(_ _)m

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― 新着の感想 ―
[良い点] 目の前に浮かびあがる色彩、音、温度に湿度といった情景がすごいです。 誰も彼もが見知らぬ顔の人いきれの中、立ち尽くす「僕」の呆然とした後ろ姿も鮮明で。 繊細で純真な、傷つきやすい少年の姿と…
[良い点] タイトル先の作品ですかね? 内容も初々しくていいと思いますが……。 [一言] 昔もきっとの件は、時勢、人生にかかっていて、素敵だと思います。
2021/11/22 00:22 退会済み
管理
[一言] え? これすごくいいですよ! やっぱり子供心で素直に書いたからですかねぇ。 めっちゃ共感できました!
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