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♥ 城内 3 / 勇者召喚の間 1 / 皇女の願い 1


鼓綴里惠美

にんわけじゃなくてかった… 」


 わたしはヴィネパラこうじょからないように、こころなかむねろした。


 だってゆうしゃしょうかんするしきさいちゅうにんるのって、あとあじわるいもんねぇ?


 ぶんたちごうかっしょうかんしやがった此方こちらがわじゅつしゃたちしきちゅうたおれてぬのはかっだし、ごうとくだとおもうけどね!


 いくしょうかんされたがわわたしわるくなくてもさ、いろ(いろ)とこじつけられたり、められたりして、おぼえのないせきにんらされるのはめんこうむりたいよ…。


鼓綴里惠美

「 う〜ん……ゆうしゃしょうかんしきってのは、此方こっちかいきてるもんだいぶんたちかいけつないから、ことなるかいからまねいたしょうかんしゃ……ゆうしゃぶんたちわりに此方こっちかいもんだいかいけつしてもらおう──ってのがもくてきかな?

  ゆうしゃしょうかんをしないとかいけつないようなじょう此方こっちかいにはある──ってこといのかな??

  ヴィネちゃん、どうなの? 」


ヴィネパラ皇女

ゆう──いえ、エーミンさまとおりですわ。

  まさに≪ タココミエットたいりく ≫はひんしていますの……。

  わたくしたち…≪ タココミエットたいりく ≫のりんみんちからでは、たないのです……。

  げんざいの≪ タココミエットたいりく ≫は8ヵこくかれていますが、はるむかしは17ヵこくかれていましたわ。

  はるむかしおなりんみんでありながら、たがいのりょううばためひんぱんせんそうこしていましたの。

  ですが……およそ700ねんほどまえ、≪ タココミエットたいりく ≫のじょうくうに、おうじょうそびじまあらわれたのです。

  おうしゅようものじょうはなち、おおくのぞくじょうりてましたわ。

  そして──、じょうしんりゃくはじめ、≪ タココミエットたいりく ≫のりょううばはじめたのです。

  700ねんかんで9ヵこくぞくていこうするもむなしく、たたかいにやぶれ、ほろぼされましたわ。

  げんざいは5ヵこくりょうぞくねらわれています。

  うちの2ヵこくこくまもためいまぞくこうせんちゅうなのです 」


鼓綴里惠美

「 ふ〜ん……。

  かいからしょうかんしたゆうしゃに、ぶんたちわりにものぞくたおしてほしいってこといのかな? 」


ヴィネパラ皇女

「 は、はい!

  ものぞくには、りんみんぼうけんしゃだんへいではちがないほどつよくて……。

  ものぞくしたがえるおうたおしていただければ、ものがおりょうはいしているものぞくじょうからってくれるのではないかと…… 」


鼓綴里惠美

ゆうしゃおうとうばつか…。

  くあるはなしだよね…。

  ベタぎていきしかないよ… 」


ヴィネパラ皇女

「 エーミンさま……。

  どうか、どうか、おうはいからじんるいすくためにエーミンさまのおちからしください!!

  わたくし(りん)たち(みん)わりにおうたおし、じんるいきゅうさいしてほしいのです!!

  おねがいたします!! 」


鼓綴里惠美

「 ヴィネちゃん……。

  なみだもろなの?

  えず、なみだこうよ 」


 わたしはスカートのなかはいっている使ようのハンカチをして、ヴィネパラこうじょまえした。


 ヴィネパラこうじょがいそうなひょうじょうをしていて、おそおそわたししたハンカチをってくれた。


 だいそうににぎりしめなくていいから、りょうからいまにもこぼれそうななみだいてもらいたい。

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